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コーヒーとコーヒー飲料の違いは?サイダーとソーダは?ちょっとした表記の違いを検証してみる。

2015年6月2日

日常生活の中で出会う、ちょっとした表記の違い。

  • コーヒーとコーヒー飲料の違い
  • 牛乳と低脂肪乳の違い
  • サイダーとソーダの違い
  • ナチュラルウオーターとナチュラルミネラルウォーターとミネラルウオーターの違い
  • アイスクリームとラクトアイスの違い

見た目は同じなのに、何が違うんだろう?そんな疑問をまとめてみた。

コーヒーとコーヒー飲料の違い

何気なく飲んでいる缶コーヒーなどの市販のコーヒーにも、その成分によって何種類かの表記に分けられる。

簡単に行ってしまえば使われるコーヒー豆の量が関係してくる。コーヒーという表記よりも、コーヒー飲料の方が”コーヒー味のジュース”的な存在というわけだ。その分量は厳密に決められている。

  • 内容量100gで生豆換算で5g以上がコーヒー
  • 内容量100gで生豆換算で2.5~5g未満がコーヒー飲料
  • 内容量100gで生豆換算で1~2.5g未満がコーヒー入り清涼飲料

さらにカフェオレなどの牛乳がたっぷり入っている缶コーヒーは、上記の記載ではなく「乳飲料」と書いてある。

乳飲料はコーヒー飲料の条件を満たしていて、乳固形分3%以上のもの。

たとえば眠気覚ましにコーヒーを飲みたい、なんて時はきちんとコーヒー表記のものを飲もう。

牛乳と低脂肪乳の違い

牛乳はなにも加工していない成分無調整乳と呼ばれる。

対して低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は、成分調整牛乳と呼ばれている。

その違いは、牛乳を加工しているかどうかだ。

低脂肪乳や無脂肪乳は牛乳から脂肪分を取り除いた後のもの。乳脂肪分を0.5 %以上、1.5%以下にしたものが低脂肪乳で、0.5%未満のものが無脂肪牛乳と呼ばれる。

取り除かれた牛乳の脂肪分は、バターや生クリームなどの乳製品を作る材料になっている。

サイダーとソーダの違い

サイダーとソーダの違いとはなんだろうか?

これは実にシンプルで、砂糖が入っているかいないかになる。

サイダーは砂糖が入っている清涼飲料水。ソーダは無糖の純粋な炭酸水になる。

ナチュラルウオーターとナチュラルミネラルウォーターとミネラルウオーターの違い

もう全部水なんだから、どーでもいいじゃん!と思ってしまうけれど、それぞれにちゃんとした違いがある。

ナチュラルウォーター

特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中または地下に滞留中に地層中に無機塩類が溶解した地下水〔天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む〕)を原水としたもの

ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためにミネラルの調整、ばっ気、複数の水源から採水したものの混合等がおこなわれているもの

これらは農林水産省が定めた基準を参照している。

簡単に説明すると、ナチュラルウォーターは大自然の水をそのままに採水したもの、ナチュラルミネラルウォーターはミネラル分が豊富な大自然の水、そしてミネラルウォーターはちょっと成分を調整している水、ってわけだ。

アイスクリームとラクトアイスの違い

日本アイスクリーム協会によると、アイスはその乳成分の量によって4種類に分けられる。

アイスクリーム

乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上。最もミルクの風味が感じられる。

アイスミルク

乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上。牛乳と同じくらい乳成分を含む

ラクトアイス

乳固形分3.0%以上。植物油脂が使われることもある。

氷菓

乳成分ほとんどなし。果汁を凍らせたものやかき氷など。みんな大好きガリガリ君は氷菓に分別される。

ビールと発泡酒の違いは、その酒税の率にある。いつか甘いものに税金がかけられた場合に、アイスクリームとラクトアイスではその税率が変わってくるなんてこともあるかもしれない。実際アメリカでは肥満対策に「砂糖税」の導入が検討されているといった話を聞いたことがある。

甘党としては、砂糖税なんて勘弁してほしい。

表記は厳密に決められている

似たようなものでも、成分によって表記は厳密に決められているのだ。

自分が普段愛飲している飲み物、そのラベルの裏側の小さい文字をながめてみると、意外な発見があるかもしれない。

この「自分が飲んでいるジュースの裏のラベルを読む」という行為は、あんまり仲の良くない人と部屋で二人きりになった時に行うと、非常に有効に時間をつぶせる。人見知り芸人のオードリー若林もオススメしている、気まずさを感じない効果的な方法だ。

是非とも試してほしい。そこには、新しい発見があるかもしれないのだから。

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