先日放送された「中居の窓 声優SP」に5人の人気声優がゲストで登場!さまざまな声優業界の裏話を披露してくれた。
そんな中でも興味深かったのがギャラの話。(下世話!)
声優のギャラのシステムは?
映画とかアニメとかゲームとか、声優が活躍する場は多岐にわたるけど、どれが一番ギャラがいいの?
そんなギリギリ・トークの内容を紹介したい。
有名声優のギャラの話
登場したのはこの5人。
ブラッド・ピットやアンパンマンのチーズでおなじみ山寺宏一!
桜木花道役の草尾毅!
ジャック・バウアー役の小山力也!
君のいる町・神咲七海役のタカオユキ!
ラブライブ!星空凛役の飯田里穂!
中居正広と南海キャンディーズ山里を中心に、さまざまな声優業界についてのトークを展開した。
昔の収録では、その段階でまだ絵ができていなくて”しゃべるタイミングだけを知らせる線”を見て演技した話。
最近はちょっとセリフがズレても、細かい調整は機械でやってくれること。
若かりし日の草尾毅は、二日酔いで桜木花道の演技をしたこともあったこと。
タカオユキの「グロ弁」がガチで不味かったことなどなど。
そんな中でも一番興味深かったのは、声優のギャラシステムの話だ。それは、ゲームの収録をするのが大変という話題から始まった…。
ゲーム?アニメ?映画?声優の中で一番ギャラのいい仕事は?
声優にとってゲームの収録は1万ワードを超えることもあり、めっちゃ大変だという。
紙袋にドカンと入った分厚い原稿をわたされ、それを一枚一枚演じていく。
「あの山の向こうだ!」
「あの山の右だ!」
「あの山の左だ!」
ひたすらいろんなパターンのセリフを演技して、それを録音していく作業。
「ぐわっ!」と「ぐえっ!」で何が違うの??と思うこともあるらしい。
アニメや映画と比べて、段違いに収録時間が長いのだ。そこから中居正広がギャラの話に切り込んでいく。
中居「(ギャラは)なにがいいんだろう?映画がいいのか?ドラマがいいのか?」
山寺「我々はたいていランクってのがそれぞれ設定されていまして…」
中居「人によりけりですか?そのキャラクター、例えばジャック・バウアー主役をやったら、その声優も主役級(のギャラ)をもらえるのか…」
山寺「主役でも脇役でも一緒です」
声優にはそれぞれランクが設定されていて、30分の番組でたくさんセリフがあっても、例えたったの一言だけだったとしても、まったく同じギャラだという。
映画フィフスエレメントに山寺が出演することになったときのこと。ゲイリー・オールドマンとクリス・タッカーのふたつの役、どっちをやりたいのかスタッフに聞かれた山寺は「どっちもやりたい!」と答え、実際に一人二役をこなした。
バズーカ山寺と山寺宏一のふたつの名義でやったのだけど、ギャラはひとり分だったという…。
でも、ゲームはアニメや映画とはギャラのシステムが違う。
「ゲームは、たぶん…ね?ありがたいお仕事」
山寺がオブラートに包んでこう表現した。
「そうですね。体力も喉も大変ですけど、やっぱりね」
ジャック・バウアー小山がすかさず同意した。
つまり、映画やアニメの仕事よりも大変な分、ゲームの仕事はギャラが良いってことなのだろう。
では、具体的に声優さんは1本出演する毎にどれくらいギャラが発生するのか?
具体的な数字はさけているけれど、どれだけすごい声優さんでも1回のギャラは2桁いかない、つまり10万円未満だという。
山寺「それがまた、普段は声優をしていないタレントさんがやったりすると…中居君がやったらね、3桁いくでしょうけど」
声優であれば、どんなにベテランでも1本の出演で10万円未満。だけどタレントさんは3桁!
山寺宏一は映画などで、ただの話題作りのために安易にタレントを起用するのに反対の立場をとっているという。
そこには「タレントに3桁払うくらいなら、若手声優起用してくれっ!!」という思いもあるのかもしれない。
声優のギャラまとめ
- 声優さんのギャラはランクによってある程度決まっている。
- 演じるキャラクターやセリフの量で、ギャラの金額は変わらない。
- 拘束時間が長くてセリフも多いゲームの仕事は、アニメや映画よりも大変な分ギャラも良い。
今回の中居の窓は、声優業界のなかなかに厳しいギャラ事情が垣間見えた内容であった。
「ぐわっ!」
「たあっ!!」
「でりゃあっ!!」
「あぁぁーーっ!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
これをゲーム一作につき、1万ワードもこなす。
…声優はまさにプロフェッショナルの仕事だろう。
いきなり話は変わるけどおすすめのアニメ作品!!
ちなみに私は仲間由紀恵が声優として出演していたテレビアニメ「HAUNTEDじゃんくしょん」をリアルタイムで観ていたくらい、長年のアニメ・声優ファンである。(仲間由紀恵主演のドラマ「トリック」も好きだけど)
そんな私にとって山寺宏一氏のもっとも印象深い役柄はエヴァンゲリオンの加地さん。
草尾毅氏はラムネ&40のラムネ。
小山力也氏ははじめの一歩の鷹村守だ。
女性陣については、申し訳ないがよく知らなかった。もうおっさんなのだ。
そんなおっさんが自分のアニメ人生の中でもっともオススメの作品は、辻谷耕史が主人公を演じている「無責任艦長タイラー」である。
これを見てどれだけ影響を受けたことか…。おかげですっかり無責任な大人になってしまった。
まだ観たことのない方はぜひとも観てほしい!!