健康とダイエット

危険なコーヒー浣腸とは?そのやり方と効果を紹介。

2015年12月2日

コーヒー浣腸を知っているだろうか?

その字義通り、コーヒーを浣腸して腸内に流し込むという、恐るべき健康法だ。

これで腸内を洗浄することで、腸の調子を整えるというのだが…。

 

はたしてそのやり方とは?本当に効果がるのだろうか?

珈琲浣腸の恐るべき効果とは?

コーヒー浣腸とは、直腸にコーヒーを直接流しこむ健康法。

半世紀以上前にドイツで開発されたものであるという。

 

普通の浣腸よりも腸内洗浄の力が強く、海外のセレブ達の間でも流行している…らしい。

  • コーヒーのカフェインが直接腸内を刺激し、消化器官の機能を高める。
  • がんの予防や、便秘・下痢の改善になる。
  • デトックス効果がスゴイ!
  • 肌も綺麗になる!

そんな様々な健康効果があると言われているが、実際のところ医学的に効果が実証されているわけではない。

 

このコーヒー浣腸を行うには、専用のオーガニックコーヒーと使うみたいだ。

恐らくインスタントコーヒーなんかは使ってはいけない。

人肌に温めたオーガニックコーヒーを、専用の器具で直腸に流し込む!

熱すぎると腸内が火傷してしまうので注意が必要だ。

(個人的にはオーガニックコーヒーはやっぱり飲んで楽しみたい…)

 

この怪しげな健康法であるコーヒー浣腸で、実際に事件も起こっている。

コーヒー浣腸事件簿!!

日本でもコーヒー浣腸がデトックスや便秘の改善に良い効果があるとうたって患者に行い、刑事事件に発展するというようなことが起こっている。

便秘などで悩んでいた女性患者らに、医師でないにもかかわらず浣腸器具で肛門からコーヒーを注入したとして、千葉県警に医師法違反で元診療所経営者ら3人が逮捕された。

“コーヒー浣腸”は欧米のセレブも採用していたとされる美容法だが、科学的に効果が実証されていない上、失敗すれば体を傷つける恐れがあるという。

参照元:セレブもはまった“コーヒー浣腸” 器具を使って流し込み…死の危険も(産経ニュース)

2010年の事件だけど、逮捕された人物は、便秘に悩む女子中学生にもコーヒー浣腸を行ったという。

とんでもない変態だ!

 

「コーヒー浣腸」販売した疑い 元役員ら3人逮捕(朝日新聞デジタル)

こちらは2015年に発生している。この事件では、コーヒー浣腸を1年半続けた患者が、腸がむくんで自力排便ができなくなったという。

コーヒーで自力排便不可!?

お、おそろしい!!

「直腸の粘膜を傷つける恐れがあり、突き破ってしまえば直腸破裂、胃まで達してコーヒーを直接注入してしまえば腹膜炎になる。失敗することで死に至る可能性がある

参照元:セレブもはまった“コーヒー浣腸” 器具を使って流し込み…死の危険も(産経ニュース)

死ぬ可能性のあるコーヒー浣腸。

その効果がどんなものであれ、やはりコーヒーは浣腸するものではなく、飲むものなのだ。

だって美味しいコーヒーには、わざわざ浣腸しなくても、様々な健康効果があるのだから。

腸にはコーヒーよりも”便”を入れよう!!

コーヒー浣腸よりも遥かに安全で、素晴らしく効果的な方法がある。

それは「糞便移植」だ。

便秘で悩んでいたり、下痢で悩んでいる大きな原因の一つに腸内細菌が挙げられる。いわゆる悪玉菌ってやつが、腸内にたくさんいるために、便秘や下痢の原因になるのだ。

この腸内環境を良くするために、善玉菌であるビフィズス菌を摂取するのも有効だが、凄まじいくPM2.5濃度が高い北京くらい腸内環境が悪いと焼け石に水、まったく改善されない場合がある。

そんな時に有効なのが、いつも快便で腸内環境が良い人の便を採取し、直接自分の直腸に移植するという方法。これは糞便移植と呼ばれ、アメリカでもかなり普及している。下剤などの薬物を一切使用しないので、副作用の心配もほとんどない。健康な腸を持つ人の便は「善玉菌の宝庫」であり、これを注入することで劇的に腸内環境が改善するのだ。

長年便秘で悩まされている人も、糞便移植でいっぱつで治る例もあるというから驚きだ。日本でも一部の消化器系内科で行われている。コーヒー浣腸よりも、遥かに効果的だろう。気分的にはなんか嫌だけど…。

 

また、もし長年便秘に悩んでいるのなら、コーヒー浣腸の前に下記の記事を参考にしてみて欲しい。

コーヒー浣腸まとめ

コーヒーはあくまでも飲むものであって、いくら健康効果があるとはいえ浣腸するものではない。

実際に健康被害を受けている方もいるわけだし、オススメできるもんじゃないだろう。コーヒー浣腸で自力排便出来なくなるなんて、絶対嫌だ。

 

上質のコーヒー豆に熱湯を注いだ瞬間、ふわっと広がるコーヒー香り。

あの素晴らしき神の飲み物を、直腸側で飲むなんてとんでもない!

 

珈琲はやっぱり、ケツの穴でも鼻の穴でもなく、口で飲むのが一番だろう。

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