今さら聞けない「震度」と「マグニチュード」の違いを簡潔に説明しよう。
震度→その地域ごとの揺れのデカさ。
マグニチュード→地震そのものの規模のデカさ。
説明終わり。
例えば、公園の真ん中で大声を上げている人がいたとして、その人の”声の大きさ”がマグニチュード。
公園で立っている場所や距離によって声のボリュームは違って聞こえる。その”聞こえる音量”が震度ということになるだろう。
では次に、震度による揺れ方違いや、地球が真っ二つにほどのマグニチュードについても紹介しよう。
震度8は存在しない!震度別の揺れ方とは?
震度は地域ごとに設置された「計測震度計」により自動的に計測され、気象庁から発表される。
気象庁が定める震度は10階級で表される。それぞれの揺れ方を説明しよう。
震度0:揺れを感じない
震度1:室内で静かにしていれば、揺れを感じる人がいるかも?
震度2:室内で静かにしていれば、半分くらいの人が揺れを感じる
震度3:室内で静かにしていれば、ほぼ全員が揺れを感じる
震度4:ほとんどの人が驚く。電灯が揺れたり、不安定な家具が倒れることも
震度5弱:大半の人が恐怖でなにかに掴まりたいと感じる。棚にある本や食器は落下し、家具がズレたり倒れたりすることもある。
震度5強:物に掴まらないと歩くことが難しい。不安定な家具が倒れる。補強されていないブロック塀が崩れる場合もある。
震度6弱:立っていられないくらいの揺れ。固定していない家具が移動したり倒れ、ドアもあかなくなる場合がある。耐震性の低い木造建築は傾くことがある。
震度6強:はわないと動けず、飛ばされることもある。固定していないと、ほとんどの家具が移動したり倒れたりする。耐震性の低い木造建築は、傾いたり倒れるものが多くなる。地割れ、地滑り、山体崩壊が起こることも。
震度7:耐震性の低い木造建築は、さらに傾いたり倒壊する数が増える。耐震性の高い木造建築や鉄筋コンクリート造の建物にも影響がある。
参照元:震度について(気象庁)
震度はその場所の揺れの大きさを数値化したもの。だから、地震の規模が大きくても地盤がしっかりした土地であればあまり揺れずに震度が低くなるかもしれないし、地震の規模が小さくても地盤が揺れやすいところでは震度が高くなる可能性もある。
震度による揺れ方の説明を見ると、震度4以下であればなんとか日常生活を続けていられそうだ。だけど震度5以上になるともう無理。安全な場所に非難をした方がいいだろう。
地球が真っ二つになるマグニチュードは?
マグニチュードは発生した地震の規模を表現する数字で、デカくなるほど強大なエネルギーを持つ地震となる。
ちなみにマグニチュードは1増えるとごとに、地震のエネルギーが32倍になる。マグニチュード3と4では、その規模が32倍も違うってこと。
ということは、マグニチュードが”2”違うと32×32=1024倍もエネルギー規模が違うことになるのだ。
震度は最大で7であるが、マグニチュードの数字には制限がない。発生した地震のエネルギー規模によって、際限なく数字が増えていく。
気象庁が観測したマグニチュードで最大のモノは、東日本大震災のマグニチュード9だ。日本の歴史上最大の地震が東日本大震災のときの地震だったのだ。
世界に目を向けてみると、観測された最大規模の地震は1960年に発生したチリ地震のマグニチュード9.5だという。
マグニチュード7~8は年に数回あるが、マグニチュード9レベルの地震は世界的にもそうそうあるものではないだろう。
ウィキペディアの「マグニチュード」のページによると、マグニチュード11は隕石衝突レベルで、マグニチュード12になると地球が真っ二つになるらしい。
「マグニチュード12:長さ1万キロメートルの断層が動き、地球が真っ二つに割れて起こる地震」との説明がある。
ウィキペディア情報なのでホントかどうかはわからないが、M12の地震は理論上だとM9地震の32,768倍のエネルギーを持っている。東日本大震災3万回分と考えれば、地球が真っ二つになるのもうなずける。
まあ、それはあくまでも机上の空論であって、実際はそんな地震は起きないだろうが。
「震度8の地震が来るっ!!」
なんて的外れな予言をしたエセ予言者がいたが、震度は最大で7しかない。もちろん、その予言も外れた。
もしマグニチュードと震度の違いついて正しく理解していたのなら、そんなヘンテコな予言はしていなかったはずだ。
地震大国日本に住んでいるのなら、マグニチュードと震度の違いは知っておいて損はないだろう!