私はコーヒーが大好きで、365日毎日コーヒーを飲んでいる。
インスタントコーヒーも缶コーヒーも好きだし、喫茶店のコーヒーも好き。
自宅でドリップして飲むのも好きだし、ネスプレッソで作ったエスプレッソも大好きだ。
そんなコーヒー好きの私なのだけど、感動するほどおいしいコーヒーに出会うことはそうそうない。
今まで何千杯もコーヒーを飲んできたけど、”感動するほど”のレベルになるとたった3回だけ。
今回は私の人生における3杯の最高のコーヒーを紹介したい!!
最高の珈琲1杯目 ブラックコーヒーが飲めるきっかけになったコーヒー
コーヒーといえば、とっても苦いもの。
とくに子どものころはブラックコーヒーなんて苦いだけで、何が美味しいのまったくかわからなかった。
もちろん、コーヒーを飲むときは、たっぷりの砂糖とミルクを入れて飲んでいた。
そんなブラックコーヒー苦手な少年だった私が、「ブラックコーヒー美味いじゃん!!」と思えるきっかけとなったコーヒーがある。
あれは中学生のころだったか。
受験勉強なんかをしていた時に、自宅にたまたまあったコーヒーを飲んだのだけど…
大人ぶってブラックで飲んでみたところ、それがすごく美味しかったのだ。
「な、なんだこのコーヒーは?美味い…!!」
すごく印象に残ったので、そのコーヒー豆の名前はよく覚えている。
その豆は「ブルーマウンテン」だった。
ブルーマウンテンのコーヒーは苦味がなく、コーヒーの美味しさが凝縮されたような味わいで、私にとってはブラックコーヒーを飲めるようになったきっかけになった。
それから数年後。
大人になって一人暮らしを始めたとき、あのとき飲んだ美味しいコーヒーをもう一度飲みたいとブルーマウンテンを買いに行ったときがあった。
そのときに、世間知らずの私は驚愕することになる。
ブルーマウンテンはコーヒー豆の中でも最高級レベルに高価なものだったのだ!!
なぜブルーマウンテンが実家にあったのかわからないが、それからというもの、ブルーマウンテンは私にとって軽々しく手出しできない憧れのコーヒー豆となったのであった。
ちなみに近所のスーパーでブルーマウンテンのコーヒー豆が5パックくらいになっているものを買って飲んでみたことがある。
あんまり美味しくなかった。
きっとブルーマウンテンとはいえ、焙煎とか淹れ方とか、鮮度とか、そんなものが重要なのだろう。
スーパーせ数百円で買えるブルーマウンテンは、それなりのレベルみたいだ。
最高の珈琲2杯目 偶然入ったイタ飯屋の食後のコーヒー
そのコーヒーとの出会いは突然だった。
ある日、偶然にランチタイムで入ったイタ飯屋でのこと。
そのお店はとても小さくて、10人くらい座れば満席。
カウンターの奥ではシェフがひとりだけで切り盛りしていた。
1,000円くらいのランチメニューからパスタを注文したのだけれど、目の前でパスタを茹でてソースを絡めて出してくれた。
そこで食後に出たコーヒーが驚くほど絶品!!
今まで飲んだこともないような香ばしさと味わいにビックリしてしまった。
そのお店のご主人は料理から会計まで全部ひとりでこなしていて、コーヒーも銀色のポット入ったやつをカップに注いで出しているだけ。
とくにコーヒーにこだわりを感じられなかったのだけれど…コーヒーにこだわっているどんな喫茶店のブレンドコーヒーよりも美味しかった。
人に話しかけるのが苦手な私であるが、たまらずに目の前の主人に質問した。
「コーヒー美味しいですね。どこの豆使ってるんですか?」
「豆ですか…う~ん、ブラジルかな?」
本当によくわからないのか、あるいは企業秘密なのか…。
ブラジルといえばコーヒー豆の中でもポピュラーな品種であるが、明らかにブラジル豆とは違う味わいであった。
焙煎の方法なのか、あるいは豆の挽き方か、それともドリップ方法にこだわりがあるのか…。
よくわからないが、とにかくパスタも美味しいけど、コーヒーが美味しい店として記憶に残ったのであった。
その後、このコーヒーは衝撃的な展開を迎える。
2014年に消費税が5%から8%になったのだけれど、それを機に”経費削減のため”ランチメニューにコーヒーが付かなくなってしまったのだ。
…なんということだろうか。
そして現在はというと、その店はグーグルで検索しても出てこなくなってしまった。
おそらくもう店を閉めてしまったのかもしれない。
こうして私にとっての”人生最高の2杯目”は永遠に失われてしまったわけだ。
最高の珈琲3杯目 自宅で焙煎したて、挽きたてが味わえる土居珈琲
人生で3杯目の最高のコーヒーは、焙煎仕立てのコーヒー豆を、自分で挽いて、その直後にペーパーフィルターでドリップした、最高にフレッシュなコーヒーであった。
コーヒーの美味しさにとって最も重要なのは何か?
豆の品種や焙煎方法も大切なのだろうけど、おそらく最も大切なのは”豆の鮮度”だと思う。
…というのも、劣化したコーヒー豆で淹れたコーヒーは、もう死ぬほど不味いのを何度も体験しているから。
コーヒー豆を買ってきて自分でドリップして飲むのは美味しい。
だけど、買ってきたコーヒー豆を1週間、2週間と保存しておくと、どんどん味が落ちていく。
近所のスーパーで挽いてあるコーヒー豆が500グラムくらい袋に入っているものを買ってきても、本当に美味しいのは最初の3日くらいだ。
それ以降はどんどん劣化していき、コーヒーにへんな雑味や苦味が増えていく。
「おっ、コーヒー豆まだ残ってたんだ。めんどくせーけど、久々にドリップして飲んでみるか!」
なんて、長期保存してあったコーヒーを飲んでみると、超絶ゲロマズでビビる。
ホントにインスタントコーヒーのほうが遥かに美味しい。
この本当の意味で苦い経験を繰り返すうち、コーヒーにとって大切なのは鮮度であると実感した。
珈琲豆は野菜と同じ生鮮食品。
新鮮な野菜は生でかじっても甘みがあるし美味しい。
だけど劣化してシナシナになった野菜はま~ったく美味しくない。
これは珈琲豆にもいえる。
珈琲豆は生鮮食品であり、火を通して焙煎した瞬間から、劣化が始まっている
さらに焙煎した珈琲豆を挽いて粉末状にした場合、空気に触れる面積が大きくなるので、さらに劣化のスピードは加速する。
焙煎したコーヒー豆を入荷して販売しているコーヒー豆専門店も、完全に新鮮とは言い切れない。
喫茶店だってコーヒー豆を注文の都度挽いて使っているわけではないだろうし、新鮮なコーヒーを提供できるとはいいがたい。
一般的に流通している粉末状のレギュラーコーヒーも、鮮度の観点から言えば状態がいいとは言えないし、開封後数日で味の劣化を感じることだろう。
米だって炊き立てが最高に美味い。
コーヒーだって、焙煎仕立て、挽きたて、淹れたてが美味いに決まっている。
では、本当に鮮度の良い美味しいコーヒーを飲むためにはどうしたらいいのか??
調べてみたところ、ネットで人気の高い土居珈琲という店を見つけた。
土居珈琲は珈琲豆を”生豆”の状態で保存しており、注文が入ってから焙煎して発送するという。
これなら本当にフレッシュなコーヒーが飲めるはず!!
さっそく土居珈琲でお手軽な「はじめてセット」を注文してみた。
土居珈琲のはじめてセットは2種類の珈琲豆が100gずつ、合計200g(20杯分)の珈琲豆が2,150円(税抜)で購入できる。
新鮮な最高級のコーヒーが、1杯100円程度で楽しめるわけだ。
土居珈琲では豆のままでも注文できるけど、コーヒーミルを持っていない方のために細挽きや中挽きなどが選べる。
私は本当に新鮮な豆を楽しみたいので、わざわざ土居珈琲の豆を挽くためだけにコーヒーミルを購入した。
プロも認めるハリオの手挽きコーヒーミル。
細挽きや中挽き、粗びきの調節もできるし、挽いた豆を保存するための保存容器もついてくる。
これでAmazonで2,000円くらいなんだから安いもの。
こいつがあれば、喫茶店でも提供できないような本当に”挽きたて”のコーヒーが飲める。
人生を豊かにするおいしいコーヒーまとめ
私の20年以上に及ぶコーヒー人生の中で、もっとも心に残った3つのコーヒーを紹介してみた。
思春期に飲んだブルーマウンテンも、偶然のんだイタ飯屋のコーヒーも、土居珈琲のフレッシュ・コーヒーも、それぞれに味わいが違い、それぞれにとても美味しかった。
もちろん、コーヒー豆にはたくさんの種類があり、焙煎方法や挽き方、淹れ方でもとっても味が変わる。
複数のコーヒー豆を独自に調合した”ブレンドコーヒー”に至っては、まったく同じ味のコーヒーはないといっていいかもしれない。
私が美味しく感じたコーヒーも、他の人には普通と感じるかもしれないし、みんなが絶賛するコーヒーも、それほど美味しいと感じるわけではない。
実際、1杯1,000円以上するこだわりのコーヒーを飲んだこともあるけれど、それよりも今回紹介したコーヒーのほうが安くて美味しかった。
コーヒーはただ闇雲に高級なものを飲めばいいということではなく、自分の好みの豆を、自分の好みの淹れ方で飲むのが大切。
自分だけの最高のコーヒーに巡り合うことは、まさにコーヒー好きにとっては最高の経験だ。
そしてそのコーヒーは、自身の人生を確実に豊かにしてくれるだろう。
この記事を参考にして、自分だけの最高のコーヒーを探してみてはいかがだろうか!!?