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独り暮らし必見!孤独で味気ない食事を美味しく感じることができる意外な方法とは!?

2017年6月8日

小学校の頃、同級生のみんなで一緒に食べた給食は、めちゃくちゃ美味しくなかっただろうか?

食事をする環境というものは、驚くほど味覚に影響を与える。

 

例えば、緊張する上司や、嫌いな知人と食事をすると、美味しさを感じなくなる。心配事があってストレスを感じていると食欲がなくなるけれど、無理に食事をしても美味しさをあまり感じられない。片思いの相手と食事をしてめっちゃ緊張しているときだって、同じように美味しさを感じなくなるだろう。

そしてもちろん、孤独に、独りぼっちで食事をしているときも…。

そんな独り暮らしで寂しい食生活を送っている方々に朗報がある。

名古屋大学の最新の研究によって、孤独な味気ない食事を美味しく感じることができる方法が判明したのだ!!

ひとりで食べるときは食卓に鏡を!!

みんなで食事をしていると、美味しく感じるし、食べる量も多くなる。

だけど、孤独に食事をしていると、食事も美味しく感じられなくなるし、食事量も減ってしまう。

孤独な食事にうんざりしていたとしたら、その素晴らしい解決策がある。名古屋大学の研究によって、食卓に鏡を置いて、自分の姿を見ながら食事をするだけでも、食事を美味しく感じて食事量が増えることがわかったのだ!!

被験者を鏡の置いた小部屋でポップコーンを食べさせると、何も置いていない部屋で食べさせるよりも美味しく感じるし、食べる量も増えたという。

 

さらに被験者自身がポップコーンを食べている画像を撮影し、それをモニターに写した環境でも、同様にポップコーンを美味しく感じることが確認された。

 

この実験から、「みんなで食事をして美味しく感じる」という現象は、食事中に人の存在を感じることが重要だと示している。

鏡で映した食事をする自分をみて、疑似的に誰かと一緒に食事をしていると錯覚する必要すらない。食べている自分の静止画でも、人の存在を感じ、無意識に食事を美味しく感じてしまうのだから。

 

小学校の頃、みんなで和気あいあいとおしゃべりをしながら食べた給食。あの給食が美味しかったのは、楽しい雰囲気がもたらしたものではなく、「食事中に人の存在を感じること」そのものによってもたらされたのだ!!

将来的にはVRで食事を楽しむ時代に!!?

本研究の成果は、孤食をしている大学生や高齢者の食事の質を高めることになり得るものです。病室での食事は味気ないと言われますが、鏡を用いることで少しでも食事をおいしく感じられる可能性が考えられます。

参照元:鏡の前で食べると一人の食事でも美味しく感じる(名古屋大学)

ひとりぼっちの食事のことを「孤食」と呼び、問題視されている。

ひとりで食べるとせっかくの食事も美味しく感じないし、食べる量も減ってしまう。

孤独な食事は食への興味を減退させるのだ。さらに食への興味が減退することは、生きることへの意欲の低下に直結する可能性がある。

 

名古屋大学の研究が進めば、孤食の弊害を防ぐために病室のベットに鏡が装着される時代がやってくるかもしれない。

孤独な老人の食卓の横には、自分が美味しそうにご飯を食べている拡大写真が張り付けられるかもしれない。

ひとりぼっちの大学生は、PSVRで仮想現実の人間と一緒に食事を楽しむかもしれない。

バカバカしいと思うかもしれない。

「自分のしけた顔を拝みながら飯食ったって、不味いだけじゃねーか!」とも思うだろう。

しかし、そんな子ども騙しだったとしても、それでも人間は食べ物を美味しく感じてしまう。

それがたとえ疑似的な映像だったとしても、他人と食事を共にして美味しく感じるのは、太古の昔からの人間の本能なのかもしれない。

独り暮らしで孤独な食卓にうんざりしているのなら、おかずを一品増やすよりも、卓上鏡を置いてそれを眺めながら食事をした方が食事が楽しくなるのではないだろうか!?

食品業界の消費者へ新しいのアプローチの形

この研究では、自分の映像を使ってしか実験をしていない。他人の画像が同様に、食事を美味しくするのかは、まだ検証されていないのだ。

他人を感じたからといって、必ずしも美味しく感じるとは限らないだろう。だって嫌いな人間と一緒に食事をすると、食べ物が美味しく感じなくなるのは確かなのだから。これは体内でストレスホルモンが分泌される影響だと考えられる。ストレスホルモンが分泌されると心拍数が上昇し、食べ物の消化機能が低下する。同様に味覚も低下するかもしれない。

嫌いな人間の画像は効果がなく、家族や友人、自分が好意を持っている人が同じものを食べている画像や動画であれば、きっと食事も美味しく感じられるだろう。

 

このことから、食品業界の消費者へ新しいのアプローチの形が見えてくる。

例えばヤマザキパンが広告塔としてAKB48などのアイドルを起用し、そのアイドルたちがヤマザキの菓子パンを美味しそうに食べている動画をyoutubeにアップする。

「この動画を観ながら食べると、ヤマザキパンがもっと美味しくなるよ!!」

そんな風に大々的にプロモーションしたとしたら、孤独な大学生や孤独な老人を中心に大ヒットするのではないだろうか??

あるいは、もっとシンプルにアイドルがパンを食べているトレーディングカードを同封するのでもいい。スマホのアプリと連動するなんて方法も考えられるだろう。

 

画像や動画により、疑似的に他人を感じ、食事をより美味しく感じさせる…工夫次第ではとっても面白い技術なのではないだろうか。

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