地震の発生とはまったくもって人知の及ばない災害・天災の類である、というのはもう昔の話で、人間の所為で地震が増えているという話がある。
事実、2009年以降のアメリカでは、それまでとは比べ物にならないくらい地震の頻度が上昇している。
そしてその理由がシェールガスの採掘ではないかといわれているのだ。
地震を招く人間の技術
人工的に地震を発生させる「地震兵器」を軍が秘密裏に研究している!!なんて都市伝説が存在する。(人為的に地震を発生させることが出来る?地震兵器ハープの恐るべき秘密!!)
人工的かどうかはわからないが、実際2009年以降のアメリカ、特に東部と中部で地震が急増している。
その理由として考えられているのがシェールガスの採掘だ。
シェールガスは地下深くの断層にたまった可燃性のガスの事。これを過剰に採掘することで、断層のバランスが崩れ地震を誘発している可能性があるというのだ。
オクラホマ州では2009年ごろから地震が多発するようになった。地震が多発するようになった原因は地質調査所などが調査中だが、シェールガスの採掘に伴い廃水や化学物質を高圧で流し込む水圧破砕法に起因する可能性も指摘されている。
参照元:CNNニュース
オクラホマはもともと地震の少ない土地。1978年~2008年の間に起きたM3.0以上の地震はわずか2回。ところが2009年には20回、2010年は43回と増え続け、2014年には207回にも増えてしまった。
このシェールガス採掘に利用する「水圧破砕法」というのが今問題となっている。
水圧破砕法の手順を簡潔に説明しよう。地下深くの地層に化学物質を含んだ水を思いっ切り流し込む→岩盤が水圧で砕ける!→すると割れ目から地層に眠るガスが出てくる→これを採取する。これが水圧破砕法の手順だ。
この時に利用される化学物質を含んだ水が環境汚染の原因になっていて、地井戸水の汚染などの深刻な被害をもたらしている。
そんな水圧破砕法の問題点のひとつに「地震の誘発」がある。
シェールガス採掘が地震の原因になるメカニズムが判明!
いままでは地震との関連性についても憶測の域を出なかったが、カリフォルニア工科大学とアメリカ、フランスの合同研究チームが、そのメカニズムを解明した。
今まで不明瞭だったけれど、群発地震の原因がシェールガス採掘ってはっきりわかっちゃったわけだ。
地下深くの地層に化学物質を含んだ水を流し込むことで、地盤が滑ったりすることが地震を誘発するという。
シェールガスの採掘技術は急速に進歩し、アメリカは一躍、資源国になってしまった。シェールガスが安価なエネルギーとして利用されることで、原油価格も大幅に下がり続けている。
環境汚染、頻発する地震…シェールガスも良いところばかりではなく、いろんな問題点が山積みなようだ。
日本にはシェールガスはないものの、日本近海の海底には大量のメタンハイドレートが眠っていると言われている。
今のところ、採算が合うくらい安価にメタンハイドレートを採掘する技術は確立されていない。
このメタンハイドレートを安価で安全で自然に優しく採掘できる技術が確立できれば、世界のエネルギー事情が一変するのではないかと期待されている。しかしメタンハイドレートもシェールガスと同様に、その採掘に大きな副作用があるようで、実用化はまだまだ難しいようだ。
地震兵器の可能性
都市伝説ではアメリカにある高周波オーロラ調査プログラム(HAARP)が、電磁波によって人為的に大地震を起こしているなんて話がある。
電磁波は地層の奥深くまで届かないので、電磁波の影響で地震なんて起きるわけはないのだが。
ともあれ、ひとつの可能性が出てきた。
今まで夢物語、都市伝説の中でしか語られなかった「地震兵器」が開発可能かもしれないのだ!!
地震を起こしたい地域で、地下奥深くまで穴をあけ、そこをの岩盤を化学物質を含んだ水で破壊する。
そうすれば、マグニチュード3くらいの地震が頻発する…かもしれない。
しかし少なくとも地震大国日本でマグニチュード3くらいの地震は、味噌汁を飲んでいる最中に起こっても無視するくらい、なんの話題性もなく忘れ去られていくだろうが…。