生活の豆知識

108個あると言われる煩悩の内容について!!悟りの道はまだまだ遠い…。

2014年12月27日

大晦日に鳴らす108回の除夜の鐘。

この108というのは”人間の煩悩の数”と言われている。

(金儲けしたい…)

(楽したい…)

(モテたい…)

みんないろんな煩悩を抱えて苦しみながら、そして楽しみながら生きてるわけだけど、そもそも煩悩って108個もあるかな?

ってことで、人間の抱える108個の煩悩、その内容について調べてみた。

 煩悩とはそもそも何なのか?

そもそも「煩悩」とはどういう意味があるのか?

辞書や様々な仏教の考えを総合して簡潔に説明すると「人間の苦しみの元になる考え方や生き方」ってことになるみたい。

わかりやすい例で言うと「強欲」や「嫉妬」とか、悟りを妨げる悪い心のこと。

それに囚われすぎると自分を苦しめちゃう。

 

108個の煩悩の内容だけど、まず人間の感覚は6つある。

すなわち眼・耳・鼻・舌・身・意。

これがそのまま6つの煩悩になるとか。

 

眼は「良いものを見たい」という煩悩を産むし、舌は「美味しいものを食べたい」という煩悩を産む。

「意」とは意識の事だろう。考えることもまた、さまざまな煩悩を産む。

 

五感に”意識”を加えた6つの要素が、あらゆる煩悩の根源となるわけだ。

これはなんとなくわかるね。

 

さらにその6つの煩悩にそれぞれ「好き」「普通(どちらでもない)」「嫌い」の三つの状態がある。

「大好きなものを食べたい!」という煩悩。

「嫌いなものは食べたくない!!」という煩悩。

「好きなものも嫌いなものもどうでもいい!」という煩悩。

最後はよくわからないけど、とにかく3つの状態があるわけだ。

計算すると6×3=18となり、18の煩悩が現れる。

 

で、この18の煩悩にさらに「浄」と「不浄」という状態が加わるとか。

浄は”清らかな状態”を意味していて、不浄は”汚らわしい状態”を意味する。

だんだん意味がわからなくなってきた…。

計算すると18×2=36

18の煩悩の数がさらに2倍になり、36の煩悩に!!

 

さらに36の煩悩に「過去」「現在」「未来」の三つの状態がある。

というわけで、36×3=108

これで煩悩108個、ということらしい。

 

…わけわからなくないですか?

「舌」+「普通」+「不浄」+「未来」=????

108の煩悩にはこんな組み合わせの煩悩もある。

どんな煩悩になるのだろう?舌ということは、何か食べる?あるいは言葉を発するというニュアンス。

う~ん、「近い将来、道端に落ちてるおむすびを食べるけど、結構大丈夫みたいよ」ってことか?

 

どんな煩悩だよ!!

でも確かに、そんな事ばっかりしてたら「人間の苦しみの元」になるかもなぁ。

 

因みにこの6×3×2×3=108煩悩って考え方は”俗説”だとか。

 

そもそも「108」という数には「とても多い」という意味があり、108の煩悩というのはつまり、「人はとってもたくさんの煩悩をもってるんだよ」っていう意味も持っているという。

「四苦八苦」という仏教由来のことわざから、4×9+8×9=108で煩悩が108あるなんて説もあるから面白い。

煩悩の数や考え方も仏教の宗派によって様々らしいので、108個の煩悩ってのは正確にはわからんようだ。

人の苦しみの根源「三毒」を知って快適な生活!!

世の中に煩悩はたくさんあるものの、最も根源的な煩悩に「三毒」というものがる。

三毒は、まさに煩悩の中の煩悩。

ザ・ベリーベスト・オブ・煩悩。

誰しもが苦しむであろう、煩悩のボス的存在だ。

その三毒とは「貪欲(とんよく)」「瞋恚(しんい)」「愚痴(ぐち)」の3つ。

 

貪欲とは執着や必要以上に求める心。

瞋恚とは怒りや憎しみの心。

愚痴とは真理に対する無知な心。

 

さらにこの三毒は立場的に平等ではない。ひとつだけ”裏ボス的存在”がいるのだ。

それは「愚痴」

愚痴と聞くと職場の飲み会で上司の悪口を言いまくったり、陰で友人の不満を言い合ういわゆる”愚痴”を思い浮かべるかもしれないけど、ここでの愚痴は「無知な心」ってこと。

私たちが普段使う”愚痴”の意味とはまったく違うことに留意したい。

 

貪欲も瞋恚もすべては愚痴よりいでたり

 

つまり、怒り憎しみ執着貪欲、その他あまねく煩悩すべて「真理への無知」から来ているというわけだ!

108つの煩悩から解脱し、悟りへと繋がる道筋が見えてきた。

つまり「煩悩が108個もあっちゃ~お手上げだぜ!」って思っていたけれど、やることはひとつだけ、真理さえ知れば煩悩から全部おさらば出来るってわけだ。

 

というわけで、さっそくウィキペディアの「真理」の項目を読んでみたのだけれで、これがもうさっぱりわからない。

プラトンとかハイデッガーとか出てくるし。

 

ただ”仏教では、人間を苦しみから解放する真理をあらわす「法」が説かれる”という記述があることから、真理=法であることが推測される

で、仏教的な法の説明にはこうある。

この真理としての「法」を、具体的な釈迦の教えでいうと、諸行無常・諸法無我・涅槃寂静の三法印といわれる法であり、無明・行・識・名色・六処・触・受・愛・取・有・生・老死の十二縁起の法である。

参照元:法 (仏教)

…108回の除夜の鐘に思いを馳せながら、来年も煩悩にまみれて生きていこうと思ったのでした。

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