今さらながら「モンスターズインク」の続編「モンスターズユニバーシティ」を観た。
そこでもっとも感動したのがこのセリフ。
「みんながそれぞれ違っているんだ。一流の怖がらせ屋は、その違いを武器にする!」
これは主人公のまったく怖くないモンスター、マイク・ワゾウスキの一言。
今回はこの名言の素晴らしさを紹介したい。
他人との違いは自分だけの武器になる!
主人公のマイクは「怖がらせ屋」に憧れる”まったく怖くない”モンスター。
怖がらせ屋はこどもを怖がらせることで悲鳴エネルギーをゲットするみんなの憧れの職業だ。
怖がらせ屋を目指すマイクは、ダメダメなメンバーたちとチームを組んで、怖がらせ大会の優勝を目指すことになる。
しかし、メンバーはまったく怖くない、プニプニでキュートなモンスターたちばかり。
「ぼくたちに優勝なんて無理だよ…」
と気弱なメンバーに、プロの怖がらせ屋が活躍する「モンスターズインク」へ行ってみることを提案するマイク。
そこでメンバーは、物陰から怖いモンスターたちの活躍を盗み見る。
マイクは聞く「何か彼らに共通点があるかい?」
小さなモンスターから老人のようなモンスターまで、いろんなモンスターが活躍する怖がらせの現場に「特になさそう…」と答えるメンバー。
そこでマイクは答える。
「そうさ、みんな違っているんだ、一流の怖がらせ屋はその違いを武器にするんだ」
自分が一流になれる場所がある
みんながみんな違っている。
そして他人と違っていることは劣っている事ではない。
違っているってことは、その人の大切な個性なのだ。
そして一流はその個性(違い)を武器にする。
どんなに嫌いな自分だったとしても、どんなに劣っていると思っている特徴でも…。
自分の性格や体格、趣味や気質、他人と違った特徴は、見方を変えればすべて武器になるのだ。
まわりのみんなと比べて「自分ってダメだなぁ~」と思ってしまうことはないだろうか?
少なくとも、わたしはある。
「なんであの人は、あんなに頭がいいんだろう」
「なんで自分はうまくいかないのか」
「どうして同じ失敗を繰り替えしてしまうんだ…」
そうして挫折と自己嫌悪を繰り返すうちに、自分の居場所なんてこの世のどこにもないんじゃないかって思いこんでしまう。
でも…
”一流の怖がらせ屋は違いを武器にする”としたら、そんな自分の特徴も武器になるのか?
自分の忘れっぽかったり、おっちょこちょいだったり、頭の回転が鈍かったり、怠け者なことろですらも、武器になるのだろうか???
きっと、それは武器にならない。
それは特徴ではなく、誰もが自分のうちに抱えている欠点だからだ。
おそらくそういった欠点は、改善するため努力をしなくちゃいけないだろう。
ただし、欠点は長所でカバーできる。
そして長所とは違いのことだ。
この世界に人間は70億以上もいるってのに、ひとりも同じ人間はいない。
だとしたら、自分という個性は宝くじで一等を当選するよりもレアな得失ということになるだろう。
マイクは一つ目で可愛いモンスターだけれども、持ち前の行動力やアイディアで、最後にはたくさんの悲鳴を得ることに成功する。
たとえ今まで何をやってもダメだったとしても…
自分と言存在は、世界中でたったひとりだけ。
そんな自分が”一流”になれる場所は、世界のどこかに必ずあるのではないだろうか?