神「突然だけど、人間滅ぼすことにしたから。洪水で。だけどノアはいいやつだから、でっかい船作って動物たちを連れて逃げな!」
ノア「わ、わかりました。神さま!!」(ちょっとやりすぎじゃね)
こうしてノアはでっかい箱舟を作り、そこに家族やたくさんの動物たちを乗せ旅立ったのでした。
何カ月も続いた神の大洪水を生きながらえたノアの箱舟は、長い旅の末にアララト山に流れ着いたのです。
地球上の人類はキレイさっぱり死に絶えて、ノアと動物たちは新天地で新しいスタートをきったのでした。
めでたしめでたし。
…という旧約聖書の創世記に記されたノアの箱舟伝説。
すべてがフィクションだと思われていたのだが…なんと1959年にアララト山で本物のノアの箱舟が発見された!!
発見のきっかけは、トルコ陸軍のルバン・ドゥルビナー大尉がアララト山を撮影した航空写真に不自然な建造物らしきものを見つけたから。
地中からあらわれた奇妙な物体は、1948年に大地震が起きたあと、突如として出現したのだとか。
専門家が地球探知機を使い、不思議な建造物らしきものの地下を調べたところ、地中深く似も何らかの物体が埋まっていることが確認された。
これこそが、ノアの箱舟が実在した証拠だッ!!!
…それから時はたち、21世紀の現在。
わたしたちは家にいながらにして、Googleマップでアララト山の航空写真を見ることができる。
まったく、便利になったものだ。
だったら…
見たくないですか?
実際のノアの箱舟を。
…というわけで、そのとんでもなくデカい箱舟の跡を、googleマップの航空写真で確かめてみようではないか。
グーグルマップでノアの箱舟を確認してみよう!
アララト山はトルコの東、アルメニアとイランの国境付近にそびえる山だ。
ここをさらに拡大すると…
なんと、「ノアの箱舟」という地名が登場。
観光地になっているのか。
ノアの箱舟キーホルダーとか、ノアの箱舟キティちゃんストラップなんかが売ってたりして。
では、航空写真でさらに拡大してみよう。
これがグーグルマップで最大まで拡大したノアの箱舟の航空写真。
…なんのこっちゃわからん!!!
どこがどう箱舟なのか。
では次に、グーグルマップに掲載されているクリアなノアの箱舟の画像を紹介しよう。
まずは、伝説上のノアの箱舟の形を確認してみよう。
それがこちら。
この絵画は大洪水を逃れ、アララト山にたどり着いたノアの箱舟を描いているとか。
たくさんの動物たちが大洪水を逃れ、新天地へとたどり着く様子が描かれている。
アララト山にはこのノアの箱舟の船底部分が、遺跡となって遺っている。
それがこちら。
船と言われれば、船のような気がしないでもない。
自然にできた地形と言われれば、そう見えなくもない。
とにかく、すごくキレイな景色だ。
お土産屋さんもないし、観光地になってるわけでもなさそう。
あれ、どこがどう船なんだ??
みればみるほど、
やっぱり、ノアの箱舟じゃなくね??
まあ、紀元前に作られた木製の船が、風化することなく現代までのこっているなんてそうそうないよなぁ~。
探検家がノアの箱舟の木片を発見!
実際の写真を見ても、どこがどうノアの箱舟なんだかさっぱり!
でも、ノアの箱舟を探し求める探検家チームが、実際にノアの箱舟の木片を発見したとか。
旧約聖書に登場する「ノアの方舟(はこぶね、Noah's Ark)」を探す中国とトルコの探検家チームが26日、方舟が漂着したといわれるトルコのアララト(Ararat)山の山頂付近で、方舟の木片を発見したと発表した。
トルコと中国の「キリスト教福音派」の考古学者ら15人からなる探検チーム「ノアズ・アーク・ミニストリーズ・インターナショナル(Noah's Ark Ministries International)」が発表したところによると、木片はトルコ東部にあるアララト山の標高およそ4000メートル地点で発見した構造物から採取したもの。
炭素年代測定を行ったところ、ノアの方舟がさまよったとされる今から4800年前と同時期のものであることが確認されたとして、方舟のものであることにほぼ間違いないとの見解を示した。
参照元:「ノアの方舟」確率99.9%で発見と探検チーム、トルコ・アララト山頂(AFP)
これは2010年の記事。
この発見については賛否両論あったものの、どうやらヤラセの発見だった確率が高いよう。
このプロジェクトにかかわった人物が「発見された木材は他の場所から持ち込んだもの」という証言をしたとかしないとか。
やっぱりノアの箱舟は伝説に過ぎなかったみたいですね…。
世界の神話に登場する洪水伝説の謎
「神が大洪水を起こし、人類が一掃される…」
そんな恐ろしい神話は、世界各国の伝説に散見される。
旧約聖書、インド神話、ギリシア神話、マヤ神話、インカ神話、ホピ族の神話…。
なぜ、文化的に何の関係もない地域で、共通の伝説が語り継がれるのか?
その理由は、本当に世界を覆いつくす大洪水が発生していたからなのではないのか??
実際のところは不明だけど、恐らく本当に洪水は起きていたと思われる。
昔、社会の時間で習った世界四大文明。
メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明。
これらの文明の共通点は、近くに広大な川が流れていたこと。
メソポタミア文明は、チグリス川とユーフラテス川。
エジプト文明はナイル川。
インダス文明はインダス川。
黄河文明は黄河。
世界中で人類の初期に発生した文明はすべて川の付近で発生し、大きく発展する。
そして川はときに大きな洪水を招く。
大洪水は川上から栄養豊富な土を運び、その土は作物を育て、文明の発展に寄与する。
文明と、大きな川と、大洪水はワンセット。
大洪水は破壊と豊穣をもたらす、まさに神の業ということ。
だとしたら、世界中の文明に大洪水の神話が語り継がれるのも、実際に起きた事実を伝承しているってことになる。
創世記に語られるノアの箱舟伝説のもととなる大洪水は、確か起きていたのかもしれない。
ノアというおっさんが船を作って、無事に生還したのも、もしかしたらホントかもしれない。
だけど洪水が何カ月も続いたとか、船がアララト山に着いたとか、それはさすがにフィクションというか、ちょっと話を盛っている可能性が高いのではないだろうか。
もちろん、アララト山のノアの箱舟跡がホンモノである可能性もゼロではないだろうが。
アララト山には本当にノアの箱舟があります
ちなみにアララト山には、リアルにノアの箱舟が存在しているという。
といっても本物ではなくレプリカ。
環境保護団体グリーンピースが、地球温暖化による大洪水に警鐘を鳴らすために建造したとか。
なんともスゴイ発想だ。
それにしても、地球温暖化とはいい着眼点だ。
地球は温暖化と寒冷化を繰り返していて、温暖化が騒がれている現在はむしろどちらかといえば”氷河期”に属する。
あるいは太古の昔に温暖化で異常気象が発生し、海面が上昇!
世界中が大洪水になった!!
これが世界中に存在する洪水伝説の起源!!!
…なんてことが実際に起きたのかもしれないね。