そもそも、現代人は食べ過ぎている。
あのアメリカ人のボストロールの様な肥満体はどうだ?ジャンクフードをコーラで流しこむその食生活は不健康そのもの。
「腹八分目に医者いらず」とも言われるように、お腹いっぱい食べることは不健康で老化を促進させる一因になるのだ。
そこでアンチエイジングと健康のために食事制限がすっごい効果的という。
その根拠や研究結果を紹介しよう。
断食や食事制限で健康&アンチエイジング効果
断食や食事制限が健康に良いといわれる5つの研究結果とは?
①南カリフォルニア大学(USC)長寿研究所のヴァルテル・ロンゴ教授らの研究によると、半年に一度、2~4 日間の断食によって血液や免疫系の生成にかかわる造血幹細胞が活性化して、新しい白血球が生み出され免疫系が再生することがわかったという。
つまり半年に一度の断食で体内の免疫力が格段にアップ!
老化やがんのリスクを減らす効果があり長生きできるというのだ!!
②杏林大学予防医学研究所所長の山田豊文氏によれば、「断食を行うと体内の糖分の不足を補うため、肝臓で脂肪酸が『ケトン体』に作り変えられる。
このケトン体は脳から出るα波の発生を促す作用があり、それゆえ五感が研ぎ澄まされ、あらゆる機能がアップする」と事。
あらゆる機能がアップする。研ぎ澄まされた五感は達人の領域!たしかに満腹に食べると五感を始め、全ての機能が鈍麻するのを感じる。
③アメリカのウィスコンシン大学では、アカゲザルをつかって20年以上の長期にわたり、カロリー摂取と寿命の関係について研究を行った。
その結果、カロリー制限をしたサルのグループのほうが、毛並も綺麗で、見た目も若々しく、生存率も高かったという
④1935年の研究ではあるが、カロリー制限によってマウスの寿命が約40%伸びたことをコーネル大学のクリーブ・マッケィ博士が明らかにした
⑤長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)が断食で活発化することが科学的に証明された。
老化を抑制するとされるサーチュイン遺伝子を活性化させる選択肢はふたつ。
ひとつ目は食事の摂取カロリーを30%程度抑えること、もうひとつは抗酸化物質のレスベラトロールを摂取することだという。
様々な研究によってカロリー制限、あるいは断食という方法が健康に良いという結果が出ている。
極端な食事制限や断食については賛否両論あろうが、肥満であるという事、満腹という状態が身体に悪いのは統一見解と言っていいのではないだろうか。
では断食や食事制限のリスクについても見ていこう。
断食や食事制限ダイエットのリスク
断食のリスクとして、胸焼け、糖尿病の血糖コントロール不良、頭痛、脱水、便秘、ストレスなどなど、様々が症状が出てしまうことがある。
これはまあ当たり前のことで、1日くらいの断食ならまだしも、1週間も断食すればいろんな不健康な症状は出てくるだろう。
また断食や食事制限ダイエットはリバウンドしやすい体質になる危険性がある。
その理由は基礎代謝が下がることにある。
基礎代謝とは運動せずに1日ぼ~っとしているだけでも消費するカロリーの事。呼吸や心臓の鼓動、脳で考えることなど、生存のために使われるカロリー。
基礎代謝の消費カロリーが多ければ運動しなくても痩せるし、逆に基礎代謝が低ければ少し食べただけでもカロリーを消費しない分太りやすくなる。
この基礎代謝を決めるのが筋肉量である。
断食でまず減るのは脂肪ではなく身体の筋肉の量なのだ。食事をとらずに体重が減って「やった~」なんて思ってても、減ったのは脂肪ではなく筋肉.。
ダイエットを終了し、普通に食べたら付くのは贅肉。
だけど筋肉量は減ったまま、つまり基礎代謝で消費するカロリーは低いままになり、結果的に痩せにくい体質ってやつになってしまう。
このように、食事制限や断食は身体の筋肉量を減らす、そしてやりすぎるといろんな弊害が出てくるのだ。
健康的に不老長寿になるにはど~すりゃいいの?
考えてみて欲しい。
「不健康な不老長寿」
実に嫌な響きである。
出来れば健康に長生きしたい。
先ほど紹介した5つの研究結果を見ると、断食や食事制限によって「身体の免疫力がアップ」することと「サーチュイン遺伝子が活性化」することで、健康長寿に効果があるようである。
断食はもろ刃の剣、素人にはオススメできない。
断食ってただ食べ物食べなきゃいいだけでしょ?とお思いの方もいると思うが、実はそんなこと全然ない。
本格的な断食ってのは健康管理がかなり難しいのだ。水分はきちんと補給しなければいけないし、なにより難しいのは断食を続ける事よりも、断食を止めるとき。
ずっと断食状態の身体にいきなり普通の食事はできない。おかゆなど消化の良い食事から、少しづつ身体を慣らさなければならない。
それに筋肉量が落ち、基礎代謝も下がってしまう。
といったわけで、健康管理的に素人にはお勧めできない。
となると手軽に出来る健康&アンチエイジングの為の断食は、食事制限70%ってことになる。
答えは自分の中にある
昔から腹八合医者いらずと言い伝えられているが、現代の最新研究の結果を踏まえると
腹七分目に医者いらず
という事になるだろう。
70%制限ったって自分の摂取カロリーわからんよ、って人が殆どだと思う。
安心してほしい。答えは自分の中にある。
サーチュイン遺伝子は空腹時に活発になるのだ。つまり摂取カロリーを計算するよりも、ちょっとお腹すいたな…くらいの状態を維持することが健康長寿になるという事。
サーチュイン遺伝子が活性化すればどうなるか?
- 美肌効果
- 血管を若く保ち動脈硬化予防
- 免疫力がアップ
- ボケ防止
- 骨粗鬆症予防
- ハゲや白髪を改善
- 脳機能の向上
といった素晴らしい効果がある。
是非とも腹七分目の生活をやってみて欲しい。
それでも食べたいわがままな貴方に…
いやだーーーッ!お腹いっぱい食べたいーーーッ!!
そんなあなたにもうひとつ、サーチュイン遺伝子活性化の方法がある。
先ほど紹介した研究結果によると、サーチュイン遺伝子の活性化のためには二つの方法があり、ひとつは摂取カロリーを30%程度抑えること、もうひとつは抗酸化物質のレスベラトロールを摂取することなのだ。
レスベラトロールは,ブドウの皮や赤ワイン、ピーナッツの皮、イタドリという植物などに含まれる成分で、ポリフェノールの一種。1日ワイン2杯くらいで、必要十分なレスベラトロールが摂取できるという。
アメリカでは、このレスベラトロールを含有するサプリメントが大ヒットしているらしい。日本ではあんまり見かけないけれども。
いくらレスベラトロールを摂取してても、ボストロールのような体格じゃあ、健康で長生きなんて望めないと思うけどね…。