ポケモンGOは「イングレス」という位置情報サービスを利用したゲームとポケモンがコラボすることで生まれた、まったく新しいゲーム。
AR(拡張現実)技術を利用して、普段利用している道端にポケモンたちが現れる。そして、それをゲットすることができるという、まさにリアルとゲームがミックスされた画期的なゲームだ。
アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドで先行配信されているが、すでにとんでもない大人気で社会現象化している。
そんなポケモンGOが引き起こしたトンデモ事件を紹介しよう。
ポケモンGOが引き起こした大事件
アメリカ人がメートルを理解し始める!
ポケモンGOでゲットしたポケモンは歩くことで成長する。
一般的なポケモンは2km歩くことで、珍しいポケモンは5km歩くことで、そしてレアポケモンは10km歩くことで成長するのだ。もちろん、ポケモンGO内での表記もメートルなんだけど、アメリカでは距離をマイルで表記する。
そのため「マイル メートル」といった検索が上位になったりと、アメリカ人がメートルを理解し始めているのだ。
もともと世界の標準はメートル表記。だけど、アメリカは頑なにマイル表記をつづけた。ポケモンGOをきっかけにアメリカが世界標準のメートルを使い始める日も近いかもしれない。
ポケモンGOをやっていたら死体発見!!
ポケモンGOをやっていると、街の中にポケモンが現れることがある。しかも現れるポケモンは、その場所によって変わる。
アメリカでは近くの川で水ポケモンを探しに行った女性が、あまり人が近寄らない場所を探索していたところ、偶然にも死体を発見してしまったという。
ポケモンではなく、死体をゲットだぜ!
シャレにならんがな。
ISISとの戦場でもポケモンGO!!
アメリカ海兵隊の兵士が、イラク北部の砂漠でポケモンGOを起動。ゼニガメをゲットした。
彼は戦争体験についてSNSでオープンに語っているが、気分を明るくするためにポケモンGOをやってみたという。それを写真付きで投稿し、話題になっているのだ。
銃弾飛び交う戦場でやっていはわけでははないようだけど、戦争そっちのけでポケモンGOをやっているとしたらかなり危険だ。
でも、イングレスの陣取り合戦みたいな感じで、ゲームで戦争するほうが平和的でいいよね。近未来はポケモンGOで戦争、そんな時代が来るかも。
ポケモンGOで強盗にあう!!
アメリカのミズーリ州で、ポケモンGoを悪利用して強盗を働いていた容疑者4人が逮捕された。
犯人はポケモンGOの位置情報を確認して、近くでポケモンGOをやっているユーザーをターゲットにして、強盗を繰り返していたという。この強盗団、ロケット団とも呼ばれているらしい…。
「あれ、君もポケモンGOをやってるの?」
「こんにちは!ここらへんってどんなポケモンいるのかな?」
「友達から聞いたんだけど、あっちにフシギダネいるんだってさ。一緒に行こうか!」
「OK!!」
なんて、本来ならコミュニケーション・ツールであるべき位置情報であるが、悪用される可能性もあるのだ。
特にこどもがポケモンGOで遊ぶ場合、気をつけたいところだ。
ポケストップの場所でトラブル続出!!
ポケモンGOでは「ポケストップ」というシステムがあり、ポケストップに指定された場所に行くと、ゲームを有利に進められるアイテムなどがもらえる。
通常であれば史跡や、その地域のランドマークタワーなどに設置されるものであるが、それ以外にもさまざまな場所に設置されている。そのポケストップの場所で様々なトラブルが発生しているのだ。
教会にポケストップ!
アメリカでは教会がポケストップに指定されているケースが多く、教会に通う人々がめっちゃ増えたという。
「ポケモンGOは俺を教会に向かわせてくれる唯一の動機」
「もし地元の教会でアルセウスを発見できたら、史上最も敬虔なキリスト教徒になるよ」
「ポケモンのためにみんなが目指してる場所が、進化論を信じてない教会ってのがすげー面白いよな…」
このような意見が寄せられている。
警察署にポケストップ!
オーストラリアでは、警察署にポケストップがあり、中に入ってくる人が続発。その都度、警察に怒られているという。
「ポケストップの利用で警察署に入る必要はありません!」
そのため、警察署はポケモンGOについて異例の注意喚起を行う羽目になった。
ギャングのアジトにポケストップ!
また、ニュージーランドではギャング・グループ「へルズ・エンジェル」の本部がポケストップに指定されていて、ポケモンGOユーザーが殺到したという。
へルズ・エンジェルの門番はポケモンGOのことを知らなかったらしく、この一連の大騒動について「警察に相談します」と答えたとのこと。
へルズ・エンジェルというネーミングセンスといい、ギャングとは思えない受け答えといい、ただの中二病集団なのではないだろうか…。
ホロコースト記念館もポケストップ!
ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺を慰霊するホロコースト記念館もポケストップになっているらしく、来館者がポケモンGOをやりまくり。
ホロコースト記念館側は神聖な場所なのでポケストップの指定を止めるように求めているという。
ゴーストポケモンがゲットできるのだろうか?
サーバーがダウン!!
ポケモンGOは、リリースされてものの数日でダウンロードランキング1位になり、ツイッターの利用者数を超えるという異常な大人気になった。
そのため、オーストラリアではあっという間にサーバーがダウン!正常なサービスを行えない状態になってしまった。
このトラブルのせいで、世界各国のポケモンGOリリースが遅れてしまっているというという。
ポケモンGOで社会復帰!?
テキサス州在住の引きこもり気味の男性が、ポケモンGOをきっかけに社会復帰したという。
彼がコインをゲットするために立ち寄ったポケストップがたまたま職業安定所だった。そこで職員に声をかけられ、それがきっかけで再就職の相談をしたとのこと。現在は職業訓練プログラムを受講しているとうから驚き。
日本中のハローワークをポケストップにしたら、ニートが社会復帰するかも!?
ポケモンGOは世界をもっと面白くする!
たった数日で、イングレスの今までの合計収益をはるかに超える利益をたたき出したポケモンGO。ゲームが本当の意味での社会現象と呼ぶべき事態を引き起こしたのは、ドラクエ3以来なのではないだろうか。
「ゲームは楽しいけれど、それが原因でこども達が外で遊ばなくなった。こどもたちが外に出て遊べるゲームをつくりたい」
ポケモンGOには、任天堂の故岩田社長のそんな想いがあるという。
アメリカではポケモンGOに夢中になりすぎて、ほかに人に対する配慮に欠けた行動をする人たちがたくさん出てきている。世界の状況を見る限り、人気になればなるほど、きっとたくさんのトラブルを引き起こすはずだ。
だけど、ポケモンGOが世界をもっと面白くするのは確かなのではないだろうか!!