世の中には、才能があっても成功しない人がいる。
世の中には、目標を書いた紙を部屋に張って、それに向かってすっごく努力しているのに、目標を達成できない人がいる。
それはなぜだろうか?
最近、デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?」を読んでみたら、その答えのようなものが書いてあった。
成功するためには、努力や才能よりも重要な”第3の要素”がある。
そして、この第3の要素をうまく活用して成功したのがオリエンタルラジオだと思う。
オリエンタルラジオの成功までの経緯を振り返りながら、成功に必要な”第3の要素”について説明しよう。
オリエンタルラジオの成功と失敗の歴史
まずは、オリエンタルラジオのデビューから今までの浮き沈みを、すご~く簡単に振り返ってみよう。
①リズム芸の武勇伝でブレイク!
武勇伝でいきなりブレイク!!
それをきっかけに、多くの冠番組を抱える人気者に。
②司会業で失敗!
デビュー3年で冠番組を含めたレギュラー番組10本を持つまでになるが、すべて数年で終了。
③身体を張った笑いに失敗!
2人で1年かけて山林を開拓して農業をする、ダッシュ村のような企画を1年続けるが、けっきょく2時間しかオンエアされず。
ダチョウ倶楽部や出川哲郎のような身体を張る笑いは向いていないと知る。
④漫才に失敗!
オリエンタルラジオはずっと漫才に力を入れていて、漫才だけで全国ツアーをやるほどだった。頑張ってやり続けたけど、やっぱり向いていないと気付く。
⑤コントに失敗!
オリエンタルラジオはコントにも挑戦している。
「あっちゃん!今日もカリスマだねぇ~!!」
「…あ・が・め・た・て・ま・つ・れ!」
オリエンタルラジオのコント「カリスマ」、個人的にめっちゃ好きなんだけど、世間的にはあまりウケなかったようですぐにやならなくなってしまった。(また観たい…)
⑥チャラ男キャラとインテリキャラでブレイク!!
様々なことに挑戦して、失敗を繰り返すオリエンタルラジオ。
そんな中でやっと再ブレイクしたのが、藤森慎吾のチャラ男キャラ、そして中田敦彦のオタク・インテリキャラだ。
藤森は「君、きゃわゆいネェ!」というチャラ男キャラで、中田より一足早くブレイク。あやまんジャパンなどと共演し、いろんな番組に出演した。
遅れて中田もオタク・インテリキャラでブレイク。アメトークの「エヴァンゲリオン大好き芸人」や「中学の頃イケてない芸人」ではオタク気質を全開!インテリ先生として”しくじり先生”に登場すれば、その秀逸な授業内容は最高に面白い。
そして今度は、音楽と笑いをミックスさせた「パーフェクト・ヒューマン」が人気を集めている。
これほどまでに、急角度の栄光と挫折を繰り返し、いろんな芸風に手を出した芸人もなかなかいないのではないだろうか。
成功のために一番大切なもの
名著「仕事は楽しいかね?」は180ページあるけれど、その内容をぎゅぎゅ~っと凝縮して1行にまとめてみた。
成功のために努力や才能よりも重要なもの、それは「試してみること」である。
オリエンタルラジオは成功するまでに、たくさん試してきた。いろんな方法で、いろんなアイディアで。
だからこそ、その中で実力を身に着け、人脈を得て、幸運を引き寄せることができたのだろう。
目標を設定しても、それに向けて努力しても、自分じゃどうしようもない世の中の荒波のおかげで失敗してしまうかもしれない。
世の中は計画通りに進むことより、計画通りに進まないことの方が圧倒的に多いのだ。
だからこそ、何度も、いろんな方法で試してみる。
「試してみることに失敗はない」
「必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ」
「きみたちの事業は、試してみた結果、失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ」
「人は変化は大嫌いだが、試してみることは大好きなんだ!」
これらは「仕事は楽しいかね?」の中に登場した言葉。
世の中の成功者は、傍から見れば時代に恵まれていたり、人脈に恵まれていたり、ただ単にラッキーだったりする。だけどそれは、その奥にある「常にチャレンジする精神」が引き寄せた成功なのではないだろうか。
普通の人間は、1度や2度の失敗で「努力は無駄!すべて才能で決まる!」とか「成功してる奴らはみんなラッキーだったのさ!」なんて不貞腐れてしまう。
だけど、成功する人は、何度も何度もチャレンジして、いろんな方法を試して、いろんなアイディアで勝負する。
確かにその内で成功するのは、ほんの数パーセントかもしれない。だけど、そのわずかな成功を引き寄せるのは、たくさん試した者だけだろう。
試すことで成功の確率を上げる!
仕事でも、恋愛でも、学問でも、スポーツでも…
ただ何も考えず、なにも工夫せずに、単純作業を反復して技量を上げることが”努力”だとしたら、どれだけ努力しても成功するわけはない。
努力しないでなんでも上手にこなせることが”才能”だとしたら、才能があっても成功するわけはない。
だけど、失敗しても失敗しても、違う方法やアイディアで何度も何度も”試した”としたら…必ず成功するとは言わないけど、成功する確率を上げられるんじゃないだろうか?
オリエンタルラジオは、たとえ藤森のチャラ男キャラがブレイクしなくても、中田のオタク・インテリキャラがブレイクしなくても、パーフェクト・ヒューマンがコケても、別の形で再ブレイクしただろう。ずっと、いろんな方法いろんな事を試し続けていたのだから。
*デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?」は、たった1行じゃ伝わらない面白いことがたくさん書いてあるので、興味があれば是非とも読んでみてほしい。