あなたは口が臭くないだろうか?
もし憧れの異性としゃべっていて、相手に臭いと思われていたら…?
もしクラスメートや同僚が気を使って、自分の口臭を我慢していたら…?
もし自分の息がうんこやドブのような悪臭を発していたら…?
考えるだけでも眩暈がするほどショッキングだ。
でも、どうやったら口臭を抑えられるのだろう?
しっかりと、念入りに、時間をかけて歯磨きしても、口が臭いまま…そんな悩みを持つ人も多いはずだ。
自分では気づきずらい口臭、その根本的な3つの原因と、それぞれに対応した改善策を紹介したい。
息が大便の臭い!?恐るべき口臭パワー
自分の口臭とは、自分では気付きずらい。口の前に両手をかざして「は~っ」と息を吐き、それを嗅いでも自分の息がどれくらい臭いかイマイチわからないもの。
これは2014年にヤフー知恵袋に掲載された悩み相談だ。
40代前半の同僚(女)の息が臭すぎて耐えられません。
3年間一緒に働いていますが、最初は何も感じず、半年ほど過ぎた頃から「家の仏壇に線香あげてきた」ような匂いが口からなのか体からなのかするようになりました。
そしてこの1年以上、口の臭いが酷すぎて、例えるなら「大便臭」です。
仕事の話をするとき、面と向かうわけですが、あまりの臭さに密かに息を止めているのはもちろん、顔を背けて息継ぎをするのも一苦労です。
また、彼女が他の人と話している横を通る時でも、その臭さの威力は衰えません。
参照元:2014年11月ヤフー知恵袋より
自分の口臭が”仏壇の線香”の臭いから”大便臭”に進化!?
もちろん、この投稿自体が”ネタ”である可能性もあるが、実際に起こり得ることでもある。
自分が知らずに仏壇の線香のようなにおいをまき散らしていたとしたら…想像しただけで恐ろしすぎる!
この様な圧倒的な口臭にはどのような原因があり、どの様な解決法があるのだろうか?
口臭の3つの原因とその対策
口臭の原因は大きくふたつに分かれる。
口内環境から来る口臭と、内臓環境から来る口臭だ。
それに加えて嗜好品の影響による口臭もある。
それぞれに原因と対策について詳しく紹介しよう。
口内環境からくる口臭の原因と対策
体臭もゴミの臭いも、その原因は細菌の繁殖によるもの。
”汗臭い”という状態も厳密には汗が臭いわけじゃなく、汗を餌に肌の上で繁殖した雑菌が原因。
それと同様に、口内環境が原因の口臭も、口内細菌の異常繁殖が原因であることが多い。
口臭の原因の90%は口内環境が原因とされる。
逆に言えば、しっかりと口内をケアすれば口臭は予防できるということ。
では、口内環境を悪化させる要因を紹介する。
①シンプルに口の中が不潔パターン
歯磨きをしていない、或いは歯磨きて磨けていない箇所があるので、そこが口臭の原因になっていることがある。
これはもう、丁寧に歯磨きするという解決法しかないだろう。良く磨けていないと、そこが細菌の温床になる。特に歯並びが悪いと、歯と歯の間に汚れが溜まりやすいので注意が必要。
1日に1回は歯間ブラシやフロスも使用したいところだ。
ちなみに私は奥歯のある一か所だけ、異常にカスが溜まりやすく、臭くなりがちなポイントがある。フロスを使って取れた歯垢がこれまた臭い!!!
口臭予防には歯磨き+フロスがオススメ。
フロスは50本入りで100円ショップでも売っているぞ!
②虫歯菌・歯周病菌が原因パターン
よく歯磨きをしている。
歯だって白くて綺麗。
だけど口臭が酷い!!
そんな口臭の原因は虫歯や歯周病かもしれない。奥歯の虫歯が異臭を放っていることもあるのだ。
虫歯菌や歯周病菌が原因であれば、対策はもう歯医者に行って治療するしかないだろう。
放置しておいてもよくなることはないし、口臭はひどくなるばかりだ。
③口の渇きが原因パターン
口が渇くと強い口臭の原因になる。
口が渇くということは、唾液の分泌が少ないってこと。唾液には殺菌作用があるので、唾液分泌が少なくなると口内細菌が増え、口臭の原因になるのだ。
口が渇く原因としてドライマウスや口呼吸が挙げられる。
口の中がネバネバする~なんて症状はドライマウスが原因かもしれない。
対策はガムを噛んだり、食べるときによく噛んだりして、唾液腺を刺激すること。
梅干しの写真をみて唾液の分泌を促すのでもいいだろう。
乾きがひどい場合は、水うがいをすることで口臭を軽減できる。
口で呼吸する癖がある人は、口の中が渇きやすい。特に眠っている最中に口呼吸だと、朝に強烈な口臭となる。
鼻で吸って口で吐く習慣を身に着けるのが大事だ。
慢性鼻炎の場合は、鼻に鼻炎用のスプレーをすると、鼻通りがよくなって鼻呼吸しやすくなるぞ。
ちなみに私は子どものころから慢性鼻炎で、鼻が詰まりがち。そのため意識していないと口で呼吸してしまう。
だけど薬局で売っている鼻炎用スプレーを使うとずいぶん違う。
今では寝る前に鼻にシュッとひと吹きするのが習慣になっている。
鼻づまりに悩んでいる人は是非とも使ってみよう!!
歯磨きしても口臭がひどい原因
- 歯磨きだけで歯間ブラシやフロスをやっていない
- 虫歯や歯周病がある
- 口の中が慢性的に乾いている
内臓から来る口臭の原因と対策
虫歯もないしドライマウスでもない。歯磨きだって丁寧にやっている。歯医者さんにいってチェックしてもらっても問題なし。
だけど口臭が酷い…。
そんな時に考えられるのは、内臓からくる臭いだ。
①酷い便秘が口臭の原因になるパターン
便秘になると腸内に悪玉菌が蔓延する。屁も臭くなる。
便秘が続いたり、屁を我慢しすぎたりすると、そのガスが体内に充満。吐く息まで臭くなってしまう可能性がある。
そんな時は野菜多めの食べ物や、善玉菌豊富なヨーグルトを食べたり、軽い運動や屁を我慢しないという地道な対策が必要だろう。
口臭よりも、まずは便秘を解消しなくてはならない。
②胃腸の調子が悪いことが口臭の原因パターン
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に胃がん。そんな胃腸の疾患が原因で消化不良になり、胃腸にたまった食料が発酵して臭いを発しているパターンもある。
ストレスや飲酒にタバコ、暴飲暴食を避け、健康的な生活習慣を続ける事が大事だ。
③加齢が原因パターン
高齢になると加齢臭というものは出てくる。それはある程度しょうがないものだ。
また加齢によって歯周病になりやすくもなるし、内臓機能の低下による口臭も出てくるだろう。
しかし加齢が原因とはいえ、突き詰めればその原因は口内環境か内臓環境だ。高齢者だからって全員、息が臭いわけではない。原因に対応した適切な対策を取れば、高齢になっても爽やかな息を維持できることは出来るだろう。
嗜好品による口臭と対策
日々口にする嗜好品も、口臭の大きな原因になる。
もっとも多いのは飲酒や喫煙による口臭。
これはよ~く歯を磨いても、悪臭をまき散らしていることがあるので注意が必要だ。
意外なところでは、コーヒーやお茶を飲み過ぎても口臭の原因になる。
コーヒーなんて息がいい匂いになるそうだし、お茶には抗菌作用がありそうだ。だけど、コーヒーやお茶に含まれるカフェインには、唾液の分泌量を減らす作用がある。
毎日何杯も飲みすぎると口の中が渇きがちにになって、強い口臭の原因になるだろう。
もちろん、ニンニクを食べ過ぎたり摺るといった、においの強烈な食品も口臭の原因になる。
こういった嗜好品が原因の口臭は、摂取しすぎないというのが一番効果的。
ガムやマウスウォッシュでの口臭対策にも限界があるからだ。
息が臭すぎるまとめ
慢性的な口臭には”口内環境”が原因のものと、”内臓環境”が原因のもののふたつがある。
さらに飲酒や喫煙などの嗜好品による口臭も気を付けたい。
それらの原因を見極め、適切な対処をすることで、口臭も次第に収まってくるだろう。
自分の息が仏壇の線香の臭いだったり、大便の臭いだったとしたら…。
やっぱり基本は口内を清潔に保つこと。おそろしい口臭を防止するためにも、丁寧な歯磨きと歯間ブラシは毎日の習慣にしたいですね!