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人類史の空白の10万年とは?かつて超古代文明が栄えて滅んだかもしれない可能性について

2018年8月18日

今の人類が築いた文明が栄える以前、凄まじい発展を遂げた超古代文明があった!!

…そんな話を聞いたことがあるだろう。

ピラミッドやモアイ像などの世界中に散らばる謎に満ちた建造物や遺跡、あり得ないほどの技術で作り上げられたオーパーツなどが、超古代文明の存在を今に伝えている。

 

でも、超古代文明があったっていっても、いつ頃に文明が栄えて、いつ頃に滅びたのだろうか?

そのヒントとなるのが、人類史における「空白の10万年」といわれている。

はたして本当に超古代文明は存在したのだろうか?

人類の発展には謎の空白期間があった!?

まずは人類の始まりと、空白の10万年について簡単に説明しよう。

 

かつて地上には、人間(ホモ・サピエンス)以外にも様々な人類が存在していたとされる。

ネアンデルタール人、ジャワ原人、北京原人などが有名だけど、淘汰され、絶滅し、あるいは交雑した結果、現在は私たちホモ・サピエンスしか現存していない。

 

そんなホモ・サピエンスが最初に誕生したのは、約20万年前のアフリカであったとされる。

これは”人類のアフリカ起源説”と呼ばれ、現在最も有力な説だ。

ホモ・サピエンスがアフリカから全世界に広がり、そこでいろんな文化や文明が発展して、現在の人類の繁栄が築き上げられたってわけだ。

そして同時に、ホモサピエンスがやってきた地域ではそこに暮らしていた他の人類は絶滅している。

ホモサピエンスがアフリカから世界中に旅立ったのは、約5~6万年前。(最新の研究では約18万年前のユーラシア大陸にホモサピエンスの痕跡が発見されている)

同時期に他の人類が絶滅していることから、ホモサピエンスが他の人類を絶滅に追いやった可能性が高いとされている。

 

ただ、絶滅した人類たちのDNAはホモサピエンスに受け継がれている。

人類のDNAを調べると、これらの絶滅した人類とホモ・サピエンスの間には交流があり、種として交雑していたこともわかっている。

わたしたちのDNAを調べると、その約1.3~2.7%くらいがネアンデルタール人類由来なのだという。

ホモサピエンスの故郷であるアフリカの人間を調べてみると、ネアンデルタール人との交配の痕跡が発見されなかった。

おそらく他の人類に出会うことなく子孫が繫栄していった結果だろう。

NHKの番組で紹介されていたのだけれど、アフリカのサハラ砂漠以南の人類はホモサピエンス純度100%で、ヨーロッパの人類はネアンデルタールの遺伝子が1.8~2.4%混ざっており、アジアの人類は2.3~2.6%混ざっているのだとか。

不思議なことに、そんなホモサピエンスの発展の歴史をたどると、その大移動も含めた10万年ほどの期間、ず~っと狩猟をして過ごしている。

現在の文明がわずか数千年で発展してきたことを考えると、10万年もの長期間なんの発展もせずにひたすら狩猟や簡易的な農耕をやっていたと考えるのはあまりにも不自然。

 

もしかしたら、この空白期間に私たちの知らない文明が栄え、そして跡形もなく滅びたのではないか?

 

そんな風に考える学者やオカルティストもいる。

これがいわゆる「空白の10万年の謎」だ。

実は人類史には約30万年の空白があるかも??

ホモサピエンスの起源について、2017年に新しい発見があった。

モロッコでホモサピエンスの新しい骨が発見されたのだ。その骨を分析した結果、ホモサピエンスの誕生は少なくとも30万年以上前であったということがわかった。

この成果は2017年6月の科学誌ネイチャーに掲載され、ホモサピエンスの起源を見直す大発見として話題となった。

これから研究が進めば、ホモサピエンスの起源はもっと古くなる可能性すらあるだろう。

今までホモサピエンスは約20万年前のアフリカを起源に全世界に広がっていったとされるが、その時期が考えられるよりも遥かに早かった可能性があるわけだ。

 

ということは、人類発展の空白期間ももっと長いといえるだろう。

 

この2017年の新発見によって、人類(ホモ・サピエンス)の誕生が約30万年前に遡れることがわかった。

では、人類最初の”文明”はいつごろ誕生したのか?

最も古い文明は、紀元前3,000年頃に発生したメソポタミア文明だといわれている。

紀元前3,000年なので、約5,000年前に誕生した文明だ。

かなり乱暴に言えば、約30万年前に人類が誕生してからメソポタミア文明が誕生した5,000年前までの295,000年の間、人類はひたすら狩猟をしたり、小規模の農耕をしながら発展してきたということになる。

私たち人類はたったの数千年の間に、とんでもない発展を遂げた。

地上には高層ビルが立ち並び、医学の発展で寿命は伸び続け、片手に収まるスマホでなんでもできて、地峡を飛び出して宇宙にまで進出している。

わずか5,000年で凄まじい発展を遂げてきたわけだけど、だとしたらホモ・サピエンスが約29万年の間ずっと狩猟や農耕で生活していたのは本当なのだろうか?

 

なんの発展もしていないなんて、あまりにも不自然ではないか。

 

世界規模の核戦争、巨大隕石、破局噴火、氷河期突入、地磁気の反転…今の人類がどんな理由で滅びるかわからないけれど、5,000年後、つまり西暦7000年くらいには滅んでいる気がする。

今の文明が5,000年前に誕生し、5,000年後に滅びる…。

かなり大雑把な推測だけど、文明の誕生から破滅までの期間をおおよそ1万年とした場合、約29万年の空白期間に超古代文明が栄え、そして滅びた可能性も十分にあり得るだろう。

5,6回くらいは文明が栄え、滅んでいてもおかしくない。

 

もし、何十万年も前に栄えた超古代文明が、アトランティスやムーなどの伝説となって今も語り継がれているとしたら?

あらゆる文化や人種の神話に描かれる「大洪水で破滅する人類の物語」は、かつての超古代文明が滅びた史実だとしたら?

インドの遺跡には太古の核戦争の跡があるが、これもまた超古代文明があった証拠ではないのか?

世界中に残る謎に包まれた建造物、まったく説明のつかないオーパーツなども、かつて栄え滅びた超古代文明が作り出したものではないだろうか?

 

まったく進化していない空白の時間に人類は何をしていたのだろうか?

約5000年前から始まった人類の急激な進化はASPM遺伝子が関わっているのではないか

人類史に不思議な空白期間があるのは、ある”遺伝子”が関係している可能性がある。

人類が約5,000年前に文明を築き上げてから、急激な進化を続けてこれた謎、そのカギを握るのが「ASPM(abnormal spindle mutation)遺伝子」だ。

 

人間(ホモサピエンス)の脳みそは、猿やゴリラなどの他の類人猿と比べても異常に大きく発達している。

なぜ人類は巨大な脳を獲得できたのか?

第一のインパクトは「肉食」にある。

200万年前、ホモ・サピエンスの遥か祖先であるホモ・ハビリスが、それまでの草食や昆虫食だけではなく”肉食”を始めた。

これをきっかけにして、それ以降の時代に人類は劇的に脳が大きくなる。

さらにその次となる脳の”セカンドインパクト”が遺伝子の突然変異にあるという。

 

まず人類はマイクロセファリン(MCPH)遺伝子という特殊な遺伝子を、37,000年前に獲得した。

さらに5,800年前にはASPM遺伝子を獲得している。

この2つの突然変異的に発生した遺伝子は、大脳新皮質の大きさを制御する作用があり、人類が巨大な脳みそを獲得した原因であるともいわれている。

 

特に注目したいのがASPM遺伝子だ。

この遺伝子を5,800年前に獲得したホモサピエンスは、急激に大脳新皮質を巨大化させた。

そしてわずか800年後の紀元前3,000年には、人類最初の文明であるメソポタミア文明を築くこととなる。

 

遺伝子の突然変異による突然の進化。

これこそが人類史の中にある謎の空白の答えなのではないだろうか。

 

人類史に10万年も20万年も空白があるのは、そこで謎の古代文明が栄えていたと考えるよりも、単純に当時の人類の脳みそが小さすぎて文明を築くことができなかったと考えるのが自然な気がする。

”超古代文明”という都市伝説が発生した原因のひとつに白人至上主義がある

「超古代文明なんてあり得ない!!」

なんてことはなく、リアルに超古代文明が栄えていてもおかしくない期間が、人類史には十分にある。

なんともロマン溢れる話ではないか。

 

人類は5,800年前にASPM遺伝子を獲得したことをきっかけとして、わずか6,000年に満たない期間で猿同然の生活から劇的な進化を遂げた。

今ではホモ・サピエンスは宇宙の果てまで探査機を飛ばすこともできるし、地球を何十回も滅ぼせるほどの爆弾をも開発している。

 

だとしたらホモ・サピエンスに限らず、何らかの類人猿が突然変異的に進化し、数千年の間に超古代文明を築き上げることも可能だ。それは現在の人類という存在が証明している。

 

…とはいえ、実際のところ、超古代文明が栄えていたという科学的な根拠はまったくない。

太平洋にあったとされるムー大陸、大西洋にあったとされるアトランティス大陸、インド洋にあったとされるレムリア大陸、それぞれの大陸には現在の人類を超越する文明が栄えていたとされている。

しかし地質学的にみても、それぞれの海にかつて大陸があったということはありえないと結論付けられている。

もちろん大津波が襲ってきて大陸が海に沈んだ…なんてこともない。

 

ピラミッドを作ったエジプト文明、謎に満ちたマヤ文明やアステカ文明も、超古代文明と呼べるほどのとてつもない技術を持っていたとされる。

しかしそれらの文明の建造物やオーパーツを分析すると、十分に太古の人類が作り上げられる技術であったことが確認されている。

これらの「超古代文明が栄えていた」とされる地域には、ひとつの共通点がある。

それは「白人文化ではない」ということ。

逆に言えば、昔から白人が栄えているヨーロッパに超古代文明があったという都市伝説はない

 

大航海時代に白人が世界中を植民地支配していたとき、白人たちが発見した説明のつかないほど高度な建造物や文明を「超古代文明」が栄えていたからと考えた。

白人たちはそこに住む原住民がそれほど高度な知識や技術を持っているわけないと決めつけたのだ。

超古代文明の都市伝説には、白人至上主義的な差別思想が見え隠れする。

しかしちゃんと調べてみれば、世界各地の高度な文明は、そこに暮らす民族の分化や知識で十分に再現できる。

世界中にある不思議な遺跡や建造物は、超古代文明のなごりではなく、原住民たちの高度な文明の証といっていいだろう。

 

それに今の文明を凌駕するような文明があったとしたら、なんらかの痕跡が発見されてもいいはず。

しかしそんな発見は、世界中のどこにもない。

ホモ・サピエンスに文明が停滞していた期間が何十万年あったとしても、そこで超古代文明が栄えていた可能性は限りなく低いだろう。

空白の10万年まとめ

ではホモサピエンスの歴史を簡潔にまとめてみよう。

①約30万年前にホモ・サピエンス誕生

②一部の人たちを除き、ほどんどのホモ・サピエンスが20万年以上アフリカで生活する。

③環境の変化なのか、5~6万年前にホモ・サピエンスが世界中への大移動を始める。(同時期にそれぞれの地域に住んでいた他の人類が絶滅)

④5,800年前に脳を巨大化させるASPM遺伝子を獲得。

⑤5,000年前最古の文明であるメソポタミア文明が発展する。

最新の研究結果を踏まえたホモ・サピエンスの歴史をおおざっぱに見てみると、そもそも空白の10万年なんて存在しないような気もする。

 

今のところ超古代文明の存在は完全に否定されている。

けれど、文明が栄えて滅びるまでの期間を約1万年と仮定すると、何らかの超古代文明が存在していた可能性もわずかにあるのではないだろうか。

①人類は突然変異的に大きな脳を手に入れて劇的に進化した。

②その進化の期間はわずか6000年ほどであった

この2つの事実が、超古代文明のロマンをかろうじて繋ぎとめている。

 

長いことホモサピエンスの起源は20万年前とされてきたのに、2017年の新発見であっさりとその事実が覆されてしまった。

その事実こそが「昔の地球の事を私たちはまったくわかっていない」ということの証明になるだろう。

 

超古代文明は他の人類が作ったのかもしれないし、太古の地球に関する新発見はまだまだ隠されているはず。

もしかしたら、これから未発掘の地域で超古代文明の遺跡が発見される…かもしれない!?

*数十万年前に”アヌンナキ”と呼ばれる宇宙人が地球にやってきたという。アヌンナキは人類最古のシュメール文明における神々の集団のこと。

アヌンナキが当時猿レベルだったホモサピエンスを”遺伝子操作”することで、人類は急激な進化を遂げた!!そんな可能性もゼロではないだろう。

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