ボッサードの法則とはどんな法則なのだろうか?
それは「男女の物理的距離が近ければ近いほど仲良くなれる確率が上がる」という内容の法則。なんともシンプルで力強い法則だ。
だとすれば、遠距離であればあるほど、その恋愛は上手くいかなくなるという事。
ボッサードの法則は日常生活でどの様に活用できるのだろうか?また、遠距離恋愛を成就させるにはどうすればいいのだろうか?
ボッサードの法則の活用
男女の物理的な距離が、そのまま男女の心の距離になる。婚約期間にある男女を調べたところ、両者が住んでいる距離が遠くなると結婚する確率が下がり、徒歩圏内に住んでいる方が結婚する確率が高くなっていたという。
そんなボッサードの法則に心当たりがある。そういえば小学校の頃、隣の席の娘を好きになったことがあるような…これもボッサードの法則ということなのだろうか。
では、このボッサードの法則を日常生活の中で生かす方法を考えてみよう。
①好きな人がいたら物理的距離を縮める。
もし仲良くなりたい異性がいる場合は、その物理的な距離を縮める。
具体的には、まず隣の部屋や家に引っ越そう。多分100%の確率で気持ち悪がられるので、せめて徒歩圏内に引っ越すのがいいかもしれない。あくまでも、ストーカーにはならないようにしよう。
また、集団行動の時はなるべく近くにいるようにする。座る席も隣にする。これも場合によっちゃあ、かなりの確率で気持ち悪がられるかもしれない。ごくごく自然に距離を縮めていく。あくまでも、ストーカーにはならないようにしよう。
ちなみにリアル・ストーカーは「他の奴らはどうか知らないが、自分はストーカーじゃない」と思い込んでいるらしいので、ボッサードの法則に則ってアプローチする時は、つねに自分はストーカーだと自覚した方がいいかもしれない。
②好きな人がいなかったら、近くにいる異性に目を向ける
ボッサードの法則を出会いに活用してみる。
もし結婚相手や恋人を探しているとしたら、近くに住んでいる人間の方が成就する確率が高いという事になる。
また、もし合コンなどで不特定多数の異性と出会った場合、近くに住んでいる異性との方が上手くいく可能性は高いだろう。
ご近所さん、隣の席、同じグループ、距離の近い人物に目を向けた時、新しい出会いが訪れるかもしれない。
③嫌いな人間とは物理的に距離を取る
もしどうしようもなく嫌いな人間や見ているだけで不快な人間がいたとしたら、物理的に距離を取ることが大事だろう。
もし徒歩圏内に住んでいたとしたら、ちょっと遠くに引っ越す。隣の席だったら、席をずらしてちょっと離れる。そういった物理的な距離が、そのまま心の距離になるだろう。
物理的に距離が近いという事は接触回数が増えるという事
心理学には単純接触効果というものもある。ただ単純に会うだけでも、その人に対する好感度は少しずつ上がっていくのだ。たとえすれ違っただけだとしても。極端な話、毎朝使っている売店のおばちゃんにだって、無意識に単純接触効果で好意を抱いているのだ。それは恋愛感情ではないかもしれないが。
もし遠くに住んでいたとしたらどうだろう?会うためには余計に時間がかかるし、交通費もかかる。もちろん、愛する2人にそんなことは関係ないかもしれないが、そんなちょっとした面倒くささが積み重なった場合、微妙に会う時間や回数が減るかもしれない。だとすれば、単純接触効果を考えた時、何の障壁もない近くに住む者同士の方が上手くいくのは当然だろう。
遠距離恋愛を成就させるには?
ボッサードの法則に則ると、遠距離恋愛はうまくいかないという事になる。お互いの物理的な距離=心の距離なんだから。
しかしよく考えると、本当は物理的な距離が問題ではないことに気づく。本当に問題なのは、距離が遠いゆえに減ってしまう、ふたりが会う回数であり時間だ。
だとしたら、遠距離恋愛だったとしても、お互いに会う時間を減らさなければ、お互いの心の距離は離れないことになる。
例えば突然彼が海外に単身赴任になって超遠距離恋愛になったとしても、Webカメラを使ったお互いの顔を見ながらのコミュニケーションを毎日欠かさなかったとしたら、その距離程に心の距離は離れないだろう。
ボッサードの法則を覆し、遠距離恋愛を成就させるには単純接触回数を増やすことが有効なのではないだろうか。
運命の出会いは、徒歩圏内にある
物理的な距離と心の距離には相関関係があるとするボッサードの法則。「よ~し!必要以上に接近しちゃうぞ!」なんつって、なんだかストーカーを大量生産しそうな法則ではある。
接近する距離は相手に配慮して、ほどほどにしておいた方がいいだろう。でないとブタ箱に放り込まれて、もっともっと距離が遠のいてしまうかもしれない。
むしろ、これから恋人を探すときに有効な法則なのではないだろうか。自分の周りにいる異性、近くに住んでる異性、ふと気づくといつも一緒にいる異性、そんなところに運命の出会いなんてものが落ちているのかもしれない。幸せの青い鳥が、実は自分の家にいたように。
ボッサードの法則からすれば、運命の出会いは徒歩圏内に存在するといっていいだろう。
犬を散歩に連れていったら、向こうから素敵な異性が犬と散歩してくる。すれ違う時に犬同士がちょっとしたケンカを始める。
「やめろっ!いぬたろう!」
「おとなしくして!パコパコっ!」
「す、すいません!コイツ、いつもは大人しいのに」
「こちらこそ…あら、かわいい柴犬ですね。いぬたろうっていうんですか?」
犬に気を取られていたが、フッと顔を上げると意外と近距離で見つめ合う形に…ほんの数秒間時が止まる。
…運命の出会い発生。
徒歩圏内を犬と散歩がしたい。
犬、飼ってないけど。