高度情報化社会の荒波の中で生活している我々にとって、もっとも気を付けなければいけない事のひとつに、個人情報の管理があるだろう。
個人情報保護法の制定により、以前より個人情報の取り扱いには注意が払われている。少なくとも表面的には。
しかしその裏側で、我々の個人情報はありとあらゆる方法を持って収拾されているのだ!
今回は、その数々の陰謀に迫りたいッ!
バス車内でUSB充電が可能に!
近い将来、バス車内でも充電用のUSBポートが標準装備されるかもしれない。バスでの長時間旅行の時に、手軽にスマホの充電が出来ればけっこう便利かもしれない。
近年、バス車内でも携帯端末を想定した充電設備が普及し始めています。特にUSBタイプは今後、広く導入されていくかもしれません。コンセントタイプより、「バス車内」という環境に適していると考えられるからです。
出展:バスにUSB、当たり前に? なぜUSBが車内充電に適しているのか(乗り物ニュース)
どうせ電源を付けるなら、USBよりもコンセントの方が良い気がする。だけど、バスの中に設置する場合、安全性や容量の面から見てもUSBが最適なのだそう。
何時間もバスに乗らなければいけない時など、ず~っとスマホをいじっていたら直ぐに充電がきれてしまいそうだし、是非とも標準装備して欲しい。
だけど、果たしてそのUSBポートは安全なのだろうか?
日常に潜む情報漏えいの陰謀
ベッキーとゲスの極み少女川谷絵音の不倫騒動で話題になったのが、LINEでの会話の漏えいだ。
この漏えいの原因は、昔使っていたiphoneだと言われている。機種変更した時にLINEアプリを削除していないと、新しいスマホで使用したLINEの情報が丸見えらしい。
…これは他人事ではないのかもしれない。
例えば、先ほど紹介したバスに搭載されるUSBポート。何の気なしにこれに繋いで充電していたら、スマホのデータが全部抜かれていた…なんてこともあり得るのではないだろうか。
また、クラウドでのデータ保存も要注意だ。ドロップボックスやicloudなど、クラウド上にデータを保存できるサービスがたくさんあるけれど、これらのデータの安全性も疑問を持った方が良いだろう。
数年前、アメリカの女優のクラウド上に保存していた写真が漏えいしてしまうという事件があった。パスワードがあるからといって、保存データが完全に安全ではないのだ。
情報を収集するおそるべき陰謀
ある都市伝説にこんなものがある。
駅にある券売機やATMのタッチパネルには指紋認証機能が付いていて、それを利用した人間のデータを集めているというのだ。このデータを利用すれば、例えば逃走犯や指名手配犯の居所がすぐにわかってしまう。そのデータの蓄積で、自分がどこにいるのか全部わかってしまうのだ。
はたして本当なのだろうか?
その真偽はわからないが、個人的に危惧しているのが、スマホの指紋認証だ。
スマホに自分の指紋を登録しておくことで、面倒なパスワードを入力せずにロックを外すことが出来る指紋認証。この指紋データ、集めようと思えば簡単に集められるだろう。指紋の画像データと、携帯契約時の住所氏名年齢を紐づけることも簡単。
指紋認証で家の扉が開く、指紋認証で銀行のカードが使える、などなど、もしこれから指紋認証の利用が普及してきたとしたら、とんでもない犯罪に利用されてしまうかも知れない。
また、情報漏えいといえば、アメリカ軍が開発した「エシュロン」も有名な都市伝説だ。
エシュロンは超高性能の盗聴機能を持っていて、全世界の電話音声、メール内容、電波を受診しデータとして蓄積していると言われている。
以前児童ポルノ画像所持で、全世界で数百人が一斉に逮捕されたことがあったが、裏でこのエシュロンが使われていたのではないかとささやかれている。ネットに繋がっている限り、我々のパソコンのデータも秘密にはしておけない時代なのだ。
監視カメラ映像も漏えい!
2016年1月、世界中の監視カメラに不正にアクセスして簡単に見ることが出来るサイトの存在が明るみになり、世界に衝撃を与えた。
それはロシアのサイトで、世界120か国の監視カメラ映像をリアルタイムで見ることが出来たという。もちろん、日本の監視カメラを見ることも出来て、そのサイトでは日本中の6000個もの監視カメラ映像を自由に閲覧できたという。
監視カメラ映像といえば、犯罪の証拠として使われることも多い。それからわかるように、町中には監視カメラが溢れているのだ。そしてそれらはすべて、何らかの形でネットに繋がれている。これらを自由自在に閲覧できたとしたら…ストーカー犯罪なんかも簡単に出来てしまうのではないだろうか。
情報漏えいまとめ
スマホを使っていると、ときたま非通知の電話から着信することがないだろうか?そして出ようとしても、数秒で切れてしまう。
これは一説には、その電話番号が生きているかどうかを確かめるために行われていると言われてる。
つまり、自分の電話番号がどこかから漏えいしているってわけだ。
個人情報の漏えいは他人事ではない。もしかしたら自分のデータが、どこかの名簿管理会社で売り買いされている可能性もあるだろう。
では、情報漏えいについて簡単にまとめてみよう。
①バスのUSBで充電→スマホの画像、連絡先がすべて流出。
②クラウドデータ保存→すべて閲覧可能。
③ATMや券売機、スマホの指紋認証→指紋データ流出。
④音声通話→すべて盗聴可能。
⑤メール→すべて閲覧可能。
⑥分の行動→街角の監視カメラにアクセスすれば、すべてトレース可能。
…とまあ、これはあくまで都市伝説なのだけれども。
でも、陰謀なんて話は置いておいても、普通に生活していて自分の個人情報を完全に守ることが出来るなんて不可能だろう。
調べようとすれば、自分の個人情報なんてあっという間に調べることが出来る。ネット上の匿名性なんてものは、幻想でしかないのかもしれない。
最も長期間保存できるデータ媒体はなにか?
それはハードディスクでもブルーレイでもなく、実は”石板”である。
この考え方はデータ・セキュリティにも言えるのかもしれない。
もし自分の個人情報を守りたいとしたら…我々は今一度、紙と鉛筆、そして伝書鳩の時代に戻るべきなのかもしれない。