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「適度の飲酒は健康に良い」はウソとの研究結果が!アルコールが脳と身体に及ぼす悪影響。

さっそくだが、ひとつお酒に関するクイズを出そう。

この中で、もっとも健康に良い影響を与えるお酒はどれ?

A:ビール

B:ワイン

C:日本酒

D:ウィスキー

E:焼酎

F:ストロング系チューハイ

どうだろう?

やっぱりポリフェノール豊富なワインか、それともアミノ酸が豊富に含まれている日本酒か。

少なくともアルコール依存症製造機とも呼ばれるストロング系チューハイではなさそうだけど…。

 

いになりだけど、その答えは!

 

「健康に良い影響を与えるお酒はない」

でした。

 

いやいや、ちょっとまってよ!

「適度の飲酒は健康にいい」って聞いたことあるよ。

と思う方も多いだろう。

 

確かに昔から「酒は百薬の長」という言葉があるように、適度な飲酒は健康に良いとされている。

しかし最新の研究によると、この考え方は間違っているようだ。

酒を飲み過ぎるのは健康に悪いってのはもちろんだが、適度な飲酒をしたからといってまったく飲まない人と比べても長寿になることは一切ないという。

それどころか、たった1杯のお酒でも健康に悪影響を与えるとか。

 

ホントに酒は健康に悪いのか?

酒を飲むことで起きる悪影響を紹介しよう。

適量の酒は健康に良いはウソ??

たとえば日本酒であれば1日の最適な摂取量は1合。ビールなら中瓶1本、ウィスキーならダブル1杯。

これが適度な飲酒の量といわれている。

 

この程度であれば、アルコールにはストレス解消やリラックス効果もあり、全身の血行も促進され、健康に良いとされている。動脈硬化・心筋梗塞・認知症のリスクを下げるという研究結果もあるようだ。

もちろん、この適量を超えて飲んだとしたら、様々な病気の原因になったり、健康を害したりする。

 

…しかし、最新の研究によると、まったく飲まない人と適度な飲酒をしてる人の寿命にほとんど違いはないことが判明した。

酒は適量なら健康に良いって話はウソなのだろうか?

適度な飲酒に寿命延長効果はなく、飲酒しない人と寿命に違いはない――「酒は百薬の長」を否定する研究結果が、カナダのヴィクトリア大学と、豪州国立薬物調査研究所の共同研究チームによって発表された。

中略

(87件のアルコールに関する研究論文を検証した結果)一般的に「適度な飲酒(アルコール量で1日1.3~24.9グラム)」とされるレベルの人と、まったく飲酒をしない人を比較しても、死亡率の有意な減少は確認できなかった。

研究者らは、飲酒が動脈硬化症や冠動脈疾患など、一部の疾患リスク低下と関係があることは認めつつ、「飲酒によってリスクが上昇する疾患で、結果的にアルコールの健康効果とされるものは相殺されているのだろう」とコメントしている。

参照元:「酒は百薬の長」と言われてきたが カナダ、豪州の研究で完全否定

研究者によると、たしかに適度な飲酒には一定の健康効果があるが、飲酒によりリスクが上昇する疾患もある。

アルコールの良い影響と悪い影響が相殺されることで、お酒を一滴も飲まない人と適量飲む人の寿命には差が見られなかったのだろう、とのこと。

 

適量のお酒は確かに健康に良い面もあるけれど、だからといって飲まない人に比べて健康になるってわけではないのだ。

たった1杯のお酒でも寿命が短くなるという衝撃の事実が!

ヴィクトリア大学の研究では、飲酒による長寿効果が否定されたわけだけど、別の研究では1日にたった1杯のお酒でも寿命に悪影響を及ぼすという結果が出ている。

この研究を発表したのはイギリスはケンブリッジ大学の研究チーム。

飲酒習慣のある60万人もの人々を対象に調査を行った結果、アルコール摂取量が多ければ多いほど寿命が短くなるリスクも高まることがわかった。

1週間に5~10杯程度のアルコール飲料を飲むと、最大で6か月寿命が縮まる。

1週間に18杯以上になると、最大で5年も寿命が縮まるという。

ポリフェノールたっぷりで健康に良いとされる赤ワインも、その健康効果を過大評価されているとのこと。

「1杯のアルコール飲料」がどういう定義なのかは不明だけれども、とにかく「適度な飲酒は健康に良い」というのは都市伝説にすぎないようだ。

飲酒量は自殺率とも関係が…

アメリカではアルコールや薬物を乱用している人の自殺率が、一般人の20倍以上になるという研究結果がある。

また、日本の自殺予防総合対策センターが調査したところによると、自殺した人の約2割が飲酒問題を抱えていたという。

さらにさらに、大規模な多目的コホート研究では、「日本酒換算で1日3合以上飲む人」は、あまり飲まない人に比べて自殺率が2.3倍にもなることがわかった。

アルコールは一時的にはストレスを緩和する作用があるが、トータルでみると絶望感、孤独感、うつ気分を増強させてしまう。

自分自身への攻撃性を高め、さらに脳がマヒして判断力が低下するので、計画性のある自殺というよりも、突発的な自殺のリスクを上げるという報告もある。

とくにアルコールをストレス解消の道具として使うのは危険!

ストレスを感じるたびに酒量が増えていき、最終的には自殺に追い込まれてしまう。

 

過剰な飲酒は健康を害するだけでなく、メンタルをもボロボロにするみたいだ。

太っている人は飲酒によるがんリスクが3倍になる

肥満と飲酒に関するシドニー大学の研究を紹介しよう。

実験では40~69歳の成人40万人を12年間調査。

その結果、肥満体だと飲酒の有害作用が強くなることがわかった。

たとえ少量を飲酒していたとしても、口腔がん、咽頭がん、肝臓がん、胃がん、大腸がん、乳がんなどのリスクが、平均体形の人に比べて53%も高かったとのこと。

 

一般的に、身体の大きなプロレスラーや相撲の力士は酒が強いとされる。

これは単純に体内の体液・血液量が多いため、アルコールの効果も薄まるからだろう。

太っていると、身体が小さい人よりもお酒をガブガブ飲める。

だけど健康被害については、逆に太っている人の方がハイリスクなのだ。

飲酒に関しては特に肥満の方は注意する必要があるだろう。

参照元:Obese adults should be given different limits on how much alcohol to drink to cut their risk of cancers, experts say(デイリーメール)

飲酒は経済状況も悪化させる

調査によると、アルコールをたしなむアメリカ人の79%が飲酒後に1度以上ネットショッピングで買い物したことがあると回答しています。

また、酔っ払い1人当たりの平均年間支出(飲酒後のネットショッピングによる支出)は444ドル(約4万9000円)と試算しています。

参照元:飲酒後のネットショッピングが5兆円超の巨大市場を形成している

自宅で飲酒していると自制心が低下してしまい、ついついネットショップで無駄遣いをしてしまうという。

最近ではパソコンやスマホを使うことで、ものの1分くらいで買い物ができちゃう。

そのせいか、酔っぱらって必要のないものまでどんどん買っちゃう人がたくさんいるとか。

 

飲酒をすると脳の機能が低下して、自分の感情や欲望をコントロールすることが難しくなる。

そのため衝動買いが増え、一度の買い物に使う金額も増えてしまうのだ。

飲み過ぎは健康を壊すばかりか、お財布からお金すらも消えてなくなる、ハイリスクな飲み物といえるだろう。

アルコールはあらゆる違法薬物よりも危険である

国際的なNGO団体「世界薬物政策委員会」が、アルコールの有害性について指摘するレポートを発表した。

そのレポートで紹介されたグラフがこちら。

もっとも有害なのが「アルコール」となっている。

棒グラフの紫が「自分への有害性」で赤の部分が「他者への有害性」となっている。

アルコールは自分の健康への悪影響もされることながら、まわりの人たちへの悪影響が飛びぬけて高いのがわかる。

交通事故、家庭内暴力…酔っぱらいは他人に迷惑をかけまくるばかりか、暴力などの危険な行為も増やしてしまう。

1位:アルコール

2位:ヘロイン

3位:クラック・コカイン

4位:メタンフェタミン(ヒロポン)

5位:コカイン

6位:タバコ

アルコールはトータルでダントツの1位だけど、身体への悪影響だけ見ても、クラック・コカイン、メタンフェタミン、ヘロインに続き4位。

アルコールはあらゆる薬物の中でも最強レベルで害悪なのがわかるだろう。

酒は健康に良いとされる研究のトリック

アメリカのハーバード大学の研究チームが、飲酒習慣のある人たち1万4600人を25年間にわたって追跡調査。飲酒と心不全の関係を調べた。

すると、1週間に7杯のお酒を飲む人の心不全リスクが最も低くなり、お酒を全く飲まない人の心不全リスクが最も高かったという。

1万人以上を25年も調査したんだから、なんとも信頼のおける結果だ。

「やっぱりお酒だって良いとこあるんだよ!!」

なんて思っちゃうけど、そこにはちょっとした言葉のトリックがある。

 

この実験はアルコールと心不全の関係を検証しただけで、アルコールと健康や寿命についての関係を示したものではないのだ。

研究者がアルコール業界から出資を受けていたのかはわからないけど、なんとなく印象操作されている気がしないでもない。

先ほど紹介した研究の結果を踏まえると「適度な飲酒の習慣には心不全の予防効果があるのかもしれないけれども、他の飲酒リスクを加味して考えると、結局のところ適度な飲酒は不健康であり寿命を縮める結果になる」といえるだろう。

 

また似たような研究で「お酒をまったく飲まないと認知症のリスクが高くなる」という研究結果もある。

英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に掲載された論文によると、長期にわたり断酒している人々は、アルツハイマー病やその他の神経変性疾患にかかる確率がおよそ50%高いという。

参照元:断酒にも認知症リスク高める可能性 でも過剰摂取はそれ以上(AFP)

アルコール摂取量が多すぎると、認知症リスクは3倍以上に高まるといわれているし、若いころから飲酒習慣があると若年性認知症の発症確率も高まる。

だけど今回の研究発表では、飲酒の過剰摂取は認知症リスクを上げることを認めつつも、まったく飲まないとそれはそれで認知症リスクが高くなることがわかったという。

 

「おいおい、飲酒は認知症リスクを上げるんじゃないのか?どっちなんだよ!?」と思ってしまう。

 

しかも今回の研究では、ウィスキーやウォッカ、ビールなどと比べて、ワインを飲むことが認知症低下につながるという。

研究を発表したのは、フランス国立保健医学研究所のチームだ。ワインの国フランスだけに、ワインメーカーの資金提供を受けたか、ワイン好きの研究者が行った研究だったのかもしれない…。

”薬”と”毒”のたったひとつの違い

「薬」と「毒」の違いを知っているだろうか?

その違いはたったひとつしかない。

 

それは摂取する分量だ。

 

薬も多量に服用すれば毒になるし、世の中にある毒のほとんどは薬にもなりえる。

実際にヘビ毒や植物毒などの自然界に存在する毒が、新しい薬の原料になる例はたくさん存在する。

 

しかし、アルコールに関していえば、それが当てはまるかどうかは判断に悩むところ。

アルコールを少量飲んだとしても、たしかに健康効果があるかもしれないが、それ以上の悪影響もある。

 

では、アルコールが我々に及ぼす悪影響とはどんなものなのだろうか?

飲酒による死因ランキング・ベスト3!!

アルコールを飲み過ぎるとどうなるのか?

もちろん、死ぬ。

飲み会で一気飲みした挙句、急性アルコール中毒で死亡したなんてニュースは時たま耳にするだろう。

WHO(世界保健機関)の発表によると、アルコールによって世界で年間300万人の人が亡くなっているという。

WHOは21日、アルコールが原因で死亡する人が、毎年世界で300万人に上るという統計を発表しました。

このうち最も多いのが、アルコールの摂取によって引き起こされる交通事故やけんかなどの暴力、自傷行為で28%、次いで消化器の病気が21%、心臓・血管の病気やがん、それに精神障害などが19%だということです。

また、世界で2億8300万人がアルコール依存症などアルコールに関する病気で苦しんでいるとされ、とりわけヨーロッパやアメリカなどの先進国でその割合が高いとしています。

参照元:WHO アルコールが原因で毎年300万人が死亡(NHK NEWS WEB)

アルコールが原因で死亡した人の死因ランキングがこちら。

1位:交通事故、暴力、自傷行為

2位:消化器の病気

3位:心臓・血管の病気やがん、精神障害

 

恐ろしすぎる!!

アルコールによる死因の第一位は「アルコールの摂取によって引き起こされる交通事故やけんかなどの暴力、自傷行為」だ。

つまり、アルコールの摂取は自分の健康を害するにとどまらず、交通事故や暴力による他者への被害リスクがあるってわけだ。

 

また、毎日適量以上を飲酒すると、さまざまな身体的、精神的影響が現れる。

  • 脂肪肝や肝硬変などの肝臓疾患の原因になる。
  • 脳が委縮してしまい、記憶力・判断力・自己統制能力が低下する。
  • 口腔癌・咽頭癌・喉頭癌・食道癌・肝癌・大腸癌などの原因になる
  • 脂肪をつきやすくし、筋肉の成長は阻害する
  • 強い依存性がある
  • 脳卒中や心不全のリスクを上げる
  • 重度の高血圧になりやすくなる

とくにアルコールは様々ながんのリスクを上げてしまうので注意が必要だ。

イギリスのケンブリッジ大学が行った研究によると、アルコールを摂取するとDNAが傷つけられ、がんのリスクを高めるという。

この研究では、飲酒後に体内で生成されるアセトアルデヒドが、DNAを損傷させることがしっかりと確認された。

特にアルコール分解が苦手な体質の人が多いアジア人が危険。

もちろんアルコールが分解できる体質だったとしても、飲めば飲むほどがんリスクは上昇するという。

英国のがん研究所は、アルコールとの関係が特に指摘されているがんの種類として、口腔がん、咽頭がん、食道がん、乳がん、肝臓がん、大腸がんを挙げている。そのリスクは、ワインやビール、蒸留酒などアルコールの種類とは無関係で、飲む量についても「がんに関しては安全な飲酒量などない」と断言している。

参照元:アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度と戻らない状態に(Newsweek)

さらに、アルコールを日常的に飲む人は、飲まない人に比べてうつ病になりやすいという統計もある。

うつ病になると、アルコール依存症になってしまうリスクも上がる。

アルコールが好きだからうつになりやすいのか、うつ気質だからアルコールにハマるのか。とにかく、アルコールが好きでうつ気質であれば、十分な注意が必要。

もし一度アルコール依存症になってしまったら、絶対に完治することはなく、一生苦しむことになるだろう。

 

酒は適度に飲むのがいい、ではなく全く飲まないほうがいい、という表現のほうが適切なようだ。

 

最近すっかり喫煙者は肩身が狭い世の中になったけれども、タバコよりも酒の方が遥かに健康に悪い気がする。

すくなくとも、タバコを20本一気に吸ったからといって死ぬことはないのだから。

アルコールは免疫力を低下させる

最新の研究によると、アルコールは人間の免疫システムをダイレクトに破壊するという。

①アルコールはのどの粘膜を傷つけ、細菌を侵入しやすくしてしまう。

②アルコールは病原体を攻撃するマクロファージの機能を低下させる。

③アルコールによって引き起こされた糖尿病、動脈硬化、肝機能の低下などが、体内の免疫機能を劇的に低下させる。

お酒の飲みすぎは身体に悪いのは確かだけど、免疫力を低下させることによってあらゆる細菌やウイルスへの抵抗もなくなる。

ということは、風邪やインフルエンザはもちろん、あらゆる疾患、伝染病のリスクが上昇してしまうだろう!!

 

…というわけで、様々な酒は健康に悪いという研究結果を紹介したわけだけど、本当に恐ろしいのは健康被害ではない。

過度の飲酒は、自分の健康を壊すだけでなく、大切な人間関係や人生をも破壊する可能性があるのだ。

お酒は脳と人生を破壊する

酒を飲むと脳の機能が低下して、判断力や自制心が薄れてくる。

その結果、様々なトラブルが発生することになる。

セクハラまがいのことをしたり、暴力をふるったり、暴言を吐いたり…。

その具体例は、芸能界を見れば明らかだ。

山口達也(TOKIO):飲酒し未成年にキス

吉澤ひとみ(元モーニング娘):飲酒ひき逃げ事件

ガリガリガリクソン:酒気帯び運転で書類送検

とろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智:飲酒しネット配信で上沼恵美子に暴言

草彅剛:公園で全裸(公然わいせつ)

前園真聖:タクシー運転手に暴力を振るい現行犯逮捕

お酒を飲みすぎると、たったひとつの失敗で今まで築き上げてきた人生を台無しにしてしまうことがある。

しかも、周りの人間に迷惑をかけて。

 

でも、これだけ酒に恐ろしい側面があるとわかっていながら、なぜ世の中からなくならないのだろうか?

煙草なんかはスゴイ規制されているっていうのに。

酒が世の中からなくならないふたつの理由

20年前に比べて圧倒的に喫煙者は減っている。

「タバコ=カッコ悪い」というイメージ、「タバコ=健康に悪い」という啓発、それに加えて「度重なる増税」。こういった影響の結果だ。

しかし、タバコ以上に健康に悪く、タバコよりも圧倒的な数の死者を出しているアルコールはなぜ規制されないのだろうか?

それには大きくふたつの理由があると思う。

①酒は文化である

酒は太古の昔より神事に欠かせない。乾杯や献杯があるように、お酒というのはもはや文化であり、社会生活に欠かせないものになっているのだ。

それに酒を介したコミュニケーションが、社会を回しているという側面も確かにある。

②酒がなくなると困る人が多い

お酒は莫大な市場を形成している。これがタバコと大きく違うところだ。タバコが増税しまくりなのに、酒はタバコほどに増税しないのもそんな理由なのだろう。

飲料水を販売する大企業、たくさんの居酒屋や酒屋…もし酒を禁止したとしたら、たくさんの人の職業を奪う事にもなる。アルコール関連企業が政治にも影響を及ぼしている可能性もある。

 

お酒は我々の社会の潤滑油として、そして人生を簡単に破滅させる危険な毒として、これからもなくなる事はないだろう。

だからこそ、私たちは自制心を発揮して、お酒との付き合い方をコントロールしなければならないのだ。

酒を飲むのは○○の無駄、飲まないのは○○の無駄

アメリカではかつて禁酒法が制定され、飲酒やお酒の製造・販売が完全に禁止された時代があった。

しかし、見つかったら逮捕されるってのに、人々は隠れてお酒を飲み続けたという。

自然界にいる動物だって、果物の果実が自然発酵したアルコール類を摂取してほろ酔い気分になることもある。

お酒には、それだけの魅力があるってわけだ。

 

私はお酒がぜんぜんダメで、甘いもの大好き人間だ。

もし砂糖が健康に悪いという理由から、禁甘味法が出来たとしたらどうだろう?

国会の前に座り込んで抗議をしたあげく、強引に警察に連行されて拘留。

その後、地下に潜り「甘味解放同盟」という地下組織を立ち上げて、ゲリラ的に移動クレープ屋さんをやりながら反政府活動を続けるだろう。

…酒は飲めないが、禁酒法時代に隠れて酒を作り続けた人たちの気持ちはわかる気がする。

 

酒ってのは人間が生きる為に必要不可欠なスパイスなのかもしれない。

 

最後に大酒飲みの友人が私に語った、お酒にまつわる名言を紹介したい。

酒は気分の前借だ

お酒でひと時、とっても気分が良くなっても、その後に凄く落ち込んだり後悔することがある。

結局のところ、トータルで考えると”お酒で得られるいい気分”ってやつは”未来の自分から借りてきたまやかし”に過ぎないってわけだ。

酒で失敗を重ねてきた男から発せられた、重厚で奥深い言葉だ。

 

一方で彼はこんな名言も語っている。

「酒を飲むのは時間の無駄、飲まないのは人生の無駄」

酒は脳を麻痺させるし、創造的な活動がまったくできなくなる。まさに時間の無駄だ。

しかし…

酒を飲むことが人生を輝かせることもあるのかもしれない。

 

時間を無駄にするのか?人生を無駄にするのか?

あなたはそれでも、酒を飲むだろうか?

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