2016年3月5日地球のすぐ近くを、小惑星「2013 TX68」が通過するというのを知っているだろうか?
地球とどれくらい接近するのか、正確にはわからない。だけど、最短距離を通過する場合は、月よりも近くをかすめる。
はたして地球に衝突する可能性は?地球は安全なのだろうか?
小惑星2013TX68が地球に接近!
NASAの発表によると、2016年3月5日に地球に小惑星が接近、通過するという。
その小惑星の名前は「2013TX68」と呼ばれている。
問題はその小惑星が地球に接近する距離にある。
最も近くをかすめる場合、地球から17,000キロメートルのところを通る。
最も遠くを通る場合は、地球から1400万キロメートルのところを通る。
今のところ、どれくらい地球に接近するかは不明だが、もし最も接近する17,000キロメートルだった場合、月よりも全然近い距離をかすめることになる。
地球と月の距離が384,400キロメートル。それを考えると、17,000キロメートルが、どれほど近距離かわかるだろう。
何らかのズレが生じて、この小惑星が地球に衝突!なんてことも十分に考えられるのではないだろうか。
出展:Small Asteroid to Pass Close to Earth March 5(NASA)
もし小惑星が衝突したら人類は滅亡するのか?
万が一、この小惑星2013TX68が地球に衝突したとしたら、地球は、そして人類はどうなるのだろうか?
小惑星衝突で思い出されるのが、ロシアに落下して多数の被害がでたチェリャビンスク隕石だ。
2013年2月15日、小惑星がロシアのチェリャビンスクに落下し、甚大な被害をもたらした。
その衝撃波でたくさんの建物がガラスが割れるなどの被害に合い、怪我人もたくさんでた。小惑星衝突による被害総額は、日本円で30億円にも及んだという。
その小惑星の直径は17メートル。
対して、3月に地球に接近する2013TX68の大きさは、直径約30メートルと推定されている。
もし仮に地球に衝突したとしたらどうなるのだろうか?
チェリャビンスク隕石に比べて約2倍の質量を持っているものの、その被害は単純に2倍とはいかないだろう。大気圏への侵入角度にもよるが衝撃のパワーは数倍~数十倍になるのではないだろうか?
もし仮に、大都市に落下したとしたら、その被害総額は天文学的になるかもしれない。
だた、直径30メートルの隕石が衝突したくらいでは人類は滅亡しないであろう。
…多分。
もっとヤバい2017年9月!
2013TX68は2016年3月5日に地球をかすめた後、2017年に再び地球に再接近する。
NASAの試算によると、2016年に地球に衝突する恐れはないが、2017年は違う!
2017年9月に地球に接近する2013TX68は2億5000万分の1の確率で地球に衝突するというのだ!!
2億5000万分の1!!
低い確率なのか、高い確率なのか…ともあれ衝突の可能性はゼロではない。
小惑星衝突に備えて…我々は何をすればいいのか?自宅に隕石が落下して来たら、ひとたまりもないだろう。
つい先日もインドで、”史上初の隕石落下死亡事故”が発生したばかり。天文学的な確率で頭の上にプチメテオ。どれだけ運が悪いのか。
しかしこれは地球にも言える。隕石衝突の可能性はゼロじゃない!!
…だけど、とくに隕石対策のしようもないので、「どうせ地球が壊れるわけじゃないさ…」とのんびり構えているしかないのかもしれない。