生活の豆知識

夏は注意!!プールで異常な濃度の人工甘味料が検出される恐ろしい原因とは?

2017年7月28日

塩素消毒されたプールは、ちゃんと検査を受けたうえで使用されているので、雑菌や病原菌が繁殖してはおらず、とても安全に遊ぶことができる。

しかしある研究によると、プールの水にアセスルファムKという人口甘味料が異常な濃度で検出されたという。

 

なぜ水道水を塩素消毒した清潔なプールの水に、セルスファムKが多量に含まれているのか?

アセスルファムKが多いと発生する恐ろしい事態とは?

 

この真実を知った時、あたなはもう一生プールに行こうと思わなくなるかもしれない…。

プールに含まれるアセスルファムKはどこから来たのか?

まずは結論から。

プールに含まれている人工甘味料アセスルファムKは、プール利用者のおしっこが原因で異常な濃度になっている。

アセスルファムKはお菓子や清涼飲料水など、たくさんの食べ物に含まれている人工甘味料で、ほとんどが消化されずにそのまま排出される。その特徴から、アセスルファムKの濃度は、地下水や湖、川への人間の排せつ物の影響を調べる指標としても使われているという。

プールの水でアセスルファムKの濃度を調べたのは、カナダのアルバータ大学の大学院生。

 プールの水を調べると、4000種類以上の食品や飲料、医薬品に使われているある人工甘味料が異常な高濃度で検出される。

興味深いと思うかもしれないが、その理由を知れば気分が悪くなるだろう。

「これは利用者がプールの中でおしっこをしている証拠」。アルバータ大学(カナダ)で毒物分析や環境毒性学を専攻する博士課程の大学院生リンジー・ブラックストック氏はそう話す。

参照元:そのプールの水、本当にきれい?(ウォールストリートジャーナル)

恐ろしいことに、プールで遊んでいる人たちのおしっこがプールの水に混ざることで、アセスルファムKの濃度が異常値を示していたのだ!!

アセスルファムKの濃度が高いと危険な理由

アセスルファムKの濃度が高いってことは、みんながプールにおしっこをしているということ。プールにおしっこなんて、不潔だし、気分も悪い。

だけど、人工甘味料であるアセスルファムKの濃度が高いからといって、それが直接的に身体に害を及ぼすわけではない。

問題は、プールでおしっこをすると、おしっこに含まれる窒素成分と塩素が結合してしまうことにある。

これにより、2つの弊害が発生する。

ひとつは、窒素と塩素が結合して発生した化合物が人体を刺激する可能性があるということ。プールに入って目が赤くなるのは、おしっこと塩素が反応して生成された物質が原因。そればかりか、この化合物の影響で鼻水や咳が止まらなくなることもあるという。

プールで遊んでいて目が赤くなったら、それはおしっこプールで泳いでいるからと思って間違いないだろう。

 

もうひとつの弊害は、アセスルファムKの濃度が高いおしっこたっぷりのプールは、塩素濃度が低下している可能性が高いこと。

おしっこをする→塩素と窒素が反応→塩素濃度が低下→雑菌が繁殖しやすいプールに!!

雑菌が繁殖しやすいプールは、さまざまな病原菌を媒介する原因になる。

有名なのはプール熱(咽頭結膜熱)だ。プール熱は発熱、のどの痛み、結膜炎などの症状が現れる感染症で、アデノウイルスというウイルスが原因で発症する。よくプールの水を介して発症することから、プール熱と呼ばれる。

塩素濃度が低下したプールでは、プール熱の発症リスクも上昇するだろう。

 

また、プールには多種多様な病原菌が混ざっている。塩素が適切な濃度に保たれているのなら問題ないが、濃度が低くなっていたら繁殖して様々な害を及ぼす可能性がある。

プールに持ち込まれる病原菌の主要な原因は、おしっこではなくうんこだ。

フラフサ氏によると、大人には通常、約0.14グラムの便がおしりに付着しており、子どもの場合は10グラムにもなるという。

「1日に1000人の子どもが遊ぶ比較的規模が大きいウォーターパークなら、約10キロということになる」(フラフサ氏)。

参照元:そのプールの水、本当にきれい?(ウォールストリートジャーナル)

考えたくもないが、お尻には排泄後に拭き残した便が付着していて、その便の量は大人で平均0.14グラム、子どもの場合は10グラムにもなるという。

喫茶店においてある角砂糖1個分の分量は、だいたい4グラム。

子どものお尻には、平均で角砂糖2.5個分のうんこが常に付着しているということになるのだろうか!?

 

…そりゃあ、うんこ漢字ドリルも流行するはずだ。

1,000人の子どもが遊んだ後のプールには、10キログラムのうんこが混ざっているし、きっと何リットルものおしっこだって混ざっているだろう。これじゃあ、肥溜めプールじゃないか!!

とはいえ、この調査はカナダでのもの。

ウォシュレットが普及している日本では、海外に比べて大人も子どもも付着している便の分量が圧倒的に少ないと、そう思いたい。いや、そう願いたい。

プールを安全に楽しむために

私たちが安全にプールを楽しむためには、一人ひとりが清潔を心がける必要がある。

プールに入る前には、ちゃんとウォシュレットでお尻を洗う。

絶対にプールでおしっこは(もちろんうんこも)しない。

そういった常識を守るのが重要だ。

 

もしプールに遊びに行って、そこで遊んでいる人たち全員の目が真っ赤だったら…そのプールで遊ぶのは控えた方が良いかもしれない。

どうしてもプールで遊びたいのなら…

 

ゴーグルでしっかりと目を保護したり、シュノーケルを使ったりするのがいいかも!!?

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