ソーシャル二日酔いとは?
ソーシャル二日酔いとは、内向的な人が他者とのコミュニケーションの後に経験する疲労感のこと。
また、コロナウイルスによる生活環境の変化で人との関わりが絶たれた後、はじめて社交する人が経験する疲労感のことも含まれる。
たくさんの人がいる集まりに出席した翌日、ほとほと疲れ果ててしまい動くことができず、アルコールによる二日酔いにも似た頭痛や倦怠感を感じてしまう…
それがソーシャル二日酔い。
長期間の社会的孤立の後には、誰にでも起こり得る正常な反応のひとつ。
ソーシャル二日酔いの症状は?
ソーシャル二日酔いの症状は、その名の通りアルコールによる二日酔いと似た部分がある。
- 疲労感
- 集中力の欠如
- 機嫌が悪くなる
- 頭痛
- 身体の痛み
- 落ち込んだ気分
ソーシャル二日酔いの原因と対策は?
ソーシャル二日酔いの原因は、外出の機会やコミュニケーションの機会が減ることでひとりに慣れ過ぎてしまったことにある。
人とのコミュニケーションは、言葉の選び方、ボディランゲージ、化粧をしたり服を考えたりする、相手を観察して感情を予測するなど、いろんな複雑な能力を駆使しなければならない。
それらの精神活動がストレスとなり、ひどく消耗してしまう。
そうして精神的にはもちろん、身体的にもさまざまな弊害があらわれる。
ソーシャル二日酔い対策
①飲みすぎ注意!
二日酔いの原因はアルコールの飲みすぎ。
同じようにソーシャル二日酔いの大きな原因は「人とのコミュニケーションのし過ぎ」にある。
ソーシャル二日酔いになってしまったら、お酒を控えるのと同じように社交を控えよう。
人と会う予定については、ちゃんと意識して計画を立て、負荷がかかり過ぎないように管理するのが大切だ。
②休肝日を作る
長いロックダウンの後にいきなりいろんな人に会ったとしたら、ソーシャル二日酔いになるのも当然。
そんなときは、ちゃんと自分ひとりだけの時間を確保するのが大切。
そうして無理のない範囲で人とコミュニケーションをとるようにし、身体と脳を慣れさせよう。
趣味を楽しんだり、映画を見たり、コーヒーを飲んだり、軽く運動をしたり。
そうすることで、高ぶって疲れ果てた脳も休まるはずだ。
③考え方を切り替えよう
ソーシャル二日酔いは一時的なものであると認識するのが大切。
そして人付き合いが大切であり、人生を豊かにしてくれるものだと、改めて認識する。
積極的に外出して活動し、それを楽しむ。
ソーシャル二日酔いの対策の基本は「人が嫌だから避ける」というような回避行動ではない。
たしかに人に会わない時間を作って休憩するのも大切だけれど、逃げ続けても問題は解決しないばかりかますます大きくなってしまうかもしれない。
わたしたちの精神というのは、筋肉と同じように負荷をかけることで成長する。
脳ってやつは少しの負荷をかけることで、驚くほど簡単にその刺激に慣れてしまう。
「飲みすぎ注意」「休肝日を作る」そんな対策をしっかりとしたうえで、積極的に人とかかわるのが大事なのではないだろうか。