社会

恐怖!触らない新型痴漢の手口と対策

2020年1月9日

先日、テレビで”触らない新型痴漢”が特集されていた。

 

「触らない痴漢があるのか!!?」

 

そう驚くとともに、脳裏に”幽体離脱して自身の霊体で女性に痴漢する”というシーンが思い浮かんだ。

そんなバカな!!

 

それにしても、手を触れない痴漢とはなんなのだろうか?

番組ではその驚くべき手口や対策を紹介していた。

驚くべき触らない新型痴漢の手口

駅のホームで電車を待っていたら、真後ろの男がクンクン臭いをかいできた。

けっこう疎らであまり人がいない電車の中。立っている自分の首筋に突然臭い息が!振り返るとおじさんがぴったりと後ろに立っていた。

満員電車でおじさんがカバンをお尻に当ててきた。偶然かな、と思い位置をずらしたらまたカバンを押し付けてきた。

 

これらは実際にあった女性の恐怖の体験談。

こういった行為が「新型痴漢」に分類される。

 

まずは新型ではなく、従来型痴漢とは何かを説明しよう。

東京都迷惑防止条例での痴漢の定義はこちら。

公共の場所または公共の乗り物に置いて衣服その他の身に着ける物の上からまたは直接に人の身体に触れること。

痴漢とは服の上から、あるいは直接に身体に触れることを指す。

 

次に警視庁のサイトで紹介されている痴漢行為の説明がこちら。

「衣服や下着の上、あるいは身体に直接触れて、手で下半身や尻、胸、ふともも等を撫で回す」

「背後から密着して、身体や股間を執拗(しつよう)に押しつける」

警視庁のサイトでも、とにかく直接身体に触れることが痴漢とされる。

 

だとすれば先ほど紹介した女性の体験談のような行為は、直接体に触れていないのだから痴漢に含まれない。

匂いを嗅がれたり、息を吹きかけられたり…。

確かにキモイが直接触っているわけじゃない。

 

しかし女性側は確かに不快感を感じ、恐怖や不安を感じている。

このような「身体に直接触れないけど不快な行為」が触らない新型痴漢なんだとか。

 

新型痴漢といってもいろんな手口がある。

代表的な新型痴漢の手口がこちら。

  • 匂いを嗅ぐ。
  • 息を吹きかける。
  • 手の甲やふくらはぎなど、偶然を装い身体を密着させる。
  • カバンを押し付ける。
  • 傘を足の間に入れる。
  • スマホのエアドロップ機能で画像を送りつける。

いきなり見知らぬおじさんから首筋に「ふぅ~」と息を吹きかけられたら…

気持ち悪すぎて全身に鳥肌が立ってしまうだろう。

新型痴漢は犯罪行為になるのか?

では、こういった「手を触れない痴漢」は犯罪行為になるのか?

新型痴漢特集にコメンテーターとして参加した弁護士によると、法律的には、直接触らなくても、相手に不安感や不快感を与える行為は犯罪行為にあたる可能性があるという。

 

2019年に関東の私鉄構内で男性が女性の髪の臭いをかぐような行為→迷惑防止条例で検挙

2019年に福岡市の地下鉄で乗り合わせた女性に裸の画像を送りつけた→迷惑防止条例で書類送検

最新機器を使ったAirdrop痴漢も逮捕されている。

2018年5月には兵庫県内を走行中だったJRの電車内で向かいに座る女性に対して局部の画像を送ったとする県迷惑防止条例違反の容疑で、会社員の男が逮捕された。

また、8月にも大阪府内を走る南海電鉄内で、わいせつな画像を送ったとする府迷惑防止条例違反容疑で、会社員の男が逮捕されている。

参照元:「AirDrop痴漢」被害者の女性「本当に気持ち悪かった」 報告相次ぐ、自衛策は?(ハフィントンポスト)

触らなくても痴漢になる可能性は十分にある!!

 

男性は「触らないから大丈夫!!」なんて思って新型痴漢をやっていたら逮捕されてしまうだろう。

女性は「触ってないから痴漢じゃない…?でも怖い!」なんて思ったら、触ってなくてもりっぱな痴漢なので声を上げよう。

女性の新型 痴漢対策

女性の新型痴漢対策で有効なのが「痴漢防止バッジ」や「迷惑行為防止バッジ」を目に見えるところに取り付けておくことがいいとか。

「痴漢は犯罪です」

「私たちは泣き寝入りしません」

こんな文言が入ったバッジ。

 

こんなバッジに何の効果があるの??

と思いきや、意外とすごい効果があるとか。

 

実際に女性高校生70人が「痴漢防止バッジ」利用してみると…

約9割が効果を実感!!

 

やっぱり痴漢する側は気の弱そうな女性を狙う。

気が強そうな人や、泣き寝入りしませんバッジをつけている人には寄り付かないのかもしれない。

 

痴漢防止バッジはネットや全国のドラッグストアで販売中だとか。

新型痴漢対策に是非とも購入してみてはいかがだろうか。

男性の冤罪対策

手で触れなくても痴漢になる!?

だったら、走ってきてハアハアしてたらすぐ痴漢になるのか!

という意見もあるだろう。

たまたま息がかかっただけでも犯罪者か!!

なんて憤る気持ちもわかる。

 

番組に登場した弁護士曰く、「全部まるまる検挙するとか、警察もそこまではやらないので、そういう意味ではそこは区別していただいていいと思うのですが、
やはり、ちょっと女生徒のマナーの関係で(息が上がっているときは)顔を背けるとか、そんなマナーをしっかりすれば」とのこと。

つまり悪気のない誤解であれば警察は逮捕しないよ、ということなのだが…

疑いをかけられた男性はたまったもんじゃない。

もちろん、痴漢犯罪を悪用する女性もおり、女性側が検挙される例もあるというのだが。

 

男性側はとにかく勘違いされないように細心の注意を払う必要がありそうだ。

特に満員電車では。

 

荷物を前に抱える。

カバンや傘は他人に当たらないようにする。

つり革を両手でつかむ。

息を吸うときは上の方向に。

電車内が比較的空いているのなら、女性に近づかない。

 

荷物を誰にも当たらないようにしながらも、つり革を両手でつかみ、まるでクロールで息継ぎするように電車の上部で呼吸する。

まさに現代の男性は曲芸のようなハイレベルの技術を要求されているようだ。

 

まるで酸素不足の金魚鉢で必死に酸素を求める金魚みたいだ。

生きづらい世の中になったものだ…。

見るだけでも痴漢になるかも!?

以前、友人と一緒に歩いていた時、目の前をスタイル抜群の女性が歩いていた。

友人は必要以上にいやらしい笑みを浮かべ、大げさに舌なめずりをした。

「げへへへへ」

という下品な笑いがピッタリの、下品な笑いだ。

もちろん女性に見つからないように。

 

それを見てボクは笑った。

その行為はもちろん彼なりのユーモアだったわけだが、今の世の中なら即逮捕の案件だろう。

傍から見ても気持ち悪すぎる。

 

女性を見るだけでも、相手が不快に思えば「触らない痴漢」になっちゃうかもしれない。

 

なんとも窮屈な社会だ。

痴漢はもちろんだけど、子どもに声をかけることも犯罪になっちゃう可能性だってある。

27日(月)午後5時ごろ、三鷹市の井の頭公園で遊んでいた小学生が、40代くらいの見知らぬ女から「楽しく遊べよ」と声をかけられる事案があった。

警視庁三鷹警察署によると、現場は三鷹市下連雀1丁目の井の頭公園内で、三鷹の森ジブリ美術館の近くで、遊んでいた小学生に突然近づいてきた女が声をかけて、その場を立ち去ったという。

女の特徴は年齢が40代で、身長は150センチくらい。中肉体型で、青の上着に、紺のジーンズを着ていたという。

参照元:「楽しく遊べよ」一言発して立ち去る謎の女 三鷹・井の頭公園に出現(ハザードラボ)

公共の場所では、なるべく他人には近づかず、関わらない方がいいのかもしれない…。

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