日本では約2800万人の人々が腰痛に悩んでいるといわれている。その中でも約半数の1400万人の人たちが慢性腰痛になっていて、日々痛みと戦っている。
どんな治療をしても治らなかった慢性腰痛が、文章を読むだけで治ったとしたらどうだろう?信じることができるだろうか?
今回は”読むだけで”慢性腰痛を改善する方法について紹介したい。
- 読むだけで腰痛が改善する人の特徴は?
- なぜ読むだけで腰痛が改善するのか?
- 読むだけで腰痛が改善する文章!!
この記事を最後まで読んだ時、あなたの腰痛はウソのようにキレイに消え去っているかもしれない…。
読むだけで腰痛が改善する人の特徴は?
腰痛とは腰が痛い状態を指す”症状名”なので、腰が痛ければすべて腰痛と呼ばれる。だけど、腰の痛みの原因は様々。
代表的なところでは、腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎骨折などが腰痛の原因として挙げられる。
当然のことながら「読むだけで腰痛が改善する文章」を読んだからといって、すべての腰痛患者の腰の痛みが消えるわけではない。
例えば腰を強打して腰骨を骨折してるのが原因の腰痛だったとして、その痛みが文章を読んだだけでいきなり消え去って、骨折も治癒するなんてことはありえない。
そこで、まずは「読むだけで腰痛が改善するかもしれない人の特徴」を紹介したい。
- 原因不明の慢性腰痛(腰の痛みが3か月以上続く腰痛)になっている人。
- ぎっくり腰が原因で慢性腰痛になってしまった人。
- 椎間板ヘルニアを治療しても慢性腰痛になっている人。
- 腰痛治療をしてもイマイチ効果が得られない人
- 病院で検査しても「特に問題はないよ」と言われてしまった人
- 症状が”痛み”だけで下肢に”しびれ”などを感じていない人
- 安静にしていれば痛みを感じなくなる人
このような条件に当てはまっている場合、その慢性腰痛は文章を読むだけで改善する可能性がある。
逆にこれらの条件に当てはまっていない慢性腰痛だったとしたら、これ以上この記事を読む必要はない。
すぐさま医療機関を受診して、腰痛の治療を開始することを勧める。上記の条件に当てはまらない腰痛には明確な原因がある。その原因を治療すれば腰痛は必ず改善するはずだ。
なぜ読むだけで腰痛が改善するのか?
腰痛には明確な原因のある”特異的腰痛”と、しっかりと検査しても原因の特定が困難な”非特異的腰痛”がある。そして腰痛全体の85%は非特異的腰痛に分類されると言われている。
原因がわからないから、特効薬もないし、治療も施せない。非特異的腰痛だと、医者も「痛み止めを処方しときますね」くらいしかやることがない。
腰痛に関する最新の研究によると、そんな原因不明の長引く腰痛のほとんどが脳に原因があるという。
カナダのマギル大学の研究によると、慢性腰痛に悩んでいる人の脳と普通の人の脳を比べると、ある部分の機能に明確な違いがあるという。
それが脳内にあるDLPFCという部位。
慢性腰痛の人はDLPFCの活動が低下しているというのだ。
”腰の痛み”は腰への損傷がきっかけで発生するけど、それを実際に感じているのは腰ではなく”脳”だ。このDLPFCは脳が感じる痛みを軽減させる作用がある。それが上手く働いていないため、腰には何の異常もないのに痛みだけ感じる状態になってしまう。
DLPFCの機能が低下する原因は痛みへの恐怖だ。
「動いたら腰が痛くなるかも…」
「外出先で腰痛が再発したらどうしよう…」
「このままずっと腰痛が治らなかったら普通の生活が送れない…」
そんな腰痛への不安や恐怖が、腰痛を悪化させてしまうってこと。
その腰痛への恐怖を低減させるには、腰痛の正しい知識を身に着けることが大切。
例えば腰痛の治療のひとつとして「読書療法」なんてものがある。腰痛に関する書籍を読み、正しい知識を身に着けることで腰痛の痛みを改善させる方法だ。腰痛に関する本を読んだだけで腰痛が治ったという報告も多数あるという。
例えばオーストラリアでは国家事業として腰痛のCMを作成した。内容は「腰痛は絶対治るし怖くないよ!!」というもの。
これをテレビで放送してみると、その効果に専門家も驚いた。国全体の腰痛患者が減り、医療費も少なくなったという。
これらの事例を見てもわかる通り、腰痛に対する正しい知識を身に着け、腰痛への恐怖を和らげることは、原因不明の慢性腰痛を改善するためにとても有効なのだ。
というわけで前置きが長くなったけど本題。
これから読むだけで腰痛が治る「腰痛に関する正しい知識」を紹介したい。
腰痛を改善する文章
腰痛はほとんどの場合、自然に治癒する。これは揺るぎない事実だ。
例えば腰痛の原因として有名な腰部椎間板ヘルニア。治すにはヘルニア切除の手術しかない、なんて思っていないだろうか?
実はほとんどヘルニアは自然に治癒するし、手術の必要はない。腰の椎間板から飛び出した”髄核”は、ほとんどの場合、人間の免疫機能によって自然に吸収されてしまう。
確かに危険なヘルニアもある。それは下肢に痺れを感じるタイプの腰痛。
その場合、飛び出した髄核が神経を直接刺激している可能性がある。もし痺れを感じているのなら、放っておくと悪化する可能性もあるので、手術も有効な方法のひとつだろう。だが、腰部椎間板ヘルニアの症状が”痛みだけ”の場合であれば、それほど心配する必要はない。
実際、椎間板ヘルニア自体それほど珍しい疾患ではない。
腰痛ではない人たちを何人か集めて、その人たちの腰を詳細に調べてみれば、何人かの腰にヘルニアが見つかるかもしれない。実は腰にヘルニアがあっても、痛みを感じない人も多いのだ。逆にヘルニアを手術で除去しても、腰痛が治らない人も多い。それは、その痛みの原因が腰ではなく”脳”にあるからにほかならない。
椎間板ヘルニアで腰に激痛が走っていたとしても、それは脳が感じているだけであり、腰には何の異常もない!!
信じられないかもしれないが、それが事実だ。
また、ぎっくり腰がきっかけで慢性腰痛になってしまった人もいるだろう。
結論から言ってしまえば、ぎっくり腰が慢性腰痛に移行することはほとんどありえない。
ぎっくり腰の原因は、重いものを持ったり、ちょっと体勢を崩したりしたりといった”外部からの圧力”が原因。腰の筋肉が断裂したり、骨折したりして、瞬間的に激しい激痛が走る。
しかし、ほとんどのぎっくり腰は、数週間も安静にすれば痛みが治まり、数カ月もすれば完治する。
当然だ。
あなたは骨折してずっと骨が折れたまま、一生治らなかった人を知っているだろうか?
打撲のアザが自然に消えるように、切り傷が自然と塞がるように、ぎっくり腰は自然治癒するし、痛みもまったく消えてしまう。
これは腰痛に対する最新医学の解答であり、ゆるぎない事実だ。
ちょっと前までは「腰痛になったら安静にしていましょう」といわれてきた。
でも今では「腰痛だからといって動かないのはダメ。運動しましょう」になっている。腰痛の常識は10年前とはまったく違ってきているのだ。
積極的に運動したり、腰痛の正しい知識を身に着け、痛みへの恐怖を減らすこと。そして人生を楽しむことが腰の痛みを劇的に改善させる特効薬。
慢性腰痛に悩んでいても、めっちゃ面白い映画やドラマを観ているとき、家族や友人と美味しい寿司を食べているとき、大好きな趣味に没頭しているとき、痛みを感じていないのではないだろうか?
楽しむことは痛みを感じさせにくくする。これもまた慢性腰痛の激しい痛みが、ただの脳のいたずらである明確な証拠だろう。
腰痛だからと生活を制限せず、アクティブに生活するのが大切。ほとんど腰痛は自然に治癒するし、重症になることなどめったにない。それに、どれだけ酷い腰痛でも死にはしないのだから。
さあ、とりあえず背伸びをして、背中を後ろにグッと曲げてみよう。
腰にまったく異常はない。
その痛みはただの脳の錯覚だ。
意外と平気で痛みを感じない自分を発見するのではないだろうか!!!
*ちなみに発熱や倦怠感、手足のしびれ、排尿障害が併発していたり、時間や活動に無関係に発生する腰痛は、何らかの病気が原因の可能性もある。その場合はちゃんと医療機関を受診して調べてもらおう!