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1円でも高く売りたい!質屋での売り方やネット売買にはないメリットとデメリット

だれもがヤフオクやメリカリで個人売買を使う時代、昔ながらの「質屋」なんて使うメリットなんてない。

…そう思うかもしれない。

だけど、質屋にはネットオークションにはない質屋ならではのシステムがあり、質屋だけもメリットもある。

今回は質屋での売り方や、質屋のメリット、質屋の上手な使い方を紹介したい。

質屋とは?便利な2つの金融サービス

質屋は大きく2つの金融サービスを提供している。

「貸付」と「買取」だ。

質屋の融資システム

貸付は品物(質草)を担保にして、その品物に見合う金額を融資してくれる。

融資には当然、金利が発生する。

期限までに、金利を含めた融資額を返してくれれば、質に入れた品物を返してくれるってわけ。

金利だけを払えば、その期間を延長することができる。

もしお金を返すことができなければ、質入れした品物はそのまま質屋のものになっちゃう。(質流れ)

完全に品物を担保にした融資なので、個人の審査や信用調査も一切なし。「お金を返してくれ!」なんて督促もまったくない。

質屋であれば、品物の評価額に応じた資金を、最短で融資してくれるだろう。

質屋の買取システム

質屋は品物を担保にした融資だけではなく、品物を適正価格で直接買い取ってくれる場所でもある。

ネットオークションのように写真を撮影してアップしたり、購入者とやり取りしたり、梱包して発送する、なんて面倒な手続きは一切不要。

質屋に売りたいものを持ち込めば、ものの10分で現金が手に入る。

このスピード感や利便性も、質屋の大きなメリットだ。

しかも、店舗によってはわけのわからない骨とう品や、ネットオークションでは売れないような品物も取り扱っている場所だってある。

売却価格は品物を担保にした融資よりも高額になるので、もしすぐにたくさんの現金が欲しいのなら売却がオススメ。

 

ちなみに質屋というとなんか怪しげなイメージがあって、ちょっと近寄りがたいと思っている人も多いかもしれない。

だけで、質屋は貸金業の特殊形態で、しっかりと許可をとって営業している。犯罪防止のために警察との関係も深いので、むしろ安全と思っていいだろう。

質屋での売り方や必要なもの

では次に、質屋でモノを売るための条件や必要なものについて。

質屋で何か品物を売るには、18歳以上である必要がある。

条件はたったこれだけ。

18歳以上であれば、外国人であろうが、逮捕歴があろうが、総理大臣であろうが、問題なく使用できる。もちろん、犯罪者が盗品を売るために使うことはできないが。

必要なのは身分証だけ。

  • 運転免許証
  • 住民票
  • パスポート
  • 個人番号カード
  • 外国人登録証/在留カード
  • 障がい者手帳

このような一般的な身分証と、売りたいものを質屋に持っていくだけで、融資を受けたり、売却することができる。

 

18歳以上で、身分証をもっているのなら、誰だって質屋を利用できるってわけだ。

それなりによい”モノ”があれば、いつでも融資を受けられるし、売って現金を手に入れられる。

では、次に質屋でなるべく評価額を上げる方法を紹介しよう。

質屋で品物を高く売るための5つのコツ

質屋といえば、ブランド物のバッグや高級腕時計、アクセサリーなんかがメイン。

だけど質屋によっては、その他にもいろんな品物を取り扱っている。骨とう品、カメラ、切手、服、パソコン、万年筆などなど。

それらの品物を1円でも高く売るコツを紹介しよう。

品物は綺麗に手持ち込む

これは一番の基本だけれど、売りたい質草はちゃんと綺麗にしてから持ち込もう。

高級ブランドのバッグだって、ボロボロに汚れていたらいい値は付かない。

ちょっとだけでも汚れを落としていくだけで、ずいぶんと印象が違ってくるはずだ。

どんな品物であれ、ホコリをとって、汚れを拭き、形を整えて、ちゃんとした状態で持ち込もう。

付属品は揃えておく

持ち込む品物は、付属品が揃っていればいるほど、その査定額が上がる。

たとえば品物が入っていた箱や袋、保証書や説明書など。

鑑定書や購入証明書など、とにかく何でもいいから付属品を揃えていこう。

まとめてたくさんの品物を持ち込む

1点だけ質屋に持ち込むよりも、10点とかまとめて持ち込んだ方が質屋的には嬉しい。

たくさん持ち込むってことは、「これからお得意さんになってくれるかも」という期待も膨らむ。

そのため、1点で持ち込むよりも評価額を上げてくれることが多い。

「全部まとめて売るから、ちょっと色を付けてよ!」

なんて交渉もやりやすくなるだろう。

いろんな質屋で査定してもらう

とくに大手の質屋では、品物の差定額が決まっている場合が多い。

そんなときは、交渉しても値上げしてくれる可能性は低い。

だけど個人でやっているような質屋であれば、そういった基準がないので、大手質屋よりも高く買い取ってくれる場合もある。

複数の質屋で査定してもらって、いちばん高く評価してくれたところに売るのがいいだろう。

ただし、「あっちの質屋では○○円っていってたから、もっと査定額あげてよ!」なんて交渉は、印象が悪くなるのでNG。

質屋側は「こんな客とは今後取引したくない」と思うだろうしね。

身なりや態度をキチンとする

以外かもしれないが、ちゃんとした身なりで、丁寧な言葉で対応するのも、査定額をアップさせるポイントとなる。

これは質屋側の心情を想像すればわかると思う。

たとえば怪しげな犯罪者風の人間とは、トラブルのもとになるし、なるべく取引したくない。

横柄な態度をとったり、「何でこんな差定額なんだよ!」なんて暴言を吐くような人間とも、お付き合いなんかしたくないだろう。

ネチネチと「ヤフオクでは○○円で売れるから値上げしてよ」とか「他の質屋ではもっと高かった」なんてしつこく値上げ交渉してくる人も嫌われちゃう。

質屋は末永くお付き合いできて、質の良い品物を入れてくれる顧客を好む。

「長いお付き合いをしたくない客」だとしたら、値上げ交渉には応じないだろうし、査定額も低く抑える可能性だってある。

質屋にいくときは、ちゃんとした服装と態度を心がけよう!

質屋のメリット・デメリット

では、質屋を使うメリットとデメリットをまとめてみよう。

質屋のメリット

  • 品物を担保に最速で融資が受けられる
  • 品物をよけいな手続きなくシンプルに売却できる
  • 融資に取り立てもないし、必ず返す必要もない
  • 18歳以上で身分証があればだれでも使える
  • わけのわからない品物だって売れるときがある
  • 鑑定の手数料がかからない
  • とにかく急に現金が必要になった時、サッと使える

質屋のデメリット

  • 品物によっては査定額が低くなってしまうことがある
  • 普通の融資よりも金利が高いことが多い
  • 質屋によっては査定してくれない品物もある

以上が、質屋のメリットとデメリット。

 

たとえばお金を借りたいのなら、カードローンを使った方がたくさん借りれるし、金利も低い。

だけど質屋は品物さえあればすぐに融資を受けれるし、催促も一切されない。まあ、お金を返さなければ質草は質屋のものになっちゃうけど。

 

もしモノを売りたいのなら、ネットオークションを使った方が高く売れるかもしれない。

だけど質屋であれば、面倒な手続きが必要なく、適正価格で即座に売却することができるだろう。

 

それぞれにメリットとデメリットがある。

「質屋なんてなんかアヤシイな~」

なんて思わずに上手に利用すれば、給料日前の危機的な金欠状態も上手く乗り切れるのではないだろうか。

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