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人体発火現象は嘘?その謎を解くカギとなる12の驚くべき真相

2020年3月31日

 

人体発火現象とは、近くに火もないのに突然人間が燃え上がってしまうという恐ろしい現象のこと。

まわりにまったく火元がない状態で、突然人体”だけ”が燃え上がる。

周辺の床や家具はいっさい燃えることはなく、人体”だけ”が燃え盛る。

人体発火現象は、このような不思議な特徴を持っている。

 

たとえば木の椅子に座った状態で人体発火現象が起きたケースでは、木の椅子は焦げる程度で、人体の方は消し炭になるほど強力な炎で燃やされていた。

そもそも人体が燃えるには1,000度以上の強力な熱が必要。

普通の家庭で使用する火力程度では、人体が炭になるほど燃えることはない。

 

なぜ人体自然発火現象は起きるのか?

考えられる要因や原因を紹介したい。

人体発火現象の主な事件簿

まずは、人体発火現象の歴史を大雑把に紹介しよう。

1663年:フランスのパリで女性が突然燃えだして死亡。もっとも古い人体発火現象の記録といわれている。

1725年:フランスのランスという街で、宿屋の女主人が燃え上がる。

1731年:イタリアの貴族が人体発火現象で死亡

1744年:イングランドのイプスウィッチでグレース・ペットという女性が自宅で人体発火現象にみまわれ死亡

1888年:スコットランドのアバディーンという街で、退役軍人の男性が人体発火現象で死亡。近くにあった干し草はいっさい燃えていなかった。

1905年:カナダ・ケベック州のエリザベス・クラークという女性が人体発火現象で死亡。ベッドの中で発火して亡くなるが、寝具はいっさい燃えていなかったという。

1958年:イギリスはロンドン在住の69歳女性が人体発火現象で亡くなる。遺体は足だけが燃え残り、上半身は強烈な炎で灰になっていた。

1966年:アメリカ・ペンシルバニア州の92歳の男性が人体発火現象に襲われる。ガス会社職員が発見した時は、右足の下部しかなかったという。

1986年:アメリカはニューヨークで元消防士の男性が人体発火現象で死亡。頭蓋骨と右足の一部以外は、すべて灰になっていた。

2010年アイルランドで76歳の男性が自然発火現象で焼死。近くの家具に燃えた形跡はなく、火元もなかった。

2019年:イギリス・ロンドンに住む70歳の男性が散歩中に突然発火。救急車で運ばれる途中で死亡。路上に火元はなかった。

とまあ、人体自然発火現象は17世紀からたくさん発生している。

ここに挙げたのはほんの一部で、人体発火現象は世界全体で300件以上も発生しているとか。

 

中でも最も興味深いのが、1835年に発生した人体発火現象のケースだ。

人体発火現象を体験し、レポートを書いた教授

1835年の7月5日、テネシー州ナッシュビルの大学教授ジェイムズ・ハミルトンは、とつぜん自身の身体が炎に包まれるという恐怖体験に見舞われる。

驚くべきことに、彼はその時の様子を冷静に観察し、それを書き残しているのだ。

 

発火現象が始まったのは自宅の目の前。

ジェイムズが左足に激痛と激しい熱を感じた直後、なんと左足そのものが燃え上がり始めたのだ!

炎の大きさは10セント硬貨くらい。

必至に火を両手で叩き、消そうするが…火の勢いは衰えない。

しかし冷静に考え、火を両手で包み込んだ。

すると酸素が無くなった火はすぐに消えてしまったという。

その後、医師の診察を受けると確かに左足は火傷を負っていたが、履いていたズボンは焦げていただけで穴も開いていなかった。

火は確かに、左足から発生したのであった。

人体発火は白人に多い?

これらの人体発火事件をパッと見た印象としては、まずヨーロッパやアメリカなどの白人の国で発生するケースが多い気がする。

あとは女性や高齢者に多く、若い男性ではあまり発生しないみたいだ。

 

人体発火と地域や人種、性別には何らかの関係があるのだろうか?

 

…なぜ突然、人間が燃え上がるのか、その原因は未だに不明。

だけど人体自然発火現象の原因として考えられる”仮説”はあるので紹介しよう。

人体自然発火の原因として考えらえる12の原因

人体ロウソク化説

ロウソクは芯である繊維質にロウが染み込み、それが燃焼することで長いこと燃え続ける。

皮膚下に蓄積された脂肪分によって、人体もロウソクと同じような状態になる可能性があるという。

そんな「ロウソク化した人間」が、何らかのきっかけで爆発的に燃え上がる。

これが人体発火現象の正体だという。

パイロキネシス説

サイコキネシスは超能力で手を触れずにモノを動かす能力の事。

テレキネシスは超能力で思考を読んだり伝えたりする能力の事。

そしてパイロキネシスは超能力でモノを燃やす能力のことを指す。

 

人体発火現象はパイロキネシス能力を持った人間が、強いストレスや自責の念、自殺願望の影響で自分自身を燃やし尽くした結果。

そんな人体発火現象パイロキネシス説も存在する。

一説には、パイロキネシスが原因で自然発火するのは、思春期の女性が多いとか。

レイライン(発火ライン)説

世界地図の古代遺跡がある場所を線で結ぶと、なぜか一直線になるという。

これが「レイライン」だ。

レイラインの上では不思議な現象が起こることが多く、人体発火現象もレイライン上で多発しているのではないかといわれている。

 

地球はそのものが巨大な磁石のように機能しており、地球の周辺には磁場が張り巡らされている。

この磁場がバリアの役目をはたし、宇宙からの有害な電磁波をカットしてくれているのだが…

レイライン上で地球の磁場が集中するようなポイントがあったとしたら、そこにいる人間が自然発火してしまうかもしれない。

プラズマ発火説

「ビートたけしのTVタックル超常現象スペシャル」で超常現象否定派として名を馳せる重鎮、大槻義彦博士によると、UFOやヒトダマ、ミステリーサークルなどの超常現象はすべてプラズマで説明がつくという。

プラズマは電磁波などの影響で、空中に超高温の火の玉のようなものが発生する現象。

大槻教授に「人体発火現象の原因は何ですか?」と聞けば、恐らく「プラズマだよ!プラズマ!!」と答えてくれるはずだ。

プラズマが発生すると、一瞬にして何千度の高温になるとか。

だとしたら、人間が一瞬にして発火し、灰になるのも説明がつくだろう。

精神状態の影響説

統計的に見ると、自然発火現象の被害者はネガティブで孤独がちな人が多いとか。

また、自殺志願者も自然発火現象の被害者となりやすいという。

 

1952年にアメリカで46歳の男性が手の動脈を切って自殺を試みた。

警察が駆け付けると、男は炎に包まれていた。

警察は焼身自殺を疑ったが、身体の他に燃えているものはなく、可燃性の液体などもまったくない。

まるで「自殺をしようという瞬間的衝動の直後に身体が燃え盛った」ような現場だったという。

 

わたしたちも緊張したりカッと怒ったりすると身体が熱くなるけど、精神状態が降り切れるとトンデモナイ熱を発するのかもしれない。

大量飲酒説

お酒をたくさん飲んで、体内に残ったアルコール。

これが何らかの理由で燃えることで、一瞬にして人体発火現象が巻き起こる。

そんな説も存在する。

しかし飲酒していない状態で人体発火現象が発生する例もあることから、大量飲酒説はあまり信ぴょう性がないと考えられている。

電磁波説

ある日本の工場で、不思議な発火現象が相次いでいた。

何もないところから、なぜか突然、火の手が上がる…。

心霊現象なのか?

専門家に調査を依頼すると、驚くべき真相が明らかになった。

 

その工場は壁を防音にしていたのだけれど、その防音の壁が工場の機材や、周囲の電線で発生した電磁波を乱反射していたという。

乱反射した電磁波が偶然重なり合ったポイントには高熱が発生し、それが原因不明の発火の原因になっていた。

つまり防音の壁のおかげで、工場全体が電子レンジのような構造になっていたのだ。

その工場が壁を電磁波を反射しない素材に変えたところ、不審な発火はピタリとやんだという。

 

原因不明の人体発火現象も、その建物の構造や、周辺の環境により、偶然にもピンポイントで電磁波が集中して高熱が発生してた可能性もあるのではないだろうか?

人体から分泌されたピリジン発火説

女性特有の分泌液の中には、ピリジンという成分を含むものもがある。

このピリジンは、消防法による危険物(第四類 引火性液体)に指定されており、極めて燃えやすい性質を持つ。

 

なんからの原因でピリジンが大量に作られ、それが体内に溜まっていたとしたら…?

恐らく容易に燃え盛り、跡形もなく消し炭になってしまうだろう。

大気中のリン発火説

「夜中にお墓に肝試しにいくと、火の玉が飛んでいる」

そんな怪談にも、ある種の科学的な根拠がある。

 

あれはホンモノの人間の魂が飛んでいるわけではなく、空気中の”リン”が発火しているのだとか。

昔は土葬でお墓には人体がそのまま埋まっていた。その遺体から発生した”リン”が空気中を漂い、何らかの反応をすることで燃焼し、それがヒトダマにみえたとか。

ホントかどうかはわからないけど、「空気中で激しく燃えるリンが人体発火現象の原因である」という説はある。

人体帯電説

冬に金属に触れると、静電気でバチっとくる。

あれは人間が多かれ少なかれ”帯電”していることが原因だ。

世の中には生まれながらの体質で、強く帯電している人がいるという。

そんな帯電体質の人は、電化製品や電子機器に触れるだけで故障してしまうこともある。

強く帯電している人が、何らかのきっかけで体内で爆発的な熱を発生させる…その可能性もあるかもしれない。

 

とくに注意したいのが高齢者だ。

人間も若いうちはピチピチで瑞々しいけれど、歳をとると肌は乾燥し、体内の細胞も酸化してくる。

血流が悪くなり細胞が酸化すると、血液中のイオンバランスが崩れてしまうことがある。

その結果、血液がプラスの電荷に偏り、外側のマイナス電荷を引き付ける。

そうして異常に”帯電”したため、自然発火してしまう可能性もゼロではないだろう。

殺人証拠隠滅説

「ああ、殺してしまった!!クソっ!この死体が見つかったら、おれが犯人だとバレてしまう!

だったら…燃やしてしまえ!!

そうすれば証拠もなくなるし、死因だってわからなくなるぞ」

 

というように、犯人が殺人の証拠隠滅のために死体を燃やす、その結果「人体発火現象」が発生した可能性もゼロではない。

犯人は思いがけず、人体自然発火現象を作り上げてしまうわけだ。

 

発見者は「死体のそばに火元となるものはなかった」と証言するわけだけど、それは当然。

だって殺人者は火元を持ち帰っているだろうから。(もちろん第一発見者が犯人ということもある)

「死体しか燃えていない」というのも、殺人者が証拠隠滅のために死体だけを燃やしたと考えるのなら説明がつくだろう。

 

いままで自然発火現象は300件以上発生してるというが、中にはこんな凄惨な殺人事件が隠されているケースもあるのではないか。

事故・自殺説

一番常識的な解釈がこれ、事故・自殺説。

何らかの理由で服に火がついてしまい、そのまま全身が燃えてしまう。

あるいは自分で焼身自殺を図る。

 

まわりに火元がなかったとか、人間以外はまったく燃えてなかったとか、それは単なる勘違い。

おそらく人体発火現象のほとんどが、このケースで説明がつくだろう。

実は人体発火現象で死亡した人を調べると、何らかの病気にかかっているケースがほとんどだとか。

病気が原因で自分の身体に火がついたのに気が付かなかったとか、身体が動かずに消火できなかった。あるいは病気を悲観して自殺した、そんなことが考えられる。

ミモフタモナイ結論だけどね。

人体発火現象まとめ

人体自然発火現象は17世紀~19世紀前半にかけて、頻繁に発生しているみたいだ。

逆に21世紀に入ってからは、それほど聞かなくなった。

 

「三軒隣の○○さんの話聞いた?人体発火現象でケシズミになったんだてぇ~!」

「ええぇ~!怖いね!!」

なんて話は、少なくとも私は聞いたことがない。

 

恐らく昔はそれほど技術が発展していなかったので、人間が焼死したとしても、その原因を特定することが困難だったのではないか。

だからちょっと不自然な状態で焼死事件が起きると、その原因が特定できず謎のままに放置された。

それが不気味なうわさになって…

少しずつ話に尾ひれがついて…

結果的に「人体発火現象」なんて「おとぎ話」が作られたのだろう。

 

ともあれ、パイロキネシスやプラズマによる人体発火の可能性もゼロではない。

自然発火現象を防ぐためにも、水分補給はこまめに!!

体内に水分が十分にあれば、人体が発火するリスクも減る…かもしれない。

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