音楽

落ち込んでいる時に最適なのは楽しい曲?それとも悲しい曲?

2016年4月7日

勇気を振り絞って告白し、失恋した夜。

誰の慰めの言葉も届かずに、ただ独りになりたい時がある。

そんな時にも”音楽”は優しくあなたに寄り添ってくれるだろう。

では失恋の時に聴くべき音楽は、アップテンポの「楽しい音楽」か、それともバラードの「悲しい音楽」なのだろうか?

落ち込んでいる時に最適な音楽は?

音楽は気分を変える力を持っている。たとえば映画のBGMなんかも、見ている人の気分を変える為に有効に利用されている。

殺人鬼が追ってきている時に、明るい曲が流れていたら緊迫感なんてゼロになってしまうだろう。

階段とエスカレーターの両方がある商業施設で、BGMに「ロッキーのテーマ」を流すと階段を使う人が増えた、なんておもしろい実験結果もある。

 

 

音楽には気分を変える力がある。

では失恋したり、仕事に失敗したり、とにかく悲しい時にはどういった音楽を聴けばいいのだろうか?

 

「オーイェー!!最高だぜぇ~♪」とか「ベイビー!人生なんとかなるよぉ~♪」などといった明るい曲を聴くと、気分転換になって明るくなれる?

実はこれが逆効果

落ち込んでいる時に、自分の感情とかけ離れた歌を曲を聞くと、むしろストレスになってしまうという。

 

失敗して落ち込んでいる時は、むしろ「ああ~世の中最悪だぜぇ~♪」「世界の終わりよ早くカモン~♪」といった悲しい曲を聴く方が良いとされている。

失恋の時なら「会いたいよ、会えないよ、さよなら愛しい人~♪」「今はまだ涙は流れ続けているけど、いつか笑える日が来ると信じて…シーユーアゲイン♪」なんて、失恋ソングを聴くといい。

悲しい気分の時に悲しい曲を聴くと、癒しの効果がある。つまり失恋の時は、どっぷりと「失恋をテーマにしたバラード」を聴く方が心の痛みを和らげることができるのだ。

これを「同質の原理」と呼ぶ。

悲しい時は悲しい曲で癒される「同質の原理」

「同質の原理」とは音楽療法の考え方のひとつ。

自分の気持ちを代弁するような歌詞の曲を聴くと、安らぎや癒しの効果がある。

自分の気持ちとかけ離れた内容の曲を聴くと、逆に不快感やストレスになってしまう。

 

つまり、悲しい時は悲しい音楽を聴くと、癒し効果があるってわけだ。

しかし悲しい時に悲しい曲を聴いて癒し効果があるからといって、失恋した夜から毎晩毎晩部屋を真っ暗にして体育座りをしながらヘッドフォンで失恋ソングばかり聴いていたとしたら、永遠に失恋の傷が癒されることはないだろう。

ある程度悲しみが和らいだら、次第に明るい曲も聴くようにすれば、その気分を上向きに変えることが出来るはずだ。

「この気持ちわかるっ!」という曲を聴こう!

好きなアーティストの歌詞を聞いて「この気持ちわかるぅぅぅ~!!」と思ったことはないだろうか?

「自分の気持ちを歌っている」

実は、その気持ちが安らぎ効果になっているのだ。

  • 青春時代の楽しさ。
  • 学校を卒業する寂しさ。
  • 普段は言えない親への感謝。
  • クリスマスの夜に失恋した悲しさ。
  • 好きで好きでしょ~がない気持ち。
  • 現政府への不満。

そんな気持ちを歌っている曲を聴いたとき、その気持ちに共感できたとしたら…それが自分にとっての安らぎやストレス解消になっているのだ。

 

落ち込んでいる時、楽しい時、仕事をする時、勉強をする時、恋をしている時、失恋した時…それぞれの状況にフィットする自分だけの曲を決めておけば、自分の心理状態を音楽で適切にコントロールすることが出来るかもしれない!!

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