年越しそばは有名だけれど、”年明けうどん”というものがあるのを知っているだろうか?
年明け1月の初めにうどんを食べる、最近そんな食文化があるのだ。
年越しそばの由来と共に、年明けうどんの由来を紹介しよう。
年明けうどんと年越しそば
通常の日本人が送る年末年始は「年越し蕎麦→おせち→七草粥」という順番が一般的だ。
それぞれの由来を簡単に説明しよう。
年越しそばは大晦日に食べる料理。そばは麺類の中でも切れやすいので「今年一年の災厄を断ち切る」という意味があり、一年の最後に食べるのだ。
そしておせち。豪華な料理が満載のおせち料理だけれども、その料理それぞれに縁起の良い意味がある。昆布巻きは”よろこぶ”の語呂合わせ。タイの焼き物は”めでたい”などなど。そんなおせち料理は縁起のいい料理というよりも、普段家事が大変な家庭の女性たちに正月くらいはゆっくり休んでほしいという理由もあるという。おせち料理は日持ちのするものばかりで、事前にたくさんおせちを作っておけば、正月は料理をしなくてもいいってわけだ。
最後に七草粥。この七草粥は1月7日にセリ・ナズナなどの七草をお粥にして食べ、無病息災を願う風習。消化のいい七草粥は、正月にお餅やおせち、新年会なんかで食べ過ぎて疲れた胃腸を休ませる効果がある。
年越しそば→おせち→七草粥。まさにパーフェクトな流れであるが、では年明けうどんとはどこで食べればいいのだろうか?
まずは年明けうどんの由来を紹介しよう。
年明けうどんの由来
年明けうどんは「さぬきうどん振興協議会」がうどん食を広めるために作りだしたプロモーション活動。2009年の正月から始まったばかりの、かなり新しい食文化なのだ。
うどんは太くて長いので、長寿の縁起物とされてきた。そんなうどんを正月に食べることで健康長寿を願うのだ。
恵方巻やハロウィンなんかも、最近根付いた文化。同様に、年明けうどんも数年後にはもっと普及しているかもしれないね。
年明けうどんの作り方
年明けうどんとの作り方はいたって簡単。
白いうどんにひとつだけ赤い具材を加えるだけでいい。これで紅白のめでたい年明けうどんの出来上がりだ。
トッピングする赤い具材は梅干でも人参でも海老でもカニカマでも何でもいい。うどんに載せるだけなので、年明けうどんはとっても簡単に作れるのだ。
年明けうどんはいつ食べればいいのか?
年明けうどんを食べる期間は、元旦から1月15日までの間と決まっている。
先ほど紹介した通り、年明けうどんの作り方はとっても簡単。しかもうどんは消化に良い。
つまり、忙しい中でも簡単に作れるし、食べ過ぎた胃腸を休める効果もあるし、縁起も良い。
元旦から1月15日まで、いつ食べたっていいわけだ。
さぬきうどん振興協議会が広めようとしている年明けうどん、これからどんどん文化として定着していくのだろうか?
ともあれ今年1年の太く長い幸せを願い、年明けうどんを食べるのもいいのではないだろうか。