1917年、ファティマという貧しい村に現れた聖母マリアが、村の3人のこどもたちに伝えた3つの恐るべき予言の事だ。
問題はその3つ目の予言。
3つ目の予言は聖母マリアによって1960年になるまで公開してはいけないと厳命される。
そして1960年に第3の予言の衝撃的な内容を知った当時のローマ教皇はその場で卒倒!!
その内容を公にすることを禁止したという。
何とも中二病的な心をくすぐられる展開!
「世界が破滅する予言なのでは!?」
秘匿された予言は”ファティマ第三の予言”と呼ばれ、長いこと様々な憶測を呼んだ。
しかしその3つめの予言も、ついに教皇庁によって2000年に公表されたのだ。
だが、その内容には奇妙な違和感が残るものであった…。
ファティマの予言の内容とは?
ファティマ第1の予言は「第1次世界大戦が終結すること」についての内容であったという。
そしてファティマ第2の予言は「第2次世界大戦が始まること」についての内容。
このふたつの予言は、その詳細までピタリと予言されていたという。
では問題のファティマ第3の予言の内容とは?
ファティマ第三の予言の内容
長らく秘密にされてきたファティマ第3の予言であるが、2000年に正式に教皇庁に公表された。
その内容は驚くべきものだった。
ファティマ第3の予言は「1981年5月13日の教皇暗殺未遂事件」の事ですよ~。
これを聞いたみんなは思った。
「そんなわけあるかい!!」と。
言うなればバンドの解散理由が「音楽性の違いです」と言うのと一緒。
政治家がその政治資金の不祥事に「秘書がやったことで私は知りませんでした」と言うのと一緒。
「暗殺未遂」なんて、2つの預言と比べるとあまりにもスケールが小さすぎる。
それにそんな予言を聞いたとして、ショックで卒倒するだろうか?
40年もず~っと秘密にしなければならないような予言とも思えない。
それに、予言を直接聞いた3人のこどもの最後のひとりであるルシアさんは「ぜんぜんちゃうやんけ!!」と法王庁を提訴したという。
その後法王庁とルシアさんは和解するが、発表が真実とはかけ離れているという事実についてはうやむやのまま。
いったい何が真実なのか?どんな取引がなされたのか?すべては闇の中に埋もれたまま、ルシアさんはは2005年に97歳で亡くなっている。
何とも中二病的展開!!
ではファティマ第3の予言の本当の内容とはどんなものだろう?様々な推測がなされている。
ファティマ第3の予言の内容とは?
ファティマ第3の予言の内容について、どの様な推測がなされているのだろうか?
戦争と破壊説
ファティマ第3の予言は、第三次世界大戦と核戦争の勃発を示唆している、という説がある。
核戦争、そして人類の滅亡…たしかに卒倒しそうである。
宇宙人が攻めてくる説
地球が宇宙人によって攻撃をうけ、人類が滅びるという説。
そんな馬鹿な!と思うかも知れないが、目撃されるUFOは地球を偵察にきている斥候かもしれない。
人類起源宇宙人説
聖母マリア自体が宇宙人であり、人類のルーツがその宇宙人にあった。それを示す内容であるという説がある。
キリスト教はすべてが神の創ったものであるという教義だ。
それを根底から覆す真実。
神=宇宙人。
たしかに法王なら卒倒しそうである。
ファティマ第三の予言はバチカンに利用されていた
ファティマ第三の予言そのものが、バチカンの布教活動に利用されていたという説もある。
ファティマの予言が注目された時代、世界は共産主義が大きな力を持ち始めていた。
共産主義は宗教を否定しており、バチカンやキリスト教にとっては宿敵といっていい。
ファティマ第一の予言や第二の予言は、共産主義国が原因で世界中に戦争が巻き起こることを暗に示している。
戦争はもうすぐ終わります。しかし人々が神に背くことを止めないなら、ピオ11世の時代にもうひとつのもっと酷い戦争が始まります。夜、不思議な光が、空を照らすでしょう。それがあなた達に神様がお与えになる大きな印になります。その後、神様はいろいろな罪を戦争、飢餓、教会と教皇の迫害の形で罰されるでしょう。
それを阻止する為に、私はロシアが私の汚れない心に奉献されることと、初土曜日に償いの聖体拝領がなされることを望みます。もし人々が私の望みに耳を傾けるなら、ロシアは回心し、世界に平和が訪れるでしょう。もしそうしなかったら、ロシアは世界中に誤謬を広めて戦争と教会の迫害を推し進めることになるでしょう。罪のない人達が殉教し、教皇様には多くの苦しみが訪れます。いくつかの国はもう無くなってしまいます。それでも最後には私の汚れない心が勝利を収めるでしょう。教皇様はロシアを私に奉献し、ロシアは私に回心するでしょう。そして、何年かの平和が世界に訪れるでしょう。
これはファティマ第一の予言の一説なのだけど、ロシアが名指しで批判されている。
ロシアは当時の共産主義の親玉で、後にソビエト連邦となり冷戦を巻き起こすこととなる。
ここでロシアが登場するあたり、バチカンが予言の内容にまで手を加えている可能性すらある。
都合の良い予言によって、「世界平和のためにキリスト教を布教する」という名目を掲げ、広く布教することに利用したわけだ。
第三の予言の発表の期限である1960年に内容を発表しなかったのも、バチカンの思惑。
1960年前からファティマ第三の予言は注目され、いろんな恐ろしい予測がされていた。
「第三次世界大戦が起きる?」
「人類が破滅する?」
それらの恐ろしい予言は、バチカンにとっては布教のためにとても大きなメリットになる。
「世界を救うために祈りましょう」
こうして教会に足を運ぶ信者が増え、バチカンも安泰となる。
「ここはまだ、ファティマ第三の予言発表しなくていいよな…」
バチカンがそう思うのも無理のない話だ。
では、なぜ2000年になっていきなりファティマ第三の予言を発表したのか?
それは恐らく「終末が訪れるとされた1999年が無事に過ぎたし、東西冷戦が終結してからというもの世界がわりと平和になったから」だといわれている。
ファティマ第三の予言を布教に有効利用できなくなったため公開したわけだ。
これはあくまでも推測に過ぎない。
だけどファティマの一連の予言が、バチカンに利用されていたのは確かな事実なのではないだろうか。
ファティマ第3の予言のまとめ
公開されたファティマ第三の予言はウソ!!
真実はまったく別にあり、そこにはいろんなトンデモナイ説があった。
個人的には宇宙人=神であった説を推したい。
地球人類が高度な知的生命体の実験の産物であるという、なんともSFな展開。
まだ使われていない脳の機能には宇宙の根源の記憶が眠る…。
超能力や第六感は、すべて品種改良された人類の隠された能力だった…。
地球を破壊し続ける人類。実験は失敗と判断した宇宙人は、人類を消去するために襲来する…。
かつて現われたマリア様は、地球を滅ぼすことにした宇宙人たちの決定に反旗を翻した一部の心優しき宇宙人。
そして小さな農村であるファティマ村には、1917年にそのマリア様によって特殊な力を得た3人の預言を聞いた子ども、その子孫達が暮らしていた。
20xx年…ついに宇宙人の襲来が始まる!
その時、ファティマ村で平和に生活していた3人の少年少女たちは、誰にも聞こえないマリア様の声を聞く。
「地球を救いなさい…」
中二病全開!!!
そんなライトノベル的展開を1917年に聞いたとしたら、確かに卒倒するかもしれないね。
さて、ここに気になる情報がある。
2012年ヴァチカンのセキュリティを担当している、主任コンピューター技師が謎の失踪を遂げたのだ。これは当時の新聞でも報道されている。
彼はアメリカの国防省よりも強固と言われる、世界最強のセキュリティ網を持つヴァチカンの機密情報をもっていなくなったといわれている。そしてその情報の中には、ファティマ第3の予言の真実についても含まれているというのだ。
もし上記のようなアホみたいな内容の三文小説が発売されたとしたら?
失踪した彼が名前を偽り、三流SF小説にカモフラージュして世の中に真実を伝えている…という可能性もなくはないのだ!!