睡眠

靴下をはくと熟睡できる?それとも冷え性が悪化する?寒い冬の睡眠で知っておきたい豆知識

2015年11月25日

朝起きていると、足先がヒエヒエ。布団の中で足先を器用に擦り合わせながら思う。

「ああ、靴下履いて寝ればよかった…」

足先が冷たいおかげで、ますます布団から出れない、そんな冬の朝。思い当たる節はあるだろうか?

最近朝が冷え込んできて、そんな状況に陥ることが多くなってきた。

しかしながら、眠っているときに靴下を履いていると身体に悪いって話を聞いたことがある。

身体はどうだか知らないが、心情的には靴下を履いて寝たい!!

はたして本当に靴下は安眠を妨害するのだろうか?

靴下は足先の血流を阻害し、冷え性を悪化させる!?

特に冷え性で指先や足先が冷えがちな人は、冬の夜に靴下を履いた方があったかくてよく眠れる気がする。

だけど「靴下が健康に悪い説」があることをご存じだろうか?

常識的に考えれば、靴下を履いた方がぜったい暖かいはず。なぜ靴下を履くことで、冷え性が悪化するのか?

その根拠は足先の血行にある。

冷え性は足先や指先の血行不良が原因。靴下を履いていると、その圧力で足先の血流が悪くなり、結果的に冷え性の悪化を招くというのだ。

また、靴下を履いたまま寝ると、靴下の中が汗で蒸れる。それが蒸発することで気化熱で足先が冷えるという説もある。

 

しかしながら、実感として靴下を履いて足先の血流が悪くなって、冷え性が悪化したことがあるだろうか?

いや、ない。

 

靴下を履かないことで足先の血流が悪くならず、朝起きたら足先ポカポカ!なんてことがあるだろうか?

実際、朝起きて布団の中で「足冷たっ!!」って思うんだから、靴下を履いていない状態が足先の冷えを加速させているという事ではないのか。

安眠の為に気を付けたいこと。

実際のところ、血流が悪くなる程にキツキツな靴下なんてそんなにないのだ。

ただし、寒いからといって靴下を何枚も重ね着したりするのはオススメできない。靴下それ一枚の圧が微々たるものだとしても、重ねられることで計り知れない圧力を、足先に与えてしまう可能性がある。

そんな時は、モコモコで大き目な靴下を履くのが良いだろう。

これなら一枚くらい重ね着しても、足先の血流を圧迫することもないし、ある程度の通気性もあるはずだ。

 

ともあれ、最適な眠りというのは人それぞれ。

冷え性なのかそうでないのか、冷え性の症状によっても最適な対応は変わってくる。

寝ている間に靴下を勝手に脱いじゃうって人は、靴下が安眠の妨げになっているかもしれない。そんな時は、寝る直前まで靴下で足先を温めておいて、布団に入ったら脱ぐというのもいいだろう。靴下の代わりに湯たんぽを使って足先を温めるってのもいいかもしれない。

靴下を履いていて、汗の気化熱で足先が冷えると感じるようなら、履かない方がいい。履いた方があったかくて安眠できるようなら履くべきだろう。

靴下の素材をモコモコにすれば足先を圧迫しないだろうけど、そのモコモコ素材がムズムズして無理って人もいるはずだ。

 

はたして自分の安眠に靴下は必要なのか?いらないのか?

 

「靴下なんかで足先の血流は阻害されないよ」って意見の専門家もいるし、最終的には自分の体感で判断するしかないのだ。

靴下を履くと血流が…なんて専門家の声を聞くよりも、自分の身体の声を聞いた方が遥かに有意義。

 

もし「靴下を履くことで血流が悪くなり健康に悪影響がある」なんて言う専門家がいるのならば、ひとつだけ問いたい。

「あんたは素っ裸で寝ているのか?」と。

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