信用スコアとは個人の社会的な信用度を数値化したものだ。
中国ではこの信用スコアがあらゆる場所で必要になるとか。
キャッシュカードやお金を借りる時はもちろん、賃貸契約や就職、結婚なんかにも使われる。
テレビで信用スコアが取り上げられていたんだけど、中国では信用スコアが高い人専用の婚活サイトもあるし、信用スコアが低すぎると地域間の移動も制限される場合があるという。
信用スコアを決定する要素はたっくさんある。
クレジットの支払い履歴。
金融資産や支払い能力。
職業や社会的地位。
消費行動の内容。
出身学校や居住地。
犯罪歴。
健康状態や病気、障害の有無
外見的特徴や体格。
血筋や親せき。
あらゆる個人情報が信用スコアに影響する。
驚くべきことに、中国ではSNSでの交友関係すら信用スコアの判断基準になるため、信用スコアが低い相手をブロックするようなこともあるそう。
なんとも恐ろしい信用スコア制度。
もしIT技術と信用スコア制度が発達して、あらゆる人間の信用スコアが瞬時にわかるようになったら?
メガネタイプのスマホに信用スコア判定アプリをダウンロードし、目の前の人間を顔認証して信用スコアがすぐにわかる時代になったらどうなるだろう?
おそらく人間社会において信用スコアはドラゴンボールの”戦闘力”と同じような働きをするはずだ。
信用スコアが低い人は、もはやゴミ!!
人間扱いされない。
大金持ちや権力者が持つ圧倒的な信用スコアの前に、低すぎる信用スコアの庶民はひれ伏すしかない!!
信用スコア判断アプリが一般がしたら、人生の点数が明確になる。そうしたら、よりクリアな格差社会が生まれるだろう。
久しぶりに同窓会に出席してみれば、信用スコアに上下によるマウントの取り合い。
あれほど仲の良かった幼なじみなのに、信用スコアの差から気まずくなる。
父親の信用スコアがたったの5で愕然とする。
同じアイドルグループで信用スコアに100倍の差があり、それが週刊誌に取り上げられる。
信用スコアで死んだ後の戒名のランクが違ってくる。
信用スコアの累計ポイントで国民栄誉賞がもらえる。
自分より信用スコアが低いという理由で恋人にフラれる。
恐ろしいッ!!!
どれだけ技術が発達しても、そんな世の中にはなって欲しくないものですね。