うんこ「10分後に出ます」
自分の腸内のうんこが語りかけてくる。そんな夢のような未来が本当に到来しそうだ。
それを可能にするのが、排泄を予知するウェアラブルデバイス「ディーフリー(D Free)」
そんなドラえもんの道具のような夢のアイテムを紹介したい。
ディーフリー(D Free)とはなんなのか?
「私もうんこを漏らしたことがあります」
ベンチャー企業が事業内容を紹介する「モーニングピッチ」で勇気ある告白をしたのは、トリプル・ダブリュー・ジャパンの中西敦士代表だ。事前に分かっていればそんなことにはならなかったという思いから、おなかに貼るだけで排泄を予知するウェアラブルデバイス「ディーフリー(D Free)」を開発している。
ディーフリーは超音波センサーで膀胱や前立腺、直腸をモニターして、膨らみや振る舞いをもとに排泄を予知する仕組み。スマホとつながり、アプリが「10分後に出ます」と教えてくれる。アプリは便通の記録帳にもなっているので、女性はとくに重宝するかも。
「便漏れゼロ社会を目指したい」 中西敦士代表談
Yahooニュースより抜粋
うんこを漏らしたことのあるひとりの天才が作り出した世界への復讐…それが「D FREE」なのだろう。
私も何度となく危機的な状況に追い詰められたことがある。顔面蒼白、足が震える、脂汗がでる…そして俯いてただ一点を見つめる。「もう…ダメだ!」諦める。最悪のパターンを脳内に描く。「まだ…いけるはずだッ!」和らぐ便意と共に希望の光が見える。その繰り返し。無神論者であるが故に神に祈る。
このディーフリーがそんな地獄から救ってくれるのだろうか?
その為にはやはり「自分でも気づかない近未来の便意」を知らせてくれる機能はもちろん、それがどれくらいの規模で起きるのかという「デンジャラス・ランク」を知らせてくれる機能も付けて欲しい。
静かな満員電車の中、唐突に携帯から警報が!
「10分後にうんこがでます!気を付けてください!…10分後にうんこがでます!速やかに近くのトイレに避難してください!!…9分後に…」
なんてアラームが鳴るのだろうか?それはそれで違う意味で怖い。
ディーフリー(D Free)の名前の由来はなんなんだろう?
その名前「D FREE」。
直訳すると「D」からの解放、とか「D」に悩まされない、といったニュアンスか。
ではDとは何だろう?
公式サイトでも、報道でもそこまでの踏み込んだ詳細は書かれていなかった。
デンジャラスのD?
「ダメだっ!もう漏れる」のDだろうか?
意味的には「D」は多分「便漏れ」といったことなのだろうと思うのだが、当てはまる言葉が見つからない。
ひょっとしたら、開発者にしかわからな深い意味があるのかもしれない。
日本人のおもしろい研究
今回のディーフリーもそうだけど、日本人はその類まれな頭脳でもって、ヘンテコでくだらないものも真面目に研究するという特質を持つ。
知的でいてユーモアセンスもある。日本人がそんな研究をすると、それはもうお遊びの域をはるかに超えるのだ。
そんな面白い研究を少し紹介しよう。
- ウシのうんこからバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究
- 自身の話した言葉を、ほんの少し遅れて聞かせることで、その人の発話を妨害する装置「スピーチジャマー」の発明
- 床に置かれたバナナの皮を、人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究
- ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させる研究
- 犬語翻訳機「バウリンガル」の開発
これらはすべて権威ある「イグノーベル賞」を受賞した日本人の功績である。
どれもこれも素晴らしい研究だ。今回のディーフリーももしかしたらいつかイグノーベル賞を受賞するかもしれない。
まとめ
今のまま技術が発達すると、2045年くらいにはコンピューターの人工知能が人間の脳を上回るという。これを「技術的特異点」という。スカイネットが支配する映画ターミネーターの世界が現実になるかもしれないのだ。これは高名なホーキンス博士も警鐘を鳴らしている。
「10分後にうんこが出ます!」
ディーフリーが教えてくれる。
「5分後にうんこがでます!!」
「3分後にうんこがでます!!!」
だんだんとメッセージのボリュームが大きくなる。
「15秒後にうんこがでます!!!」
「カウントダウン開始!!10…9…8…7…」
もちろん便意はとうに限界を迎えている。
「…2」
「…1…」
…ゼロ!!
「発射!!」
コンピューターに支配されるのか?コンピューターを支配するのか?
人間がもつ計り知れない精神力は、どれだけ人工知能が発達しようとも、それに負けない力を持つと信じたい。