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タバコを吸っている人は交通事故で死亡する確率が高い理由とは!?

2018年7月5日

喫煙者は交通事故を起こしやすい!!

 

そんなホンマでっかな情報が飛び込んできた。

これは東北大学大学院歯学研究科のグループが論文として発表したもの。

タバコを吸うことと交通事故、一見何の関係もなさそうだけど、確かに喫煙者の方が交通事故を起こしやすいらしい。

その理由とは何なのだろうか?

喫煙と交通事故の関係

東北大学大学院歯学研究科の研究チームは1993年の茨木県で健康診断をした97,078人を対象として、その後20年の間に交通事故にあったかどうかを調査!!

そして交通事故と喫煙習慣との関連性を検証した。

20年の間に病死や交通事故死など、何らかの理由で追跡が不能になる場合もある。

追跡できた年数は男性で平均17.3年、女性で平均18.9年だったという。

 

調査対象者は喫煙習慣によって4つに分類された。

  • タバコを吸わない
  • タバコを吸ってたけどやめた
  • 1日20本未満の喫煙者
  • 1日20本以上の喫煙者

この4つの分類をみると、明らかにヘビースモーカーの方が交通事故リスクが高いという結果になった。

 

こちらが男性の喫煙と交通事故のデータ。

人数交通死亡事故件数1年の間に事故で死亡する確率
非喫煙者7,335人31件0.024%
過去喫煙者9,115人46件0.03%
1日20本未満5,125人29件0.036%
1日20本以上11,403人62件0.032%

そしてこちらが女性の喫煙と交通事故についてのデータ。

人数交通死亡事故件数1年の間に事故で死亡する確率
非喫煙者59,832人127件0.012%
過去喫煙者461人1件0.013%
1日20本未満2021人0件0%
1日20本以上1052人0件0%

女性については喫煙者の人数が少なすぎるため、正確な統計解析を行うことができなかったという。

男性のデータを見ると、最も死亡事故の確率が高いのが「1日20本未満の喫煙者」であり、1日20本以上吸うヘビースモーカーの事故率は若干下がっている。

 

しかし、このデータはあくまでも交通死亡事故と喫煙習慣についてを示したに過ぎない。

これに年齢や飲酒の習慣などを考慮して統計解析を行うと…

 

なんと、非喫煙者に比べて20本以上吸うヘビースモーカーの方が交通死亡事故のリスクが1.54倍高かったという!!

画像参照:喫煙者は交通事故死亡のリスクが高い傾向 (東北大学)

なぜ喫煙者は死亡事故に会いやすいのか?

世界には車内での喫煙を規制している国もあります。日本では運転中の携帯電話の使用は、注意散漫や運転操作不適による交通事故を増やす可能性があることから道路交通法で規制されています。

しかし、運転中の喫煙は規制されていません。

運転中の喫煙についても、対策を検討する必要があることを支持する結果となりました。

参照元:喫煙者は交通事故死亡のリスクが高い傾向

この論文では喫煙者は運転中にもタバコを吸うから交通事故のリスクが高くなるとしている。

運転中にスマホを操作するのは規制されているのだから、運転中の喫煙も規制した方がいいんじゃないか!?

と、問題提起しているわけだ。

 

確かに運転中にタバコを吸うと副流煙が目に染みたり、煙が邪魔で視界が悪くなる可能性がある。

タバコの灰が気になって注意力散漫になるかもしれないし、タバコの灰が太ももの間に落ちて慌てちゃうかもしれない。

灰を灰皿に捨てるときに前方不注意になる可能性もあるだろう。

 

しかも今回のデータには、自動車による道路交通事故だけでなく、鉄道交通事故、水上交通事故、航空交通事故による死亡や歩行者の死亡なども含まれている。

このような”喫煙とは全く関係がないであろう死亡事故”も含まれているので、もし仮に「煙草を吸って運転をしている状態」をピックアップして検証したら1.54倍では効かないほどハイリスクな状態になっている可能性もある。

 

もし友達の運転する自動車に同乗していて、その友達がタバコを吸い始めたとしたら…即座に喫煙を止めさせた方がいい。

まだ死にたくないのなら

 

もちろん、助手席に乗っているからと言ってタバコを吸っていいわけではない。

車の中が煙でモクモクになったら、それでも死亡事故のリスクは上がるはず。

 

喫煙者にとってはますます肩身が狭いかもしれないけれど、自動車の中は完全に禁煙にした方が良さそうだ。

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