社会 雑学

個人番号カードは無料で公布してもらえる!その作り方と新しい身分証としての使い方。

2015年5月9日

個人番号カードというものを知っているだろうか?

個人番号カードは免許証と同じく、氏名・住所や顔写真の記載されたもの。2016年から始まるマイナンバー制に合わせて作ることが出来る、まったく新しい公的な身分証明書だ。

今回はその作り方と使い方を説明したい。

個人番号カードってどんなもの?

身分証明書とは日常生活の中で頻繁に必要になってくる。

最もメジャーなところだと、運転免許証、パスポート、保険証などが考えられる。

実は身分証として運転免許証をもっていないと、意外と不便だったりする。

なぜなら金融機関やその他の手続において「顔写真付きの身分証」の提出が必要になる場合があるからだ。

顔写真の載ってない保険証しか持っていなくて困ったことはないだろうか。

パスポートは発行するのにお金が必要だし、手続きが煩雑、わざわざその地方の発行してくれる施設に取りに行かなければならない。

免許証は取得するのに自動車学校に行って、テストも受けてと、時間とお金がかかる。

 

そこで個人番号カードだ!

個人番号カードは運転免許証と同じように、顔写真と共に住所氏名・生年月日が記載されICチップも搭載された、公的な最高の身分証なのだ。

しかも無料で作れる

この個人番号カードには裏面にマイナンバーが記載される。2016年から新しく始まるマイナンバー制に導入によって、新しく発行することが出来る身分証なのだ。

ではマイナンバー制とはいったいどういうものなのだろうか?

マイナンバー制とは?

マイナンバーとは住民票を持つ全ての人たちに発行される12桁の番号の事だ。

マイナンバー制の本格的なスタートは2016年からだが、マイナンバーが発行され個人に通知される予定は2015年の10月くらいになる。

この12桁の個人識別番号でもって、税金や保険に年金、その他のあらゆる業務が管理しやすくなるというわけ。

メリットは管理する側のコスト削減や不正の防止など。

何となく、窮屈な管理社会になってしまうなあ、というイメージもある。しかしマイナンバーを利用する側も、行政手続きに煩雑な書類の提出をすることなくスムーズに事が運び、時間の短縮になるだろう。

マイナンバー制での個人情報管理は、全てを一か所に集約した一元管理ではなく、それぞれの組織が個別に管理するものになる。自分のマイナンバーが漏えいしたからと言って、その全てがバレバレになることはない。

だけれども、これまで以上に個人情報の管理は厳重に行わなければならないのは言わずもがなだ。

むやみやたらと自分のマイナンバーを他人に教えることはしてはいけない。

個人番号カードの作り方

まず一番大事なのは、発行は任意であるという事。

マイナンバー制が始まって「いつごろ個人番号カード届くのかな~」なんてのんきに待っていても一生届かない。

住民票のある市区町村に申請しなければ、カードを受け取ることはできないのだ。

市区町村に申請する事が出来るのは、2015年10月以降にマイナンバーの通知が来た後から。そしてマイナンバー制が本格稼働する2016年以降に個人番号カードが交付される予定になっている。

これからの制度なので変更の可能性はあるが、今のところの予定では成人のカード有効期限は10年となっている。(未成年は5年)

個人番号カードの使い方

金融機関に提出する身分証、レンタルビデオ、クレジットカード、日常生活のあらゆるところで身分証として使用できる。

この個人番号カードには裏面にマイナンバーが記載されている。

レンタルビデオ店では身分証のコピーをしたりするが、このマイナンバーの記載された裏面のコピーは禁止されている。これも覚えておいた方が良いだろう。

身分証として以外にも様々な使用方法が想定されている。

  • 行政手続きのオンライン申請
  • 民間企業のオンライン取引や口座開設
  • コンビニでの各種証明書の取得
  • 印鑑登録証・図書カードとしての利用
  • 健康保険証としての利用(検討中)

と、これから個人番号カードはただの身分証として以上に様々な活用法が想定されている。

個人番号カードのまとめ

マイナンバー制の導入に伴って一番心配なのは、やっぱり個人情報の管理だろう。

マイナンバーでの情報は分散管理になっているという事だが、やっぱり心配。

個人番号カードも顔写真付きの身分証であり、ICチップも搭載され複製は難しいだろうけれども、やっぱり不正利用の可能性はあるだろう。

きっとこのマイナンバー制や個人番号カードにも、いまはまだ発覚していない様々な欠陥があるのかもしれない。運用していって見つかった欠陥は、その都度に改善していかなければならないだろう。最初から完璧な制度なんてないのだから。

なんとなく悪い面にばかり目が行きがちだが、世の中が便利になるのは確か。

きっと様々な不正や脱税、生活保護の不正受給などの犯罪が、これまでよりもやりにくくなるといった側面もあるのではないか。

ともあれ、顔写真付きの身分証を持っていなかった方には朗報。

マイナンバー制が始まったら、さっそく市区町村に申請して個人番号カードをゲットだぜ!!

 

因みに私は運転免許証を持ってはいるものの、完全なるペーパードライバー。運転免許証は完全に身分証としてしか役に立っていない。無料で個人番号カードが作れるようになったら、更新の度にお金のかかる運転免許証の存在理由がますます無くなってしまう。

この免許の更新にかかる費用というのが、警察の懐に入るのか国土交通省の財布に入るのかわからないけど、これから意外と収入減になってしまうのではないだろうか。

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