1986年11月17日(月)午後5時5分。
パリから東京へ向かう日航のジャンボジェットが、アラスカ上空で巨大UFOに遭遇するという奇怪な事件が発生した。
この事件は当時話題になり、日本でも新聞やテレビ番組などで取り上げられて大きく報道された。
今回はその報道の内容と共に、日航のパイロットを父に持ち事件当時アラスカに住んでいたいう劇団ひとりの証言を紹介しよう。
日航のジャンボジェットがUFOに遭遇した事件の経緯
パリから東京へ向かう日本航空(JAL)のジャンボ貨物機。
フライトは順調であったが、その航路上に変化が現れたのはアラスカのアンカレジ北東部であった。
なんと、突然前方にふたつの光が並んで現れたという。
そしてその光は、ジャンボ貨物機と同じ速度で並行して飛行し始めた。
あわてて副操縦士が、地上のアンカレジ航空管制センターに問い合わせる。
しかし、地上のレーダーにはなにも写っていないとの回答。
約7分間並行して飛行した未確認飛行物体は、突然ジャンボ貨物機の前方のやや上空に瞬間移動。
そして強烈な光を放った!
このまばゆい光によって、真夜中のコックピットが、まるで昼間のように明るくなり、パイロットは熱すら感じたという。
危険を感じたパイロットは再び管制センターに連絡を取るが、やはりレーダーはUFOを捉えていない。
そこでジャンボ貨物機に搭載された気象用レーダーを使ってみると、巨大なUFOの影が写ったという。(この気象用レーダーは金属を赤く映すが、このUFOは”緑”だったという)
ジャンボ貨物機はそのまま飛行を続け、フェアバンクス市の上空に差し掛かる。
すると、都市部の強い光でUFOの全ぼうが浮かび上がった。
それは球体のような巨大宇宙母艦で、その大きさはジャンボ貨物機の何倍もあったという。
機長は機体を旋回させたり高度を上下させたりしながら、このUFOを振り切ろうとしたが、まったくの無意味。
光るUFOはピッタリとジャンボ貨物機の傍を離れない。
アンカレジ航空管制センターは「F15戦闘爆撃機を飛ばせて確認させようか?」と提案するが、自衛隊で戦闘機に乗っていた経験もある機長は、スクランブルを危険と判断しその申し出を断る。
次の手としてアンカレジ管制センターは、問題の日航ジャンボ貨物機とすれ違うコースを飛ぶ予定のユナイテッド航空機と連絡を取り、貨物機にまとわりつくUFOの目視での確認を依頼する。
しかしユナイテッド航空機がすれ違う瞬間にUFOは姿を消し、ユナイテッド航空機パイロットもその姿を確認することは出来なかった…。
結局日航のジャンボ貨物機は50分もの間、謎の巨大UFOにまとわりつかれたことになる。
その後、アンカレジに着陸した機長を含めた乗務員は、アメリカ連邦航空局(FAA)の事情聴取を受けたという。
パリから東京へ向かっていたJALのジャンボジェットの乗務員が先月、アラスカ上空で未確認飛行物体(UFO)らしいものと遭遇、職員はその内容をアメリカ連邦航空局(FAA)および日航本社に報告した。
このUFOは巨大な母艦らしいものと、小型の宇宙船らしいもの二機からなり、約五十分にわたってジャンボ機の周辺を飛行したという。
(1986年12月30日北圀新聞より)
新聞の一面で堂々とUFOの文字が躍っている。この事件のインパクトの大きさを物語っているだろう。
しかしこのUFO遭遇事件は大きく報道されたものの、専門家によって火星や木星の見間違いだろうと結論付けられ、機長の勘違いという事で決着。
事件は次第に忘れ去られていくことになった…。
衝撃の事実が発覚!UFO隠蔽工作が行われていた!?
この忘れ去られた事件が2001年に一躍脚光を集めた。
UFOに関連する機密情報をバンバン公開することを目的とした「UFOディスクロージャープロジェクト」というものがある。
このプロジェクトによって2001年に発表されたUFO関連機密情報のひとつに、JALの航空機がUFOに遭遇した事件についての機密も含まれていたからだ。
元政府役人や退役軍人が暴露した機密は、驚くべきものであった。
その機密情報によると、ジャンボ貨物機が遭遇した超巨大UFOは実はアメリカ軍のレーダーで捉えられていて、そのデータのすべてが当時のレーガン大統領によってトップシークレット扱いになったというのだ。
レーダーで捉えられたUFOについては、すべてなかったことにされ、この件についての発表は日本政府や関係者にも発表を控えるような圧力がかかったという。
そして、ジャンボ貨物機の機長はパイロットから地上勤務に転属になったのだとか…。
劇団ひとりと問題の機長は知り合い?
劇団ひとりの父親は、元JAL(日本航空)のパイロットで、母親は元客室乗務員。
劇団ひとりは、父親の仕事の関係で小学校の頃に米国アラスカ州アンカレッジに住んでいたという過去を持つ。
つまり、JALの航空機がUFOに遭遇した事件が発生した時、その現場周辺に住んでいたのだ。
劇団ひとりの父親はパイロットと言う事もあり、UFOに遭遇したジャンボ貨物機の機長とは家族ぐるみの付き合いがあったという。
その機長の人柄をよく知る劇団ひとりは、「適当な嘘をつく人じゃない」と断言している。
劇団ひとりの父親曰く、パイロットはよく未確認飛行物体(UFO)を目撃することがあるという。
しかしそれを報告することはない。
報告すれば地上勤務になってしまうからだ。
JALのジャンボ貨物機の機長は、地上勤務になるという覚悟までして、なぜUFO目撃の報告をしたのか?(事実、機長は事件後に地上勤務になっている)
それは、目撃したことすべてが本当であり、黙殺するにはあまりにも危険と判断したためではないだろうか。
巨大UFOが乗務員の集団幻覚だった可能性もあるし、専門家の言うように金星や火星だった可能性もある。
小さな隕石が貨物機の近くで爆発したのかもしれない。
レーガン大統領による隠ぺい工作があったという事実も、まったく根拠のない話かもしれない。
しかし、あの時ジャンボ貨物機が遭遇した巨大な光の正体は、いまだに謎のままだ。
機長の勘違いと主張した専門家も、レーダーに映っていなかったという管制官の発言も、裏に証拠隠滅を図るメン・イン・ブラックがいる…のかもしれない!!
*メン・イン・ブラックはUFOなどの目撃者の前に現れ、さまざまな圧力や妨害を行う謎の組織。映画「メン・イン・ブラック」はこの都市伝説が元ネタになっている。