25歳~94歳の日本人の喫煙率と学歴の関係を調べたところ、そこにはあまりにも明確な相関関係が現れた。
シンプルに言えば、低学歴ほど喫煙率が高く、高学歴ほど喫煙率が低かったのだ。
学歴と喫煙率のデータと、低学歴ほど喫煙率が高くなる理由を紹介しよう。
タバコを吸っている人は低学歴という明確なデータが!?
学歴と喫煙率の関係は、若年層ほど強く、高齢者になるほど関連性が低かった。
まずは、男性の学歴と喫煙率の関係を年代別にみたグラフを紹介しよう。
☆男性の学歴と喫煙率の関係
学歴 | 25~34歳 | 35~44歳 | 45~54歳 |
中卒 | 68.4% | 66.4% | 57.8% |
高卒 | 55.9% | 54.9% | 50.6% |
専門学校卒 | 49.5% | 48.0% | 45.7% |
短大卒 | 46.8% | 45.4% | 42.3% |
大学卒 | 36.5% | 35.8% | 35.1% |
大学院卒 | 19.4% | 17.1% | 16.8% |
全体的に学歴が中卒だと、半数以上の人が喫煙をしているという結果に!
それが大学院卒になると、喫煙率は2割以下に低下する。
すごくわかりやすい結果だ。
次に女性の学歴と喫煙率のグラフ。
☆女性の学歴と喫煙率の関係
学歴 | 25~34歳 | 35~44歳 | 45~54歳 |
中卒 | 49.3% | 47.5% | 27.4% |
高卒 | 23.9% | 21.5% | 16.4% |
専門学校卒 | 17.5% | 16.1% | 14.2% |
短大卒 | 10.3% | 7.3% | 7.5% |
大学卒 | 6.6% | 5.7% | 6.1% |
大学院卒 | 4.8% | 2.0% | 5.3% |
女性は25~44歳で中卒の喫煙率が5割弱になっている。
大学院卒になると5%未満となり、男性に比べても圧倒的に少ない結果だ。
今回紹介するデータは「日本における喫煙の学歴格差」という論文から参照している。この論文で使用したのは2010年の国民生活基礎調査データ。論文ではもっと詳しくデータが記載されているので、詳細を知りたい場合はそちらを参照して欲しい。→日本における喫煙の学歴格差
これらのデータを見ると、明らかに学歴と喫煙率に関係があることがわかる。
女性よりも男性の方が喫煙率が高く、高学歴よりも低学歴の方が喫煙率が高い傾向にあるようだ。
なぜ低学歴だと喫煙率が高いのか?
イギリスのスターリング大学が、過去40年のデータを元に「子どもの性格と喫煙率の関係」について研究した。
2万人のデータを調べた結果、忍耐力がない子どもほど喫煙者になる確率が高かったという。
忍耐力がなく、努力が続かない子どもは、勉強をやらず我慢もできないので低学歴になる可能性が高い。健康に対する意識も低く、誘惑にも弱いので喫煙率も高くなる。
忍耐強く努力を続けられる子どもは、勉強も頑張るし高学歴になる可能性が高い。自己管理ができて、自制心もあるので、喫煙率が低くなる。
と、こういうことなのだろう。
もちろん、喫煙者全員が低学歴で忍耐力がないわけではない。
統計的に見ると、経済的に豊かな家庭ほど子どもの学歴が高く、貧乏なほど学歴が低いという。このように学歴には個人の性格以外にも様々な要因がからんでくるし、それは喫煙にもいえる。
喫煙者でもマナーを守っている人もいるし、喫煙をしていなくても忍耐力がない人だってたくさんいる。
気を付けなければならないのは、喫煙者でありながら、最低限のマナーも守れないような人種だ。
平気でタバコのポイ捨てをする人はヤバい!!
渋谷駅前にある喫煙所を撤去したところ、タバコのポイ捨てが酷いことになっている…とミヤネ屋で特集されていた。
吸殻を携帯灰皿に捨てるようなマナーを守っている喫煙者に比べて、平気で吸殻をポイ捨てする人間は、より忍耐力がなく、低学歴である可能性が高い。
先ほどは学歴別の喫煙率を紹介し、低学歴だと忍耐力がなく喫煙率は高いことを指摘したが、喫煙者の中でもさらに忍耐力が低いであろう「タバコのポイ捨てを平気でする人」の喫煙率は間違いなく100%だろう。
平気でタバコのポイ捨てをする人は、低学歴で、低所得者で、モラルが低く、忍耐力がなく、自制心がなく、努力が続かず、他人への思いやりも欠如している、成功する素養がまるでない人種なのではないだろうか!!?
止めよう!!タバコのポイ捨て!!!