2020年11月25日。
ユタ州の砂漠でモノリスらしき不思議な物体が発見され、世界中で話題になった。
米西部ユタ州南東部に広がる砂漠の真ん中で、SF映画「2001年宇宙の旅」に登場する「モノリス」のような石柱状の物体が見つかった。
州公安当局者らが18日、上空のヘリコプターから発見した。ヘリは野生生物保護当局が一帯に生息するオオツノヒツジを数える作業に協力していた。
砂漠の一角に、こんな不自然な、しかも明らかに構造物であろう物体が現れたら…
そりゃあビックリするだろう。
ちなみにモノリスとは映画2001年宇宙の旅に登場する宇宙人が作った謎の金属柱のこと。
とんでもない英知の詰まった物体…らしい。
そんなわけで、このモノリス発見のニュースが報道されると世界中で話題になった。
「宇宙人が建てたんだ!!」
「奇特なアーティストがやったんだろう」
「秘密結社が作ったんだ」
「何万年も前から発見されずにここに建っていたのでは…」
と、いろんな説が飛び交った。
そんなモノリス、発見から5日後の11月30日に忽然と姿を消してしまう。
砂漠のど真ん中にあるモノリスが、なぜ一夜にして消えたのか?
モノリスを設置した知的生命体がUFOでもって回収してしまったのか?
その謎はさらにその数日後に解けた。
男性4人組が11月29日の深夜にモノリスの撤去作業をしていたことが、SNSの投稿で判明したのだ。
で、撤去作業をしていたグループ本人がモノリスの撤去をしている動画を公開した。
WE REMOVED THE UTAH MONOLITH
(おれたちがユタのモノリスを撤去したぜ!)
それにしても、いくら誰が設置したか不明といっても、建造物を勝手に撤去していいのだろうか?
彼らはモノリスを設置した張本人なのだろうか?
SNSで発言した内容を読み解くと、どうやら彼らがモノリスを設置したわけではないようだ。
彼らは環境保護の目的で勝手に設置されたモノリスを撤去したという。
ユタ州のモノリス発見されて以降、モノリスを見物しようとする人たちがたくさん訪れた。
マナーの悪い人々はごみを散らかしたり、野糞をしたり、そりゃあもう勝手放題。
それに駐車場もなければ、舗装された道路があるわけでもない。
そこでモノリスを撤去することにしたのだという。
まあ、私有地でもないし、所有者が名乗りでもしない限り問題はないのかもしれない。
ちなみにユタ州のモノリスは薄い金属で作られていて、中身はほとんど空っぽ。
男4人だけで簡単に撤去出来ちゃったみたい。
でも、だれがこの不思議なモノリスを設置したのだろうか?
ちょっと勘ぐると、ひょっとしたらモノリスを設置したのは撤去したグループなのかもしれない。
あのモノリスの写真を見たら、金属の板でできてるなんて思わないし、きっとめちゃくちゃ重いだろうと想像しちゃう。
だけど彼らはたった4人で、重機なども持たずにやってきた。
これはモノリスが男4人で回収できるってことをすでに知っていたからだろう。
なぜ知っていたかというと、それはモノリスを設置したのが彼らだから。
…なんてことも考えられる。
で、めちゃくちゃ大騒ぎになったからビビって回収したと。
「砂漠を汚しちゃダメだ!」なんて偽善的なセリフを言いながら、じつはめちゃくちゃ焦ってたのかもしれないね。