最近中高生の間で「チャーリーゲーム」という遊びが流行っている。
これは一昔前に流行った「こっくりさん」と似たような心霊要素のある遊びだ。
このチャーリーゲームはとてつもなく危険な遊戯だ。その理由について検証しよう。
チャーリーゲームとは?
チャーリーゲームとは、チャーリーという悪霊を呼び寄せて質問をぶつけるというゲームだ。
やり方は簡単。用意するのは白い紙と鉛筆2本だけ。
①白い紙を4つに区切り、対角線上にYESとNOを書く。
②その紙の中心に鉛筆を十字に置く。
③「Charlie Charlie, are you there?」(チャーリーそこにいる?)と唱える。
④チャーリーが上に乗った方の鉛筆を動かして、質問に答えてくれる。
止め方は「Charlie Charlie, can we stop?」(チャーリー止めていい?)と唱える。
返ってくれない時は「Charlie Charlie, go away!](チャーリーあっち行って!)と強く言って紙を破る。
実にシンプル。
世界中で流行っているというし、今頃チャーリーさんは大忙しに違いない。
こっくりさんで呼ぶ霊は、一般的に狐の霊であるといわれている。
では、チャーリーの正体とは何なのだろうか?
メキシコの神話にテスカトリポカという創造神がいる。メキシコがスペインの征服された後、このテスカトリポカは「カルリートス」と呼ばれるようになった。
このカルリートスがスペイン語でチャーリーと発音するのだ。
そこからチャーリーの正体はテスカトリポカではないか?と言われているが、実際のところはわからないようだ。
それにしても、わざわざ呼んでおいて「Go away!」なんて言われたら、いくら温厚な人だって激怒するのではないだろうか。
鉛筆がかってに動く理由!チャーリーの正体とは!?
このチャーリーゲームがこっくりさんと大きく違うのは、勝手に動く鉛筆に誰も触れていないという点だ。
こっくりさんは数人で硬貨に指を置いて行う。誰かが故意に、あるいは無意識に硬貨を動かしてしまう、そんな可能性もある。
でもチャーリーゲームは違う。鉛筆が手に触れていないのに勝手に動く…その理由はなんだろうか?
いろんな原因が考えられる。
①チャーリーが来て動かしている。
②チャーリーは流石に忙しくて来れないので、代わりに近くの霊的なものが動かしている。
③やっている人の無意識の超能力で動いている
④興奮のあまり、ちょっとだけ息が荒くなってそれで動いちゃう
⑤鉛筆を乗せるときの絶妙なバランスと重力によって、次第に動き出す
⑥何らかの原因で地面に感じないくらいの振動があり、その影響で動き出す。
…とまあ、様々な可能性があるわけだが、その原因はどうであれチャーリーゲームは危険なシロモノであることに変わりはない。
ただのお遊びであるチャーリーゲームは何故そんなにも危険なのか?
チャーリーゲームが危険な理由
ブラジルの小学校でチャーリーゲームをやっていた女の子が急にパニック状態になったり失神してしまうといった事件が起きた。こういった事例がブラジルだけで3校もあったという。
日本でもこっくりさんが流行した時期に、これと同様の事件が起こっている。
もちろん、チャーリーさんや狐の霊がやってきてこういった悪さをしたという可能性も否定できないが、実際は集団パニック・集団ヒステリーであったというのが本当のところだろう。
きっかけはなんでもいいのだけれど、あるひとりの人物の不安定な精神状態が集団全体に広まって、パニックが引き起こされてしまうことがある。これが集団パニックだ。集団ヒステリーも殆ど同じ意味でつかわれる。
経験の少ないこどもや、感受性の高い女性に起きやすい現象といわれている。
過呼吸、興奮、意識障害、妄言、幻覚などが、その集団の全員に広がってしまうというのだ。
チャーリーゲームもこっくりさんも、催眠状態を誘発し、この集団パニックを引き起こしやすい状況を作り上げてしまう。
過去のこっくりさんで引き起こされた事件を紐解いてみても、殆どが女学生。先に紹介したブラジルの小学校も女の子であった。
チャーリーゲームは女の子にはオススメしない。
こっくりさんの経験談
実は小学校の頃、好奇心から友人たちとこっくりさんをやったことがある。
白い紙に50音書いて、10円玉用意して、「こっくりさん~こっくりさん~」なんて唱えて。
だけど、ぜ~んぜん10円玉は動かなかった。ちょっとくらい動いてほしかったのに、ピクリともせず。
ひょっとしたら、やってるやつ全員、空気が読めなかったのかもしれない。全員男だったし…。
でもまあ、こういったシンプルな呪文を唱えつつ、一点に集中するって行為自体が、催眠状態を誘発するわけで、感受性の強い人は何かを感じるのかもしれない。
チャーリーゲームをやるのはタフな青年、精神的に成熟した紳士、経験豊富なじいさま、なんかが集まってやるべきなのかもしれない。そうすれば、精神的なブレが介入せずに、チャーリーさんのご意見を伺うことが出来るだろう。
男たちが夜な夜な集まり「ちゃ~り~ちゃ~り~あ~ゆ~ぜあ~~~」
思いっきりカタカナ英語。
それはそれで、めっちゃ怖い!!!