生活の豆知識

エアコン室外機に日よけカバーを設置すると劇的な節電になる理由と、取り付ける際の注意点とは!?

2016年7月16日

真夏の日中、ガンガンにエアコンを使っていると、その電気代は全体の電気料金の約半分にも及ぶという。

そんなエアコンの消費電力を抑えるために、例えば設定温度を下げたり、サーキュレーターを併用したりと工夫している人も多いだろう。

しかし、設定温度を下げることなく効果的に節電をする方法がある。

真夏の電気代節約とエコのため、そして快適で涼しい生活のためにも、設定温度を下げないエアコンの節電方法をお伝えしたい。

節電するにはエアコンの室外機に工夫を!!

エアコンを効率的に働かせて節電をするには、室外機に日よけのカバーをするのが効果的だ。

こんな感じ。

ではなぜ、室外機にカバーを設置しただけで節電になるのだろうか?

それはエアコンが部屋の空気を冷やす仕組みに関係している。

エアコン(室内機)は部屋の空気を吸って、それを冷やして室内に戻す。室内の”熱”はパイプを通って室外機から外へと排出され、部屋が涼しくなるのだ。

 

もうすこし詳しく説明するとエアコン室内機は”気化熱”の作用を利用して暖かい空気から熱を奪い、”冷媒”という熱を伝達する物質の特徴を利用して、室外機から外に熱を排出する。室内機と室外機をつなぐパイプには冷媒がいっぱい入っていて、とても熱が伝わりやすい空間になっている。だからあのパイプは空気ではなく”熱”を伝えるもの。エアコンを使っていると室外機からは「ゴーゴー」と熱風が噴出しているけど、あの風は室内の空気ではない。外の空気を使って室外機内のプロペラで発生させたものだ。風でもって、室内からやってきた熱を飛ばしているってわけ。

つまり、室外機は頑張って部屋の熱を外へ飛ばすのが主な役割

 

そんな時に、室外機が直射日光にさらされて、とんでもなく熱を帯びていたらどうだろう?

窮屈なところに押し込められて、蒸し暑かったらどう思うだろう?

 

さすがの室外機も、暑すぎてやる気をなくすはずだ。

熱を飛ばす役割の室外機そのものが熱いと、熱を放出する効率が劇的に下がってしまい、余計に電気代がかさんでしまうのだ!

室外機を労わる気持ちを大切に!

室内機と室内機のセットでエアコン。なのに、エアコンといえばみんな室内機を思い出す。

いつでも部屋の外で一人で頑張っている室外機。何の文句も言わずに、黙々と自分の仕事をこなしている。

そんな室外機を快適な環境にしてあげれば、自然とエアコンの電気効率も上がり、節電になる。

 

具体的な方策は3つ

①室外機は壁から離す

室外機が壁と密着しすぎていると、熱がこもってしまい、室外機そのものの温度も急上昇。できることなら、壁から30センチくらいは離してあげたい。もしスペース的に無理でも、できるだけ壁と密着させるのはやめよう。

室外機の上やその周りに、ごちゃごちゃといろんな掃除道具とか日用品を置くのも止めたほうがいい。室外機の仕事へのテンションが下がる原因になるだろう。

室外機の排出口の前になにか物を置いておくなんてもってのほかだ!

②日よけを設置する

日よけを設置するのもとても有効。特に日中、直射日光が当たる場所に室外機があったとしたら、絶対に日よけを設置させてあげたい。

誰だって、直射日光の中で1日中立ってろと言われたら辛いはずだ。それは室外機にも言える。

直射日光の熱はそうとうなものだ。そんな熱い状態では、室内の熱を逃がすという仕事にも弊害がでる。

③たまには掃除しよう

室外機の裏側は空気を取り込むためのスペースがある。ここにびっしりとホコリがたまっていたり、すっごく汚れていたりしたら、ガンガンにファンを回しても熱をうまく放出することができなくなってしまう。

「エアコンはちゃんと掃除してるよ」って人も、室外機まではやっていないことが多いんじゃないだろうか。室外機もたまには掃除してあげるといいだろう。

室外機に日よけカバーを設置する際の注意点

というわけで、室外機には日よけカバーを設置するのが、節電にはとっても有効なんだけど、注意点もある。

まず一番大事なのが、カバーを設置することで空気の流れを遮ってしまわないようにすること。空気の流れが悪くなれば、余計に室外機に負担をかけてしまい本末転倒になる可能性がある。

また、日よけカバーを設置することで、雨風などで自然に洗い流されていた汚れが溜まってしまう可能性もある。もし汚れていたら、まめに掃除してあげるのが大事だ。

 

適切に日よけカバーを設置すれば節電になるし、室外機そのものの使用寿命も長くなる。

室外機の日よけカバーはアマゾンなんかで数千円で販売している。エアコンの使用頻度にもよるけど、上手に節電すればひと夏で元が取れるくらいの節電効果を期待できるかもしれない!

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