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占いや厄年を信じる心理と、信じすぎる人が不幸になりやすい理由

あなたのまわりにもいないだろうか?

やたらと占いが大好きで、小さなことから大事なことまで、ぜんぶ占いで決めちゃうような人が。

あるいは「今年は厄年だから」と、身の回りにおきたちょっとした不運な出来事をすべて厄年のせいにしちゃう人が。

占い師の助言で婚約者との結婚をやめたり、風水で方角が悪いからと引っ越ししちゃう人が。

 

そんな占いを信じる人の心理とはどういったものなのだろうか??

 

”蛭子能収のゆるゆる人生相談”で「厄年が心配で眠れない!」と心配する相談者に対して蛭子さんが言った内容がすご~く良いので紹介したい。

占いや厄年を信じる心理とは?

以前の厄年では離婚したり子宮筋腫になったりと散々だった相談者。再び厄年を迎えるにあたり、今回もヒドイことがいっぱい起きるんじゃないかと眠れない夜を過ごしているそうだが…。

オレのマネージャーも競馬で負けが込んでいるようで「前厄だから」とあきらめ顔です。先日は、右足首を骨折してしまい「おはらいに行こう」と言い出しています。

オレは厄年なんて迷信だと思っています。

競馬にしても競艇にしても、しっかりレース展開を推理することが大事です。それをしないで負けたことを「厄年」に責任を押し付けるのは人間としてやってはいけないことだと思っています。骨折にしても、起きてしまったことを「厄」のせいにすると思考停止になってしまう気がします。

人が何を信じようがどうでもいいことですが、厄年だといって人を不安に陥れて、いろいろお金を使わせるような仕組みが世の中にはいろいろあるのが気になります。

「厄年」などの迷信を心配し過ぎて、自分の頭で考えなくなってしまう方が、よっぽど怖いことだと思います。

ちなみに迷信といえば、オレのサインをもらうと不幸になるという噂があるようですね。だから競艇場でサイン会をしても人が集まらないんです。テヘッ!

参照元:蛭子能収のゆるゆる人生相談(女性自身)

厄年というのは災厄が降り注ぐといわれる年齢のこと。

一説には厄年は年齢の節目で体調や体質の変化が起きるので、その影響で体調が崩しやすくなる年齢だ、なんていわれているけど、根拠は一切ない。

厄年を気にしすぎる相談者に対して、蛭子さんは「自分の不幸を厄年のせいにするのはダメ!自分で考えて生きることが大切。心配しすぎず、しっかりと健康管理をしましょう」といっているわけだ。

 

これは占いを信じる人にもいえるだろう。

占いを信じる人は、自分で考えることを放棄している。

占いを信じる心理の裏には「自分で決断したくない」「楽だから誰かに決めて欲しい」「自分に自信がない」「自分の人生の責任を持ちたくない」そんな心理が隠れているのではないだろうか。

 

競馬にしても競艇にしても、しっかりレース展開を推理することが大事です

 

素晴らしい言葉だ。

競馬も競艇も、パッと見は運に左右されるような公共ギャンブル。

だけどたとえ8割9割が運で左右されるとしても、データを集め、予想し、レース展開を推理することが大事だと。

蛭子さんは、それがそのまま人生にも当てはまると仰っている。

私たちの人生は不条理なことばかりだし、不幸なことが連続で起きることだってある。

つらいこともいっぱいだ。

生まれた家庭も場所も、身体的能力も外見も、自分じゃあ選ぶことができないし、運が悪いと何もうまくいかない。

だけどそこで思考停止することなく、これからの人生をどうするか”自分の頭で考える”ことこそが大事だと。

 

競馬も競艇も人生も同じ。

自分で考えて推理したり行動するからこそ楽しい。

だからこそ、たとえ失敗したとしても納得するし、「次はこうしよう!」と改善策を考えることもできる。

サイコロを振って出た目で馬券を買うような方法では、競馬はまったく面白くない。

同じようにぜんぶ”自分以外の誰か”に決めてもらうような人生も、まったく面白くないだろう。

 

厄年とか占いとかそんなもので、自分の身に降りかかった不幸を誰かのせいにすることを、蛭子さんは「人間がやってはいけないこと」と断罪する。

蛭子さんがこれほど強く言い切るのはとても珍しいことだ。

それはつまり「人間としての成長を放棄すこと」と同義だからだろう。

そんな思想をもっているからこそ蛭子さんは老齢にしてなお、日々、進化し続けているというわけだ。

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成功者は占いを信じている人も多い。

厄年を必要維持に不安に思ったり、何でもかんでも占いに頼るような人間は、思考停止になっている。

そんな生き方は人間としてやってはいけない。

…そう蛭子さんは指摘している。

 

確かに世の中にたくさんいる”占いを信じすぎる人”は自分に自信がなく、決断力がなく、行動力もなさそうな人が多い。

しかし一方で、何十億も資産を持つ大会社の社長や政治家、世界トップレベルのアスリートは、占いやジンクスを信じている人も多い。

 

なぜか?

 

おそらく彼らのような成功者は、自分自身の決断力によって人生を切り開いてきた。

自分の知性や判断力、行動力に絶対の自信を持っているはず。

しかし、そこまで高い能力を持っているがゆえに「自分の能力の限界」もしっかりと理解していて、謙虚な部分もしっかりとある。

 

本当に能力の高い成功者はもれなく「自分は運が良かった」と語るし、嘘じゃなくそう思える謙虚さをもっているものだ。

 

そんな人たちは、完璧な思考、予測、推理、それを重ねてきたがゆえに、それが及ばない部分にアプローチするために占いなんかを信じるのではないだろうか?

一般人が占いを信じるのはまったくの無意味だが、これくらいハイレベルな人間が信じる占いにはしっかりと意味がある。

つまり占いそのものを、メンタルコントロールのひとつの手段として上手に利用しているのだ。

スポーツ選手が負けられない試合に赤い色の靴を履くとか、プロ野球選手がバッターボックスに入って同じポーズをとるとか、そんな根拠のないジンクスめいた行為も、自分の精神を安定させる作用があるし。

 

「ここまでやったら、あとは神頼みだ!!」

そんなすべてをやり切った後に信じる占いやジンクスは、凡人が信じる占いとは次元が違うのだろう。

占いで幸せになるための方法

占いを信じることのメリットは、精神を安定させる作用があること。

ただし、占いの結果を生かして人生を良くするには、自分で考えて行動することが必要不可欠!!

矛盾するような気がするが、それが真実。

 

自分で考えたくないから占いに頼っている人間が不幸になるのは、ここら辺に理由がある。

占いを思考停止して自分の人生のコントロールを放棄するの免罪符にしてはいけないのだ。

 

私たちは私たちの人生を自分の力で切り開く力を持っている。

それを信じて、考え、考え、考え、考え続けろ!!!

蛭子さんは私たちにそうアドバイスしているのではないだろうか?

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