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ケネディ暗殺事件にまつわる陰謀とは?その真相は秘密組織マジェスティック12が握っているのかッ!?

2017年10月26日、ケネディ暗殺事件に関する機密文書が公表された。というのも、1992年にJFK暗殺記録収集法が制定され、25年以内にすべての資料を一般公開すると決まっていたからだ。この25年という期限が10月26日に訪れたってわけ。

ケネディ暗殺事件には謎が多く残されていて、さまざまな陰謀説が語られていた。機密資料が公開されれば長年の謎が明らかになるのではないか!?そう思われていたのだが…

公開の直前になって、約300件の資料がCIAやFBIの要望で”公開延期”となった。これらの秘密文書はこれから180日以内に公開するかどうかの結論を出すという。

なぜここでCIAやFBIがしゃしゃり出てくるのだろうか?

本当に陰謀はあったのだろうか?

 

突然だが、ケネディ大統領が生前にコロンビア大学で行った演説の内容を紹介しよう。

大統領執務室はアメリカ国民を裏切って進められている”恐ろしい陰謀”のために利用されていることがわかった!

私は大統領として、私の任期が終わる前に、この恐るべき事実をすべての国民に公表すべきだと考えている!!

この演説を行ったわずか10日後、ケネディ大統領は何者かに射殺され帰らぬ人となった…。

ケネディ大統領はなぜ殺されなければならなかったのか?

ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件のあらましと、語り継がれる奇妙な陰謀説を紹介したい。

ケネディ暗殺事件とは?

まずは、ケネディ大統領暗殺事件のあらましを超簡単に説明しよう。

1963年11月22日金曜日午後12時30分、テキサスダラスで35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディが、パレード中の車上で何者かに狙撃され命を落とした。

犯人として逮捕されたのはリー・ハーヴェイ・オズワルドという青年。こいつの経歴がいかにもアヤシイ。

オズワルドは元アメリカ軍の軍人で厚木基地にいたこともあったが、1959年にロシアに亡命する。その後、ロシア人女性と結婚するが、1962年にアメリカに帰国する。オズワルドはアメリカのスパイなのか、それともロシアの刺客なのか?なんとも陰謀めいた経歴だ。

そんなオズワルドは逮捕後に「ロシアに亡命してたの過去を利用された、オレはハメられたんだ!」と証言している。

厳しい取り調べで大統領暗殺の裏に隠された動機が判明するかと思いきや、逮捕の2日後に事態はまたもや急転直下。

オズワルドは逮捕された2日後に、警察署内でジャック・レオン・ルビーというヤクザ紛いの実業家に射殺されてしまうのだ。

これでオズワルドが本当に事件の犯人だったのか?その動機はなんだったのか?事件の真相が永遠に闇に葬られた。

肝心のルビーは「夫を殺された大統領夫人のために殺した」と証言。こんな証言を信じる者は誰もいない。

しかしルビーはオズワルド射殺事件の真相を語ることなく、逮捕から4年後の1967年に肺がんで死去する。

 

すべてが”死”によって隠匿されている印象。なんとも謎が多い事件だ。

 

一連のジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件は、次の大統領であるリンドン・ジョンソンが組織したウォーレン員会によって徹底的に調査され「ウォーレン報告書」にまとめられた。

その報告書ではこう結論付けられた。

暗殺犯はやっぱりリー・ハーヴェイ・オズワルドで間違いなく、暗殺に絡む陰謀は国内外を問わず一切認められなかった。凶器はイタリア製ライフル”カルカノM1891”であり、3発発射され、内2発が大統領に命中。狙撃場所はテキサス教科書倉庫ビル6階の窓からであった。

 

このウォーレン報告書の内容に納得できない陰謀論者は、事件にかかわる様々な陰謀を暴き出した。そんな陰謀の数々を紹介しよう。

  • 当時の副大統領であり、36代大統領のリンドン・ジョンソン黒幕説
  • ベトナム戦争から撤退するという政策に意を反する軍産複合体が黒幕説
  • ケネディ大統領の裏で暗躍していたマフィア黒幕説
  • ロシアのスパイ組織KGB黒幕説
  • ケネディ大統領にクビにされかけたFBI長官ジョン・エドガー・フーヴァー黒幕説
  • CIA黒幕説(CIAが密かに企てていたキューバ侵攻計画をぶち壊したため)

…これらの陰謀のどれが真実で、どれがウソなのかはわからない。

とはいえテキトーでくだらないのが”ウリ”の当ブログでは、これらの”真っ当な?”陰謀論よりも、もっと無茶苦茶でアホみたいな陰謀論を紹介したい。

 

すなわち、ジョン・F・ケネディ大統領は宇宙人にかかわる謎の秘密組織に暗殺されたのだと!!

謎の組織マジェスティック12が暗躍!?

ケネディ大統領は第35代の大統領だ。実はその2代前の第33代大統領トールマンは、秘密裏にマジェスティック12というUFOや宇宙人に関する研究を行う秘密組織を作り上げたといわれている。

このマジェスティック12の秘密は、34代大統領アイゼンハワーから、35代大統領ケネディへと引き継がれた。

ケネディ大統領はマジェスティック12という組織の内情を知ると「この事実は人類のためにも明らかにしなければならない!」と公表する決意をする。

最初に紹介したコロンビア大学での演説。その中にある「アメリカ国民を裏切って進められている恐ろしい陰謀」とは、マジェスティック12が主導して行われている宇宙人やUFOにかかわる一連の活動の事なのだ!!

 

アメリカが極秘に接触した宇宙人やUFOとのコンタクト、そしてそこから得たテクノロジー、それらを公開しようとしたケネディ大統領にマジェスティック12も黙ってはいない。

マジェスティック12を構成する12人の中には、CIA長官ロスコー・H・ヒレンケッターもいたという。ケネディ大統領を暗殺することなど、まさに”昼飯前”といっていいだろう。

 

ジョン・F・ケネディ暗殺事件の資料公開になぜかCIAが待ったをかけたのも、こういった裏事情があるためなのではないだろうか?

マジェスティック12の真実

トランプ大統領と大統領選挙を争ったヒラリー・クリントンは、「UFOの極秘ファイルを開示する!」という選挙公約を掲げ話題となった。

あれほど無茶苦茶な発言ばかりしていたトランプが、大方の予想を裏切り大逆転勝利を収めたのは、その裏にUFO情報を隠蔽しようとしたマジェスティック12の暗躍があったのではないだろうか!?

マジェスティック12に情報が歴代の大統領に受け継がれていて、しかもトランプ大統領当選の裏でも意図をひいていたとしたら、いくら剛腕のトランプ大統領でもマジェスティック12には頭が上がらないだろう。

 

…とはいえ、このマジェスティック12という秘密組織の存在はすべて嘘っぱちであったといわれている。

まずはマジェスティック12の初代構成員を紹介しよう。

  • ロスコー・H・ヒレンケッター(第3代CIA長官、海軍大将)
  • ヴァネヴァー・ブッシュ(マンハッタン計画の関係者、MIT副学長、工学部学部長、工学博士)
  • ジェームズ・フォレスタル(第47代アメリカ合衆国海軍長官、初代アメリカ合衆国国防長官)
  • ネーサン・ファラガット・トワイニング(第3代アメリカ空軍参謀総長、統合参謀本部議長、アメリカ統合参謀本部議長、空軍大将)
  • ホイト・ヴァンデンバーグ(第2代アメリカ空軍参謀総長、第2代CIA長官、空軍大将)
  • ロバート・モンターギュー(陸軍大将)
  • ジェローム・ハンセーカー(MITの航空技師、工学博士)
  • シドニー・サウアーズ(アメリカ国家安全保障会議秘書官)
  • ゴードン・グレイ(国家安全保障問題担当大統領補佐官、国防動員局(ODM)長官)
  • ドナルド・メンゼル(アメリカ天文学会会長、天文学博士)
  • デトリーブ・ブロンク(ジョーンズ・ホプキンス大学学長、全米科学アカデミー会長、博士)
  • ロイド・バークナー(物理学者、博士)

12人の優秀な人材を集めてMJ-12を組織したのが、先ほど紹介した第33代大統領トールマンだ。そしてトールマンがこの謎の組織を作り上げるきっかけとなったのが、かの有名な「ロズウェルUFO墜落事件」といわれている。

ロズウェルUFO墜落事件の内容を簡単に説明しよう。

時は1947年7月、アメリカのメキシコ州ロズウェルになんとUFOが墜落!すぐにアメリカ軍が動き、UFOの残骸と宇宙人の死体は回収され、後日「墜落したのは観測用の気球であった」という公式発表を行った。秘密裏に回収されたUFOや宇宙人の死体は米軍の秘密基地で研究対象となり、さまざまな技術革新の元になったとかならないとか…。

これがロズウェルUFO墜落事件の概要であり、歴史的に見てももっとも有名なUFO事件のひとつだ。

 

とはいえこのロズウェルUFO墜落事件は取り立てて注目されることなく、何十年も忘れ去られていた。しかし1980年代になってから再び注目されるようになる。

そのきっかけとなったのが、UFO研究科のウィリアム・L・ムーアとチャールズ・バーリッツが著した「ロズウェルUFO回収事件」という一冊の本。

この本は1947年の事件関係者に実際にインタビューを行いつつも、「米軍の発表はすべてウソであり、陰には宇宙人にまつわる陰謀があるのだ!」という主張を軸としていて、オカルト・テイストに彩られた面白い内容になっている。

 

さて、話をマジェスティック12に戻そう。

MJ-12(マジェスティック12)なんていう、ちょっとカッコよくて怪しげて中二心をくすぐるような単語が初めて登場したのは、1987年に「オペレーション・マジェスティック12文書」というトップシークレットの文書のコビーが公開されたから。

この機密文書は1952年11月18日付けで作成されたものであり、その謎の最高機密文書を”秘密の情報提供者”から受け取ったのが、先ほども登場したUFO研究家ウィリアム・L・ムーアだ。

 

しかしながら、後に詳細な検証がなされると、この文書のコピーがでっち上げであったとが明らかにされる。

1952年当時には使われていなかった表現や英単語が使われている。

アメリカの公式な機密文書の書式とは違っている。

文書作成に使われたタイプライターがムーアが所持しているものと同じであった。

いろ~んな粗が露見したのだ。

 

オペレーション・マジェスティック12文書が公開された1987年には、マジェスティック12の構成員12名はすでに全員死亡していた。

まさに死人に口なし。

ムーアは勝手に、ロズウェルUFO墜落事件の前後に要職についていた人物を集めてマジェスティック12という謎の組織を作り上げたわけだ。

 

マジェスティック12はロズウェルUFO墜落事件をはじめとして、いろんなUFO事件やアメリカ国内の陰謀に関与していると噂されている。

しかし、それはただのUFO研究家のウソや妄想に過ぎない。

もちろんマジェスティック12がケネディ暗殺の裏で暗躍していた、なんてのも都市伝説に過ぎないだろう。

 

だけど…

もしかしたら、ケネディ暗殺事件にまつわるバカげた陰謀の数々は、その裏にある本当の陰謀を隠すために仕組まれたものなのかもしれない…。

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