どん兵衛や赤いきつねなどのインスタントうどんを、1万倍美味しくする方法を知っているだろうか?
これは友人に聞いた方法なんだけど、それらのインスタントうどんにお湯を入れたら”レンジでチンする”ことで美味しさが倍増するという。
「インスタントなのに、モチモチの食感になるで!!」という事なので実際にやってみた。
その方法と、なぜレンジ調理で美味しくなるのか、その理由を探ってみよう。
どん兵衛や赤いきつねをレンジで美味しく調理する方法
インスタントうどんを1万倍美味しくするレンジ調理法を説明しよう。
①インスタントうどんの中身を、耐熱性の容器に移す
②熱湯を入れラップをする。
③通常の待ち時間は5分だが、それより短い3分間レンジで加熱する
これだけで、乾麺が生の食感に早変わり!モチモチで美味しくなるのだ。
では、実際にやってみよう。
どん兵衛をレンジで調理!
まずはどん兵衛を用意しよう!
これを中身だけ、耐熱容器に移す。
油揚げを乾麺の下に置いているが、そうすると加熱時に油揚げから脂が染み出し、全体にコクがでるという。
3分間レンジでチン!
うどんがどことなく、生麺のように見える…かな?
食べてみると、確かにモチモチとした食感に変わっている。インスタント麺特有の固さが一切感じられなくなっているのだ。
うん、確かに美味い!
ではなぜレンジでチンするだけで、こんなにも変わるのか?
その秘密は”アルファ化”にありそうだ。
デンプンのアルファ化で上手くなる!?
レンジでチンすることでインスタントうどんが美味しくなる理由はなんだろう?これはあくまでも予想だが、乾麺のデンプン質がアルファ化しているからではないだろうか?
アルファ化とは、デンプン質を加熱することで発生する化学構造の変化の事。デンプンは熱することで”アルファ化デンプン”に変化するのだ。
例えばお米は炊くことで米のデンプン質がアルファ化して、柔らかくて美味しいご飯になる。(因みに冷めて固くなる事をベータ化と呼ぶ)
アルファ化とは、簡単に言えばデンプンが美味しい状態にあるという事に他ならない。
このアルファ化は加熱時間が長ければ長いほど進む。
熱湯によるアルファ化よりも、さらにレンジで加熱した方がたくさんアルファ化が起こる。おそらくレンジで加熱することで乾麺のアルファ化がたくさんに進み、デンプンが柔らかくなる事で生麺のような食感になるのだろう。
とすれば、レンジで加熱する時間が長ければ長い程、美味しくなるのではないだろうか!??
赤いきつねを10分間レンジで加熱してみる
次は赤いきつねで検証してみよう。
手順は先ほどと同じ。ただし、レンジでの加熱時間を3分から10分に延長してみる。
そうすれば、乾麺のアルファ化がたくさん起こり、より美味しくなるのでは!?
という事で実際にやってみた。
これが10分加熱した赤いきつねだ。
見てわかるように、汁がほとんどなくなっている。麺も水分を充実に吸っていて、モチモチというよりもブヨブヨだ。
食べてみると…柔らかすぎて美味しくない!!
きっとアルファ化が進み、デンプン質が柔らかくなり過ぎたのだ。柔らかい食感が好きな人にはオススメだろう。
私は麺固めが好みで、チキンラーメンも熱湯を注いで3秒後にはバリバリと食べるタイプだ。だから、柔らか過ぎるのは好きじゃない。やはり、レンジで加熱するのは3分が一番ちょうどいい様だ。
どん兵衛と赤いきつねのまとめ
レンジで加熱するだけで、どん兵衛も赤いきつねも生麺のようなモチモチ食感が楽しめるとは驚きだ。
ただし、うどん特有の「コシ」は失われている。そこは好みが分かれる所だろう。
ともあれ手軽なので、一度くらいは試してみてみるのもいいんじゃないだろうか?