健康とダイエット

口臭は毒ガスなのか!?舌苔が原因の口臭は人体に有害との研究と舌苔を減らす方法。

2017年5月24日

口臭はいろんな理由で発生するし、誰にでも多かれ少なかれ口臭はあるもの。

完全になくすのは無理なので、少なくとも話している相手に不快な思いをさせない程度には口臭ケアをする必要があるだろう。

特に気をつけたいのが、舌苔(ぜったい)が原因の口臭だ。

舌苔は舌の上にあるコケのように見える汚れのこと。

舌の上に舌苔が多いと口臭の原因になることは知られているが、「舌苔の付着面積が広い人の呼気はアセトアルデヒド濃度が高い」という研究結果がある。

その研究内容と、口臭対策を紹介したい。

舌苔(ぜったい)と口臭の研究

口臭の原因は様々だ。

誰だって朝起きた直後は口臭があるものだし、ニンニクなどの臭いの強い食べ物を食べれば息が臭くなる。タバコが原因の口臭もあれば、虫歯や歯槽膿漏が原因の口臭もあるだろう。

そんなたくさんの口臭の原因の中でも、特に気をつけたいのが舌苔が原因の口臭。

岡山大学が2015年に発表した研究によると、舌苔の付着面積が広い人の呼気はアセトアルデヒド濃度が高いという。

アセトアルデヒド濃度と舌苔の付着面積をグラフにしたものを見てみると、その関係性は歴然だ。

口腔内アセトアルデヒド濃度と舌苔の付着面積との関係

画像参照:舌表面の汚れはアセトアルデヒドの発生源(日本の研究.com)

研究では「舌苔に含まれる細菌がアセトアルデヒドを生産しているのではないか」と予測されているが、まだその原因菌を特定するには至っていない。

とにかく舌苔がたくさん付着していて舌が汚いと、口内細菌によってアセトアルデヒドが生成されてしまう。アセトアルデヒドは刺激臭があり、とっても臭い!!

そればかりか、アセトアルデヒドを含んだ呼気は、人体への悪影響もあるかもしれないのだっ!!

アセトアルデヒドの有害性とは?

アセトアルデヒドといえば、やっぱりアルコールが代謝・分解されて出来る有害物質として有名だ。

お酒を飲むと、肝臓でアルコールが有害物質アセトアルデヒドになり、さらに無害な酢酸となり、酢酸が水と二酸化炭素に分解され、最終的に尿として排出される。

お酒を飲んで顔が赤くなるのも、気分が悪くなって吐き気がするのも、翌朝に二日酔いになるもの、有害物質であるアセトアルデヒドが原因。

とくに下戸で飲酒するとすぐに顔が真っ赤になってしまう人は、体質的にアセトアルデヒドを無害な酢酸に代謝する酵素が少ない。そんな人が無理に飲酒を繰り返すと、普通の人よりも肝機能障害になりやすいし、急性アルコール中毒にもなりやすく、命の危険すらある。

有害なアセトアルデヒドを無害な酢酸にするために、肝臓はせっせと働き続ける。お酒の飲み過ぎで肝臓機能がダメになるのは、肝臓の働き過ぎが原因ってわけだ。

 

このように百害あって一利なしのアセトアルデヒドは、自動車の排気ガスやタバコの副流煙にも含まれる大気汚染物質でもある。

発がん性もあり、口の中のアセトアルデヒド濃度が高いと、口内や喉のがんになりやすいといわれている。

 

つまり、舌苔(ぜったい)が多くて舌が汚い人は、口臭がきつく、口内のアセトアルデヒド濃度が高くて口や喉のがんになりやすい。アセトアルデヒド濃度が高い状態に長期間おかれると、がんのリスクが上がるので、舌苔が原因の口臭は周りの人々の発がん性を高めていることにもなる。

息を吸い、息を吐くたびに大気汚染物質をまき散らす…まさに人間公害(Humanoid Pollution)とも呼ぶべき人材になってしまうのだ!!

 

では、舌苔を除去して健康になるにはどうすればいいのだろうか?

おすすめ記事:屁が臭すぎる!その原因と対処法。絶対に改善できるその最終手段とは!?

舌苔を減らすための2つの方法

先の岡山大学の研究によると、舌苔を取り除くために日常的に舌の掃除をすることで、口内のアセトアルデヒド濃度も低下することがわかっている。

舌掃除のやり方は簡単。

毎日の歯磨きのときに、歯ブラシを使ってそっと舌をブラッシングすればいいだけ。舌磨き専用のブラシがあればいいけれども、普通の歯ブラシでも十分に汚れは落ちる。

ただし、ゴシゴシと力を込めて舌を擦ると、表面を傷つけてしまうことがあるし、過剰に舌苔を摂り過ぎても、逆に汚れが慢性化してしまうこともある。

舌苔のケアは、歯磨きのついでに優しくサッとやるだけで十分だろう。

 

それともうひとつ。

唾液を分泌させることが、効果的な舌苔拡大の予防になる。

ドライマウスの人や口で呼吸している人は、唾液の分泌量が少なくて口内が乾燥しがち。そうなると、口の中の細菌が繁殖しやすく、舌苔の量も多くなる。

食べ物をよく噛んで食べる、鼻呼吸を心がける、水分を摂取するなどして、唾液の分泌を促せば、舌苔が増えすぎるのを予防してくれるはずだ。

 

舌をべ~っと出して、色を確認してみよう。全体的にピンク色なら健康だけれど、白っぽかったり、黄色になっていたら舌苔がつき過ぎているかもしれない。

自分のために、そして何より身近にいる大切な人たちのために、舌のブラッシングや唾液の分泌を心がけて、公害的口臭を予防しよう!!

 

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