スレンダーマンという怪人の都市伝説を知っているだろうか?
この恐怖の都市伝説は、1986年にアメリカで撮影された一枚の写真から始まる。
今回は世界中を震撼させたスレンダーマンの伝説と、その真相をお伝えしたい。
スレンダーマンの真相とは?
まずは、先ほどの写真の中に写っているスレンダーマンをもう一度確認してみよう。
この赤丸部分に、数人の子どもたちに囲まれた、奇妙に背の高い人物が写っている。
こいつがスレンダーマンだ!!
よく見ると、触手のようなものが数本生えていて、背丈が異常に高く、とてつもなく奇妙な格好をしているのがわかる。
スレンダーマンは子どもたちを連れ去り殺してしまう。
スレンダーマンには瞬間移動能力がある。
スレンダーマンの近くにいるとスレンダー病に罹ってしまう。スレンダー病になると咳や鼻血が止まらなくなり、悪夢や激しい妄想に憑りつかれる。
このような都市伝説がささやかれ、スレンダーマンはアメリカの子どもたちを恐怖のどん底に叩き落とした。
手足が長くて顔はのっぺらぼう。
このビジュアルがまた、めっちゃ怖い!!
最初にスレンダーマンが目撃されたのはアメリカ。だけれども、スレンダーマンという存在が有名になるにつれて、イギリスやロシアなど世界中で目撃されるようになる。
アメリカの公園にあらわれたスレンダーマンは、こうして世界に進出し、世界中の子どもたちを怖がらせているってわけだ。
スレンダーマンの正体とは?
スレンダーマンは世界中で目撃証言があり、ネットを検索すればたくさんのスレンダーマン画像や、スレンダーマンを撮影したとされる動画を観ることができる。
では、スレンダーマンは実在するのか?
実はスレンダーマンは架空の存在であることがわかっている。
最初に紹介した、1986年に撮影された公園で遊ぶ子どもたちの写真。そこに偶然写り込んだ奇妙な人物。
このスレンダーマンの写真が注目されたのは、撮影されてから20年以上経過した2009年のこと。アメリカの画像投稿サイト「Something Awful」にスレンダーマンの画像として投稿されたのがきっかけ。
当時Something Awfulでは、超常現象の画像を作成して投稿するというイベントが開催されていた。
そこで先ほどの画像も取り上げられ、「子どもたちが行方不明になった」なんて恐怖を煽るストーリーと一緒に紹介された。
ただ合成で作られたお遊び画像が、インターネットを通じで爆発的に広がり、ついには都市伝説が作られたってわけだ。
同様の都市伝説は世界中でみられる。
たとえば日本では「口裂け女」が有名だ。
口裂け女はでっかいマスクをした若い女性で、学校帰りの子どもに「わたし綺麗?」と聞いてくる。「きれいだよ」と答えると、マスクを外す。マスクの下からは耳まで裂けた大きな口が!!
「これでもかぁぁぁ~~!!!」
口裂け女は叫び、小学生はおしっこを漏らしちゃう。
この口裂け女のルーツは諸説あるものの、1978年頃に岐阜県から始まったという説が有力。
岐阜県の片田舎で口裂け女の噂話が広がり、ネットがない時代なので口コミで広がっていった。週刊誌で取り上げられるほどになり、全国で目撃情報が飛び交うようになる。
怖い話が好きな子どもを襲うってところも、スレンダーマンと似ているし、噂話が爆発的に広まった要因のひとつだろう。
まとめ
世の中にあるほとんどの都市伝説が、スレンダーマンや口裂け女のように、ちょっとしたきっかけで独り歩きした噂話がもとになっている可能性がある。
しかし、ただの嘘が実際に事件を引き起こすこともある。
口裂け女が流行した当時の日本では「口裂け女が出現した!」とパトカーが出動する事態になったこともあるし、2014年のアメリカではスレンダーマンの都市伝説に感化された2人の少女が殺人未遂を起こす事件も発生している。
都市伝説を信じるか信じないかはあなた次第なわけだけど、とりあえず都市伝説の真偽を別にしても、快適な人生を歩むためには本気で信じない方がいいみたいだ。