ゲーム 精神と心理

テトリスにPTSDの予防効果が!?その検証実験が恐ろしくも面白すぎる件!!

2017年3月31日

テトリスは、降ってくるブロックを並べてただひたすらに消す、世界で最も有名なパズルゲームだ。

このテトリスがPTSD、つまりトラウマを予防できる可能性があるという。

その理由と、常軌を逸した実験内容を紹介したい。

テトリスにPTSD予防効果あると検証した実験内容がスゴイ!

まずはPTSDについて簡単に説明しよう。

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)は日本語に訳すると「心的外傷後ストレス障害」となる。心に傷を負うようなショックな出来事の後に、そのストレスで様々な障害が発生するという心の病だ。

PTSDが注目されるきっかけになったのがベトナム戦争。ベトナム戦争の帰還兵の中で、夜中に汗だくで飛び起きたり、アルコール依存症になっちゃう人が多かったりと、重度の精神疾患が多発した。

その原因が戦争中の凄まじいストレス。

それもそのはずで、ベトナム戦争は軍と軍との戦いではなく、軍とゲリラ兵との戦いが主であった。それは異常ともいえる戦場であり、「民間人だと思っていたら武装した敵だった」なんて事態もありふれていた。そんな敵と味方の区別がつかない中で戦ったアメリカ兵は、凄まじい心の傷を負っていたのだ。

このような”命の危機を感じるくらいの極度のストレス”が、それ以降にも様々な障害を及ぼすのがPTSD。

例えば大地震を体験した人が、小さな地震でもパニックを起こしたりするのもPTSD。暴漢に襲われそうになった女性が、男性に触られただけで過呼吸になるのもPTSDだ。

そんな恐ろしいPTSDを、なんとテトリスが予防してくれるというのだ!!!

そのニュースを紹介しよう。

自動車事故など心に傷が残るような出来事を経験したり目撃したりした直後に、コンピューターゲームの「テトリス」をすると、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を予防できる可能性がある――。そんな研究結果がこのほど発表された。

PTSDは、衝撃的な場面が恐怖と結びついて何度も記憶によみがえり、脳に固定されることによって発症する。しかしテトリスのように想像力と視覚を使うゲームをすれば、脳が2つのことを同時に処理できず、衝撃的な出来事の記憶が固定されるのを防止できるという。

参照元:心の傷に起因するPTSD、「テトリス」で予防できる可能性(CNN)

ショッキングな出来事を体験した直後にテトリスをすると、そっちに集中するので、ストレスの原因となる記憶が定着するのを防ぐ…確かに理にかなっているような気がする。

 

しかし問題はそこではない。

このニュースで一番注目するべきは、その”実験方法”にある。

スウェーデン・カロリンスカ研究所の研究チームは英国で自動車事故に遭って集中治療室に入院した患者71人を被検者として、半分には通常のけがの治療を受けてもらい、残る半数には事故から6時間以内にテトリスの遊び方を教えて自分でプレイしてもらった。

参照元:心の傷に起因するPTSD、「テトリス」で予防できる可能性(CNN)

 

…なんだ!!?この狂気の実験は!!

 

集中治療室といえば、病院の中でも生きるか死ぬかの怪我人や病人が真っ先に運び込まれる、もっともハードな場所。

そこに運び込まれた自動車事故の被害者にテトリスを強要するという、なんともマッドサイエンティックな実験だ。

 

自動車事故の6時間以内にテトリスをやってもらうって…。

もし自分が交通事故に合って、全身打撲で病院に担ぎ込まれたとして、そこで寝かされているときに、丸い眼鏡をかけてボサボサの髪をした青白い痩せた男が分厚い初期型のゲームボーイを持ってきて「ねえ、テトリスやってみてくれないかなぁ?」なんて言ってきたら、骨にヒビが入って動かないはずの右手で思いっきりぶん殴るに違いない。

しかもこの実験、合計で71人もの自動車事故の患者を対象に行われている。

1日で71人も集中治療室に患者が運び込まれるわけはないので、数週間、或いは数カ月もの間、この研究チームはテトリスの刺さったゲームボーイを手に、ひたすらに「ああ、早く交通事故おこらないかなぁ~」なんて集中治療室の片隅で待っていたのだ。

待っている間にも血みどろの怪我をした患者が、何人も運び込まれたはず。

痛みに苦しむ急病人だって、何人も運び込まれただろう。

 

急患が運び込まれるたびに、その患者を確認する研究チームの丸メガネの男。

「ちょっとまって!…ああ、自動車事故じゃない?お腹が痛い?おっけ~で~す!ど~ぞ~」

なんて。

 

患者もさることながら、集中治療室の医師や看護師もムカついていたのではないだろうか?

ともあれ、多大なる犠牲を糧にしたこの研究が進み、今後のPTSD治療に役立つことを祈るばかりだ。

トラウマにならないため、常にテトリスができるようにしておこう!!

テトリスをやったことがある人ならわかるだろうけれど、テトリスが始まって画面の上からブロックが落ちてきた瞬間に、すっごい集中しなければならない。

この瞬間的な集中が、脳の記憶定着を防ぐ効果があるのかもしれない。

その結果、強烈なPTSDが防げるのだろう。

 

幸運にも、現代に生きる私たちは、わざわざ分厚いゲームボーイを持ち歩く必要はない。

そう、私たちにはスマホがある。

念のため、スマホにテトリスのゲームアプリをダウンロードしておけば、もしもの時に役立つかもしれない。

 

交通事故にあって大怪我したら、救急車が現場に到着するまでテトリス!!

もし銀行強盗に出くわしてピストルを突き付けられたら、すぐにテトリス!!

登山途中に突然、山が噴火したら、逃げながらもテトリス!!

お子様ランチで楽しみにしていたタコさんウインナーを家族に食べられたら、すぐさまテトリス!!

満員電車で我慢できずに脱糞してしまったら、とりあえずテトリス!!

 

いつでもテトリスができるように用意しておけば、PTSDを有効に予防できるのではないだろうか!?

-ゲーム, 精神と心理