「ああ~~っ!!」
いつものトイレでのうめき声。
大便が硬すぎて出すときに痛い。しかも頑張って出したってのに、便器に転がるのは小さな硬い便のカタマリ。まるでうさぎの糞みたいだ。
…そんな悩みを抱えていないだろうか?
「もっと適度に柔らかい健康なうんこがしたい!!」
なぜ便はあれほどまで硬くなるのか?その原因と、柔らかくする方法を紹介しよう。
大便が硬くなる原因と対策
食物繊維の取りすぎが便を硬くする!?
「便秘?じゃあヨーグルトとか食べてさ、あと食物繊維をしっかりとるのも大事だよ」
そんなアドバイスを聞いたことがあるかもしれない。
野菜に含まれる食物繊維をしっかりと摂取すれば、大便の量が増えるし、食物繊維が大腸の余計な汚れもまとめて体外に排出してくれる…そんなイメージがある。
でもアドバイス通りにヨーグルトをたくさん食べて、食物繊維たっぷりの野菜もモリモリ食べても、大便は相変わらず硬いままで、便秘も解消されない。
もしかしたら、大便がカッチカチに硬くなるのは、食物繊維の取り過ぎが原因かもしれない。
実は食物繊維には水に溶けない「不溶性食物繊維」と、水に溶ける「水溶性食物繊維」の2種類がある。
不溶性食物繊維が含まれた食べ物をたくさん食べると、たしかに便のかさが増えて腸の活動も活発化する。
だけど、もともと腸の働きがイマイチだった場合に不溶性食物繊維を取り過ぎると、腸のぜんどう運動がうまくいかずに、便から水分だけが腸に吸収されてしまう。その結果、大便がカッチカチに硬くなり便秘になってしまうのだ。
硬い便を柔らかくするには水溶性食物繊維が大事!
保水性が高く水分を吸ってしまう不溶性食物繊維とは違い、水溶性食物繊維は硬くなった大便に水分を与え柔らかくする効果がある。
同時にビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きも、不溶性食物繊維より高い。
もし便が硬すぎて困っているなら、水溶性食物繊維を積極的に摂取するのが大事だろう。
☆水溶性食物繊維を多く含む食品
海藻類、こんにゃく、ゴボウ、納豆、アボカド、にんじん、オクラ、きのこ類、やまいも、ごぼう、レモン、モロヘイヤ、大麦、ピュアココア
これらの食品を毎日食べることで、次第に便が柔らかくなり、さわやかでスッキリとした排便が可能になるはずだ。
便秘が解消されれば、お肌の色ツヤも良くなるし、ダイエット効果もあるし、屁も臭くなくなる。それはもう、素晴らしい人生が送れるだろう。
不溶性食物繊維も水溶性食物繊維も大事だよ!
不溶性食物繊維を悪者のように紹介したけれど、不溶性食物繊維にも水溶性食物繊維にも、どちらも大切な役割がある。
なので、ふたつの食物繊維はバランスよく摂取するのが一番!
だけど、便がいつも柔らかい人は不溶性食物繊維を多めに、便が硬い人は水溶性食物繊維を多めに摂取するのがいいだろう。
毎回の排便時に、あたかも”生みの苦しみ”のような激痛に耐え、その結果がピンポン玉1個程度の便の塊では、苦労した甲斐がないし、遠からず切れ痔になってしまう。
大便を柔らかくするために、ぜひとも先ほど紹介した水溶性食物繊維たっぷりの食品を食べまくって欲しい!