古くから「不老不死」は人間の夢であり、多くの権力者や富豪が不老不死を追い求めてきた。
秦の始皇帝もまた不老不死を追い求め、多くの部下たちを世界中に差し向けたという。
中国の伝説では不老不死の霊薬は”遥か東方の神山”あるとされ、それは日本のことを指し示しているという説もある。
この不老不死の霊薬の正体とは…
日本原産のセリ科の多年草、明日葉(アシタバ)であるかもしれない。
なぜなら、最新の研究で明日葉に老化を防止する天然物質が含まれていることが判明したからだ。
その物質の効果とはどんなものなのだろうか?
明日葉は不老不死の薬?
不老不死を求めた秦の始皇帝は、徐福という人物に不老不死の薬を探してくるように命じた。
徐福は不老不死の薬を求めて旅立ち、ついには日本にたどり着いた。
徐福伝説は中国はもちろん、日本にも語り継がれている。
この徐福が求めた不老不死の薬こそが、日本原産の明日葉だという説がある。
明日葉は日本原産の多年草で、関東南部〜紀伊半島、伊豆七島、小笠原の海岸にはえる。
とくに伊豆諸島の八丈島は明日葉の名産地で、”八丈草“とも呼ばれて親しまれている。
「たとえ葉を摘んでも明日には生えてくる」といわれるくらい強い生命力を持つことから明日葉と呼ばれ、食べることで滋養強壮になることは古くから言い伝えられてきた。
この明日葉には「4,4'-ジメトキシカルコン(DMC)」という特有の物質が含まれている。
最新の研究によると、このDMCには老化防止の効果があるというのだが…。
最新の研究で判明したアシタバの効果
アシタバに老化予防の効果がある、そんな論文を発表したのがオーストラリア・グラーツ大学のマデオ教授。
日本では、少し苦味のあるアシタバの葉が健康にいいと長らく考えられてきたが、このほど発表された研究論文によって、これが科学的根拠に基づくものである可能性が出てきた。
新たに発表された研究では、アシタバに含まれる天然の物質が「細胞の老廃物」除去を助ける重要な作用を促していると考えられるとされた。細胞の加齢に伴い蓄積する老廃物は、さまざまな病気や障害を引き起こす恐れがある。
参照元:アシタバは「不老長寿の薬」なのか、老化防止化合物発見 研究(AFP)
明日葉の不老長寿効果は、DMC(4,4'-ジメトキシカルコン)という化合物によって誘発されているという。
DMC(4,4'-ジメトキシカルコン)の効果がこちら。
- 細胞の損傷した部位を除去する
- 細胞を保護する
- 線虫とミバエへの投与で寿命が約20%延長
- マウスに食べさせたら心臓細胞を守る作用・肝臓損傷が予防された
- ヒト細胞の加齢を減速させることが確認された
多くの野菜や果物に含まれるポリフェノールには、抗酸化作用があって老化の予防にも効果的とされている。
ワインとかチョコレートにもポリフェノールは豊富に含まれている。
…が、アシタバに含まれるDMCは、それらのポリフェノールよりも強く細胞にアプローチしてくれるみたいだ。
かつで徐福が追い求めた不老不死の薬が明日葉かどうかはわからない。
明日葉に老化を予防する効果があるのは確かみたいだ。
老化を予防する明日葉サプリメント
明日葉が不老長寿に良いといっても、年がら年中スーパーの野菜売り場に置いてあるわけじゃない。
そこでオススメなのが明日葉のサプリメントや粉末パウダーだ。
粉末パウダーは葉っぱをそのまま使っているので、栄養が凝縮されている。
お湯に溶かして明日葉茶にもできるし、水や牛乳に溶かしたら明日葉青汁も簡単に作れる。
毎日1杯飲むだけで、いつまでも長生きできるだろう。
また、錠剤タイプのアシタバ・サプリメントもある。
明日葉には独特の苦みやえぐみがあるので、味が苦手な方はサプリメントの方が続けやすいだろう。
明日葉の健康効果
- 不老長寿
- 便秘改善
- 脳卒中の予防
- 頭痛・肩こりの改善
- リウマチの痛みの改善
- 高血圧予防
- 滋養強壮
それにしても、まさか不老長寿の霊薬が日本原産の植物だったとは…。
ちなみに徐福の伝説では、徐福は日本にも来たものの、秦の始皇帝のもとに不老不死の薬を持ち帰ることはなかったとか。
そうして秦の始皇帝はいろんな人たちが持ってくる不老不死の薬のニセモノを飲み、体調を崩して死んでしまったという。
秦の始皇帝でも叶えられなかった不老不死の夢も、アシタバを食べて実現可能!
毎日の明日葉、習慣にしたいですね!!