TBSで放送された「その差って何ですか?」で、イビキをかく人とかかない人の差が紹介された。
そこではイビキをかく人の特徴と共に、イビキをかかないために今すぐできる効果的な方法も紹介されていた。
イビキをかく、ということは睡眠中に呼吸がスムーズにできていない証拠。
睡眠の質が悪くなって熟睡することができないし、何時間眠ってもまだ眠い…。
考える能力や身体能力も低下するし、仕事や勉強の効率も悪くなる。
重症化すると睡眠時無呼吸症候群になってしまい、心筋梗塞なや脳卒中どのリスクも上昇してしまうだろう。
まさにイビキをかくってことは”人生の質が下がっている状態”といっていいだろう。
とはいえ、眠っているときにイビキをかかないようにしようと思っても、起きている私たちにはどーしよーもない。
番組で紹介されたイビキをかかないためにできることとは何なのだろうか?
イビキをかく人とイビキをかかない人の3つの差
まずは、イビキをかく人とイビキをかかない人の3つの差を紹介したい。
イビキは何らかの原因で睡眠中に気道が狭くなるために発生する。その差を産むのは…
イビキをかく人とイビキをかかない人の3つの差
①加齢
加齢によって下の筋肉が衰え、仰向けで眠ると舌が重力で舌に下がってきてしまう。
そのため、舌で気道が塞がり、呼吸が苦しくなるとともにイビキの原因となる。
②肥満
体重が増えて肥満になると、舌も大きくなってしまう。
そのため、うつ伏せの体勢になると重みで舌に下がり、気道を塞いでしまう。酷くなると睡眠時無呼吸症候群になってしまうだろう。
③アゴが小さい
アゴが小さいと舌と喉との距離が短くなり、眠っているときに舌が喉を塞ぎやすくなってしまう。
イビキをかきやすい人は、こういった理由から睡眠中に呼吸がスムーズにできなくなり、「グゴゴゴゴゴ…!!」という苦しそうなうめき声を発することとなる。
安眠できるわけがないッ!!
かといって、舌筋を鍛えるとか、ダイエットするとか、アゴを大きくするために美容整形するとか、そんなのはメンドクサイ。
そこで、今夜からイビキを止めることができる即効性のある方法を紹介しよう。
イビキをかかないための2つの方法
イビキをかかないためには、横向きに眠るのが取っても効果的。
なんと、横向きで眠るだけで8割の方のイビキが半減したという!!
この横向きで眠るという方法は「体位療法」と呼ばれていて、睡眠時無呼吸症候群のガイドラインでも推奨されている。
OSA(睡眠時無呼吸症候群)では、睡眠中の体位によって無呼吸の程度が増減することが報告されており、睡眠中の体位(側臥位)の維持(体位療法)が有効と考えられる。
ただし、長期的な心血管系合併症予防に対する効果については明らかにされていない。
横向きで眠ることは睡眠時無呼吸症候群を完治させるような効果はないけれども、睡眠中の気道を確保して呼吸を楽にしてくれる。
イビキや睡眠時無呼吸症候群で悩んでいる方にとっては、最高の安眠できる眠り方といえるだろう。
でも、横向きで眠るのがいいといっても、眠っている間は何度も寝返りを打つし、自分で眠る姿勢をコントロールするのは困難だ。
そこで「その差って何ですか?」では睡眠中に横向きの姿勢を維持するための2つの方法を紹介していた。
①リュックサックを背負いながら寝る
確かにリュックサックを背負えば、寝返るは不可能!!
半強制的に横向き寝を維持できるだろう。
でも、寝返りが打てないのは、それはそれで問題だ。
寝返るを打つのは、身体にかかる圧迫を分散するためでもある。もし一晩中ず~っと横向きで眠ったら下側になった半身の血行が阻害されて痺れてしまうかもしれない。
②片側だけに小さな照明を置く
片側だけに小さな照明を置くと、その光を避けるため無意識に横向きで眠ることができる。
これならある程度は寝返りを打てるだろう。
だけど、頭のすぐ横に照明って…なんだか睡眠の質そのものが低下しそうだ。電気代もかかるしね。
「リュックサックを背負う」「片側だけに照明」どちらもかなり強引でパワフルな手法。
だけど、ひどいイビキや睡眠時無呼吸症候群は命を縮めるかもしれない。それに比べれば、こういった方法も有効ってわけだ。
ともあれ、本当にイビキや睡眠時無呼吸症候群が酷い場合は、こういった小手先の対処療法ではなく、きちんと病院に行って診察してもらうのが大切だろう。