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精神と心理 自己啓発

なぜ欲望を満たしても幸せになれないのか?脳内物質ドーパミンの恐ろしい作用。

投稿日:

大好きだった彼女と付き合った瞬間に、なぜかスッと恋心が冷めたことはないだろうか?

ゲームをクリアした瞬間に、「なんでこんなゲームにあんなに熱中していたんだろう」と思ったことはないだろうか?

なぜ多くの金持ちは「お金なんてたくさんあっても幸せにはれないよ」というのだろうか?

頑張って貯金してやっと買ったブランド物のアクセサリーを身に着けると、とたんにそれが無価値に思えてしまったことは?

宝くじで3億円当たった時の使い道について、なぜあれほど白熱した(そして無意味な)議論を交わせるのか?

なぜ買いもしないウィンドウショッピングがあんなにも楽しいのか?

 

それらすべての答えは、脳内伝達物質のひとつ”ドーパミン”にあるのかもしれない。

 

ドーパミンの作用を知れば、自分の欲望に忠実に生きても幸せになれない理由が見えてくるだろう。

ドーパミンの作用と、幸せになる方法を紹介したい。

ドーパミンの驚くべき作用とは??

ドーパミンは”快楽物質”と呼ばれているが、これをそのまま「ドーパミンが放出されれば快楽を感じる」と認識してはいけない。

ドーパミンの働きを正確に表現すると、快楽(報酬)を期待させる作用がある。

美味しそうなステーキを見て「食べたい!」と思うのも、「酒が飲みたい!」と感じるのも、「旅行に行って遊びたい!」と思うのも、すべて脳内のドーパミンの作用ってことになる。

 

だけど…

ここがポイントなんだけど、ドーパミンそのものに快感や喜びを感じる作用はないのだとか。

 

美味しそうな食べ物が目の前にあるとき「食べたいッ!!」という思いが沸き上がる。

これはドーパミンの作用。

だけど食べておいしいと思う気持ちはドーパミンと関係がないわけだ。

 

ドーパミンは欲しいものを得るための行動の源。

やる気や動機づけにかかわっていて、その報酬を得た満足感には全く関係がない。

ドーパミンに関する恐ろしいマウスの実験

スタンフォード大学の神経科学者ブライアン・クヌットソンによると「ドーパミンには報酬を期待させる作用はあっても、報酬を得たという実感はもたらさない」という。

 

彼は被験者を集めて、ドーパミンの分泌に関する実験を行った。

画面にある記号が表示されたときにボタンを押すとお金がもらえる。

ボタンを押さないとお金がもらえない。

このシンプルな実験で被験者は、記号を見た瞬間にドーパミンが分泌された。

「ボタンを押せば金がもらえる!!」

そう思い、ガシガシとボタンを押したわけだ。

 

しかし実際にお金を受け取った際には、ドーパミンはまったく分泌されていなかった。

お金をもらうだけなら、やる気も行動も必要ない。

ドーパミンは”期待”を感じさせるが、”喜び”や”幸せ”とは関係がなかったわけだ。

 

次に、さらに恐ろしいマウスを使った実験を紹介したい。

実験に使う部屋の中には、マウスとマウスがいつでも押せるボタンが設置されている。

さらにマウスの脳内には電極がセットされたいて、ボタンを押すと脳内でドーパミンが放出されるようになっている。

この状態で、マウスはどんな行動をとるのか?

予想通り、マウスはもうず~っとボタンを押し続けて。

ペコペコにお腹が減っていたとしても、目の前にあるエサを無視してボタンを押しまくる!

そうしてしまいには疲れて動けなくなってしまったという。

 

マウスはドーパミンで食欲にも勝る強烈な快感を感じていた…わけではない

 

マウスはドーパミンによって「報酬への期待」が過剰になっており、それでボタンを押すのを止められなくなっていたのだ。

ドーパミン過剰になったマウスの思考

(うおおお!なぜか強烈にボタン押したい!)

ぽちっ!

(押してはみたけど、それほど気持ちよくもないわな)

(でも次はすっごく気持ちいかも!!?)

(もっともっと押したい!!)

ポチポチポチっ!!

 

そしてしばらくすると…

(もう疲れた…う、動けない…腹も減ったし…でも、ボタン押したい…)

なんだか昔テレビで紹介されていた買い物依存症の人や、ギャンブル依存症の人みたいな思考だ。

「私だってつらい。つらいけど、買い物がやめられない…」

ある買い物依存症の方が、そんな発言をしていた。

買い物が無性にしたいけど、買い物をしたからと言って満足したり、幸せになることはない。

まさにドーパミンに支配されたマウスそのものだ。

 

私たちを突き動かすのは幸せや快楽そのものではない。

幸せや快楽を期待する気持ちだ。

微妙な表現の違いだけど、実際にはとてつもなく大きな違い。

そしてそれを司るのがドーパミン。

 

わたしたちはやりたいことを好き勝手にやれば幸せになれると思ってる。

お金持ちで、なんでも買えて、どこにでも行ければ。

イケメンか美女で、異性にモテまくれば。

きっと幸せになれるはず!

 

しかし実際には、欲望を満たしたり、やりたいことをやることが、そのまま長期的な幸せにつながるケースはまれだ。

では、わたしたちはどうすればいいのだろうか?

ドーパミンと幸せは無関係

ドーパミンが放出されると集中力や行動力が増し、欲しいものを手に入れるために全身が活発化する。

これは太古から続く人類の生存本能。

 

「あいつを狩って今夜のご馳走にしてやる!!」

と思えば、集中力が増し、身体能力も上がる。

「あの娘と結婚したい!」

と思えば、やる気がたぎり、積極的にアプローチする。

 

ドーパミンは人類が発展するのに欠かせない、重要な役割を担ってきた。

ドーパミンとは「幸福」とか「有意義な人生」とは全く関係のない、脳における生存のための戦略なわけだ。

 

しかし比較的安全に生存できる現在では、原始的なドーパミンの作用は実生活にフィットしていない。

美味しいケーキを前にして、ドバドバと分泌されるドーパミン。

そのドーパミンに従ってたくさんたべると太るし、健康を害してしまう。

 

欲望を満たすこと、生存すること、子孫を残すこと、そういった原始的なニーズに対してはドーパミンは有効。

だけど、勉強していい大学に行くこと、会社で出世すること、スポーツでいい成績を残すこと、家族や友人と良い関係を続けていくこと、そういった事柄に対しては、ドーパミンの作用は邪魔になるだろう。

現代社会では、ドーパミンの作用をうまく抑えることが、幸せになる近道なのかもしれない。

 

では、どうすればドーパミンの作用を抑えられるのか?

これがとっても難しい。

有効な方法のひとつが、自分の心の動きや感じたことをよく観察するってこと。

(○○がやりたい!!)

と強く思ったら、我慢せずにやってみる。

そうして、その行為でどれだけ自分が気持ちよくなったのか、どれだけ幸せになって、どれだけ満足感えられたかをしっかりと観察する。

 

やりたいことを惰性でダラダラとやり続けるのが一番ダメ!

しっかりと真正面から自分の”やりたい気持ち”と向き合い、自分の心を観察する

これを繰り返すと、その行為自体の魅力が下がってきたり、少しだけで満足でき足り、そもそもそんなに満足感を得られていない事実に気付くだろう。

 

ただダラダラと毎日テレビを観ながらお菓子を食べているのだとしたら…

しっかりとテレビの内容をみて、どう思ったのかをブログに書くとか、お菓子の美味しさをかみしめて、甘いのか、辛いのか、酸っぱいのか、歯ごたえや食感は、とじっくりと味わう。

そしてその瞬間、自分がどれだけ喜びを感じ、どれだけ満足しているのかを、確認する。

 

それを習慣にすれば、自分がそれほど満足していないことに気付き、テレビを見る時間やお菓子を食べる量が減る。

満足していたとしても、ひとつひとつの行動をじっくりと感じることで、全体としての量が減っていくだろう。

 

そうしてドーパミンの支配を逃れたら、自分が本当にやりたいこと、本当に幸せを感じるための行動をやる。

そうすることが幸せへの近道なのではないだろうか。

ドーパミンを目的達成に生かすには?

「やりたい!」という気持ちを司るドーパミン。

これをうまくコントロールすれば、自分自身の目的達成の強い味方になるだろう。

(ああっ!勉強がしたくてたまらない!)

なんて本気で思えたら、そりゃあ受験勉強も苦労しないよね。

 

では、どうすればいいのか??

 

ドーパミン神経細胞は普通のもの、見慣れたもの、当たり前のものには反応しない。

目新しいもの、手に入れるのが難しいもの、変化に富んでいて刺激的なものに強く反応する。

だからこそ、レストランやカフェはせっせと「季節限定」の美味しそうな食べ物を提供するし、ほとんど同じ内容なのに名前やパッケージだけ変えたスナックが発売し続ける。

 

つまり、やる気を継続させるには、いろいろと環境や方法を変えてチャレンジするのが大事ってこと。

勉強を続けたいのなら、図書館や喫茶店でも勉強してみるとか、使う参考書を変えてみるとか。

スポーツの練習も、仕事も、いろいろと工夫してパターン化しないようにすれば、ドーパミンが放出され続け、やる気が継続するだろう。

 

ただやみくもにドーパミンのシグナルに従う「ドーパミンの奴隷」になってしまっては、先ほど紹介したマウスのように、辛くて苦しいのにボタンを押し続けるような人生になってしまう。

そうではなく自分の幸せのためにドーパミンをうまく利用できれば、ドーパミンは目的達成のための強力な味方になってくれるだろう。

ドーパミンがもたらす”偽りの満足感”に注意!

ドーパミンは”やる気”や”欲望”を感じさせる。

だけどそれをやったからとって、強い満足感や幸福感が得らえるわけではない。

むしろストレスすら感じることがある。

 

願望はかなえた瞬間に価値を無くすのだ。

 

「夢を叶えるために頑張ってたあの頃が一番楽しかった。夢をかなえた今は…それほど楽しくないかな」

…なんて成功者の話を聞いたことがある。

 

一流の大学や企業に入ったとたんにやる気を失う「燃え尽き症候群」ってのも、ドーパミンによる”偽りの満足感”に振り回された結果なのかもしれない。

「あれ、頑張ってここまできたけど、これがホントにオレの手に入れたかったものなのか…?」なんて。

 

私たちはドーパミンが放出されるボタンを押し続け、大した満足感も得られずに疲れ果ててしまうマウスのように生きてはいけない。

ドーパミンがもたらす”偽りの満足感”に振り回されず、しっかりと自分の夢や目標を叶える。

それが幸せになる近道。

そのためには、しっかりと自分自身の幸せや大きな目標を発見する必要がある。

 

自分が本当に欲しいものが何かわからないやつには、自分が本当に欲しいものは絶対に手に入らないのだ。

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