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隻狼(セキロウ)をクリアした感想とイマイチなところ(ネタバレなし)

2019年5月10日

難しいけど面白いと評判の隻狼(セキロウ)をやっとこさクリアした。

最近、ダークソウルリマスターをクリアしたのだけど、その勢いで昔クリアしたダークソウル3を改めてプレイしてクリアした。

さらにその勢いで、昔クリアしたブラッドボーンまでやりたくなって、最初からプレイしてクリアした。

「やっぱり、慣れてくると簡単なもんだな…」

だったら、めちゃくちゃ難しいと噂のセキロウも、わりと簡単にクリアできるのでは?

そう思い、買う予定もなかったのにやりたくなって買ってみた。

 

結果、めちゃくちゃ難しかった。

 

というわけで、セキロウをクリアした感想を、前作との比較しつつ紹介したい。

隻狼(セキロウ)のストーリーについて

セキロウはフロムソフトウェアのアクションゲームなので、ストーリーについてはそれほど凝ってはいない。

ただ、ダークソウルやブラッドボーンよりは、遥かにストーリーがしっかりしている。

キャラクターがよくしゃべるし、胸熱なドラマチック展開だってある。

 

ストーリーを簡単に説明すると、竜胤(りゅういん)の力を巡る争いとなる。

舞台は芦名と呼ばれる架空の国。

竜胤という不思議な能力を持った御子がおり、御子はある特定の人物を”不死”にできる。(三只眼と无みたいなものだ)

この竜胤の力を利用したいもの、守りたいもの、奪いたいもの、といろんな思惑が交錯し、ストーリーは展開していく。

 

ストーリー自体はシンプルだけど、バリバリに戦国時代が舞台で、主人公の竜胤の御子に使える忍が渋すぎる性格で、わりと楽しめた。

隻狼(セキロウ)の難しさについて

セキロウは発売前からダークソウルやブラッドボーンよりも難しいといわれてきた。

ダークソウルやブラッドボーンを楽々とクリアできたんだから、セキロウだって余裕だろ!!

そう思っていた私がバカだった。

正直、全く歯が立たなかった。

 

雑魚にやられることはほとんどないのだけど、ボス戦ともなると難易度が段違いに上がる。

ダークソウルやブラッドボーンだったら「あ~今は無理だな。もうちょっとレベル上げてからチャレンジしよう」となるのだけど、セキロウにレベルはないのでひたすらに戦って相手の動きを読むしかない。

 

今までただ「レベル上げのゴリ押し」でクリアしてきた自分のヘタクソさを突き付けられたようだ。

 

ただ、どんな難しいボスでも、その動きにパターンがあり、対策がある。

このバランスが絶妙。

アラフォーの老いた反射神経を存分に使い、ひとつひとつクリアしていったけどなんとかなった。

 

とくに難しかったボスは「まぼろしお蝶」と「破戒僧」。

どれだけ戦っても、まったく歯が立たない!

 

最初の1回目は攻略サイトを見ないでクリアすることにしていたので、どうやら自分は普通にプレイしていたつもりだったけどメインストーリーをまったくやっておらず、寄り道ばっかりしていたみたい。

だから主人公がそれほど強くないタイミングで、無謀な挑戦をしていたようだ。

だけどしっかりとメインストーリーを進めて成長した後にチャレンジしたら、どちらも結構あっさりと倒せた。

セキロウでも存分に”ゴリ押し”したわけだ。

 

逆に中盤の大一番である弦一郎戦は、いろいろと寄り道して強くなっていたせいか、それほど苦労せずに撃退できた。

 

ホント~~に一番苦労したのがラスボス。(怨嗟の鬼より苦労した)

詳細はいわないけど、合計で4段階もあってそれぞれに攻撃パターンが違う。

第一段階がクリアできるようになっても、第二段階で負ける。

第二段階までの勝率が上がってきても、第三段階でメタメタにされる。

三段階目の次は四段階目で、回復薬が尽きている。

 

しかもこれが絶妙なところで「あ~もう、絶対ムリ!勝てるわけない!」とプレイヤーに思わせないくらい、負けるほどにしっかりと攻略のパターンが見えてくる。

負けたのは相手が不条理に強すぎるわけではなく、自分がミスったから。

そう思わせてくれちゃうわけだ。

 

地道に戦いを繰り返し、攻撃パターンを読み、隙をついて攻撃。

倒すまでにホント、6時間以上ず~っと戦ってた気がする。

 

その分、倒した時の感動もひとしおなわけだけど。

いや、ホント苦労しました。

ダークソウルやブラッドボーンと比べてセキロウのイマイチなところ

セキロウは面白い!

それは間違いない。

 

ただ、ダークソウルやブラッドボーンと比べて面白いかと言われればどうだろう。

同じくらい面白いかもしれないが、過去作を超える最高傑作ともいえない気がする。

 

これは完全な好みなのだろうけど、やっぱり「成長させる楽しみ」が薄い。

ダークソウルやブラッドボーンはレベルアップすると、自分でステータスを振り分け、自分好みのキャラクターを作れる。

だけどセキロウはスキルツリーがあるだけなので、成長の幅が狭い。

 

また、メインの武器も刀だけというのが寂しい。

ダークソウルやブラッドボーンはいろんな武器が選べ、それぞれにアクションがまったく違う。

また、お気に入りの武器を鍛えていくのも楽しみのひとつ。

そういった要素がないのもちょっと物足りなかった。

 

つまりセキロウは今までのシリーズとはジャンルが少し違うわけだ。

ダークソウルやブラッドボーンはアクションRPG。

セキロウはアクションアドベンチャー。

そこらへんの違いに、最初は戸惑った。

 

だけど結局のところ、セキロウが面白いゲームであることには間違いないだろう。

周回すればするほど簡単になっていきます。

やっとこさセキロウをクリアして攻略サイトを確認してみると、どうやら取り逃がしたアイテムが結構あるよう。

さらにマルチエンディングで合計4つのエンディングがあることが判明した。

 

つまり、最低でもあと4回はクリアしなければならない。

 

2週目ともなれば、敵も無茶苦茶強くなっているはず…。

心配しつつも、とりあえず2週目を開始してみた。

すると、あれほど苦労したお蝶のババアも初見で倒せるし、ほとんど死ぬことはなくなった。

やっぱり相手の動きを知っているのと知らないのではぜんぜん違う!!

 

2週目はわりとサクサク進めそうだ。

…と思わせつつも、その自信をコナゴナに打ち砕くのがフロムソフトウェア。

はたして4回クリアできるのか!?

まだまだセキロウを楽しめそうだ。

 

追記:2週目はほとんど苦労せずにクリアできた。2週目をクリアしてやっと”コツ”みたいなものが得られた気がする。

3週目に至っては、梟のオヤジで何度か死んだものの、それ以外のボスはラスボスも含めて一発で倒すことができた。

最初はあれほど難しかったのに、やればやるほどヌルゲーになっていくのが感慨深い…。

 

というわけで、手に汗握るチャンバラ・バトルが楽しみたいのなら、セキロウはオススメ。

最初はちょっと難しいけど、反射神経の衰えたアラフォーおじさんでも頑張ればクリアできたよ!

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