youtubeで「コカ・コーラとコカ・コーラゼロを煮詰めたらどうなるか?」を検証した動画を観た。
煮詰めた結果、コカ・コーラゼロの方はほとんど何も残らなかったけれど、コカ・コーラの方は黒いドロドロの物質が残った。
これはもちろん、コカ・コーラに含まれる糖分なんだけど、ただの砂糖というわけではない。
この黒いドロドロの正体とは何なのだろうか?
コカ・コーラを煮詰めた後に残るドロドロの正体とは?
ではまず、コカ・コーラとコカコーラゼロの原材料を見てみよう。
コカ・コーラの原材料
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
コカ・コーラゼロの原材料
カラメル色素、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香料、カフェイン
原材料は配合されている量の順に記載するというルールがある。つまり、コカ・コーラに最も多く配合されているのは「果糖ブドウ糖液糖」(かとうぶどうとうえきとう)という糖類だ。
コカ・コーラとコカコーラゼロを煮詰める動画では、コカコーラだけに黒くてドロドロの液体が残った。この黒いドロドロの正体は、おそらく果糖ブドウ糖液糖と砂糖の混合物である可能性が高い。
実はこの果糖ブドウ糖液糖は、普通の砂糖よりも身体に悪いといわれている。
果糖ブドウ糖液糖とは何なのだろうか?
果糖ブドウ糖液糖とは?
人間のエネルギー元となる三大栄養素は「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」なのだけれど、その中でも炭水化物は特に多様な形態をとる。
炭水化物は糖質と混同されがちだけど、実はちょっと違う。
炭水化物は「糖質」と「食物繊維」からできている栄養素のこと。食物繊維は体内に吸収されず、実質的にゼロカロリーなので、炭水化物のカロリー=糖質のカロリーと考えていい。
摂取カロリー的に見ると、炭水化物と糖質は同じってわけだ。
さらに糖質も、もっと細かく細分化される。
糖質は大きく糖類・糖アルコール・多糖類の3種類に分類される。
分子の小さい「糖類」は、さらに単糖類(果糖・ブドウ糖)と二糖類(ショ糖・乳糖)にわけられる。
「糖アルコール」は、糖質のアルデヒド基がアルコール基に置き換わったもので、天然のものもあるけれど、ほとんどがキシリトールなどの人工甘味料。
分子量の大きい「多糖類」は、単糖類がたっくさん集まってできたもので、その代表がごはんやサツマイモなどに含まれるデンプン質だ。
では問題の果糖ブドウ糖液糖とは、どれに分類されるのだろうか?
実は果糖ブドウ糖液糖は、糖質の中でも「異性化糖」に分類される。
名前からして、ヤバそうな雰囲気がヒシヒシと伝わってくる…。
異性化糖とは、サツマイモやトウモロコシのでんぷんを加工することで作られていて、ブドウ糖よりも甘く、砂糖よりも安く作ることが出来る。
噂では異性化糖には遺伝子組み換えのトウモロコシがたくさん使われているらしく、がんを初めてとするいろんな病気を引き起こす可能性があるという。
それが本当かどうかはわからないけど、少なくとも異性化糖をたくさん摂取すると、吸収が早いので血糖値が急激に上がり過ぎ、肥満や糖尿病の一因になるのは確かだろう。
血糖値が急激に上昇すると、それを正常値に戻そうと、膵臓からインシュリンがたくさん分泌される。
このインシュリンには過剰なカロリーを脂肪細胞に蓄えるという機能があるので、異性化糖をたくさん摂取すると確実に太る!!
長期的に見れば心筋梗塞・糖尿病・脳卒中・痛風・高血圧などの生活習慣病の原因にもなりかねない。
異性化糖にはブドウ糖化糖液糖(ぶどうとうかとうえきとう)や果糖ブドウ糖液糖(かとうぶどうとうえきとう)があるが、特に果糖ブドウ糖液糖の方が果糖の含有量が多くてヤバい。
そしてそんな果糖ブドウ糖液糖は、コーラをはじめとしたほとんどの清涼飲料水に思いっきり入っている。果糖ブドウ糖液糖は低温でもしっかりと甘みを感じることができ、ジュースと相性がいいからだ。
太らないためにも、そして健康を維持するためにも、異性化糖がたっぷりと入った清涼飲料水はほどほどにしておいた方がよさそうだ。
どうせなら、人工甘味料を使ったものを選ぼう
というわけで、今回は、ブドウ糖化糖液糖(ぶどうとうかとうえきとう)とか、果糖ブドウ糖液糖(かとうぶどうとうえきとう)とか、単糖類とか異性化糖とか、わけのわからない単語がたくさん出てきたけれども、結論はシンプル。
ジュースは飲みすぎない方がいいってこと!!
オススメは人工甘味料を使ったジュース。
人工甘味料であるキシリトール・エリスリトール・ソルビトール・アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロースなどは、”人工”ってのがなんとなく身体に悪そうだけど、実際は甘みのわりに血糖値を上げにくい性質を持っている。(コカコーラゼロも人工甘味料が使われている)
どうしてもジュースが飲みたいっ!!!って場合は、果糖ブドウ糖液糖が配合された清涼飲料水ではなく、人工甘味料を使ったジュースを選択するのも健康維持に有効なのではないだろうか!!?